『サンタクロースっているんでしょうか?』中村妙子訳 東逸子絵 偕成社
今日の一冊はコチラ。
有名すぎるこちらの本。サンタクロースって本当にいるのか?という8歳の少女の質問に、ニューヨーク・サン新聞が社説で答えたという実際のお話です。
社説が書かれたのはナント1897年!この社説がなかなかいいんです。
で、この本を、先日むりやりママ友に押し付けました(笑)。
普段押し付けるということは、しないのですが、今回は押し付けました!
だってね・・・クリスマスの意味を見直したとき、そのうちはキリスト教じゃないから、お祝いするのやめることにした~、って言うんです。それはいいのですが、続けて「で、サンタもいないって言うことにした!」って言うではないですか。
待って待って待って~。
そのうち、一番上がまだ小3で、その下にまだぞろぞろといる。
子どもの夢を壊さないで~。事実はそうかもしれないけれど、真実は違うんです。
あるご家庭で、中学生のお兄ちゃんがとっくに気づいてそうだったから「知ってるよね?」って告げたらそのお兄ちゃん、泣き出しちゃったそうなんです。知ってたけど、言ってほしくなかった、って。黙っていられたら、もしかしたら、っていう可能性も残ってたのにそれすら消えちゃったから。友だちから聞かされるのと、親から宣告されるのでは全然違う。
え~、って顔で受け取ったママ友でしたが、その場でパラパラとめくって読み、しばし無言。
そして・・・
「旦那にも読ませたいから、借りていっていい?」
って。ぜひぜひ!!!
以下本より引用↓
サンタクロースがいなければ、人生のくるしみをやわらげてくれる、子どもらしい信頼も、詩も、ロマンスも、なくなってしまうでしょうし、わたしたち人間のあじわうよろこびは、ただ目にみえるもの、手でさわるもの、かんじるものだけになってしまうでしょう。
・・・
この世界でいちばんたしかなこと、それは、子どもの目にも、おとなの目にも、みえないものなのですから。
まだ間に合う!現実派の家庭の親御さんにこそ、送りたい一冊です。
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