『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

現実派の親御さんにはコレだ!!!

2017-12-21 18:17:15 | 絵本


『サンタクロースっているんでしょうか?』中村妙子訳 東逸子絵 偕成社

今日の一冊はコチラ。
有名すぎるこちらの本。サンタクロースって本当にいるのか?という8歳の少女の質問に、ニューヨーク・サン新聞が社説で答えたという実際のお話です。
社説が書かれたのはナント1897年!この社説がなかなかいいんです

で、この本を、先日むりやりママ友に押し付けました(笑)。

普段押し付けるということは、しないのですが、今回は押し付けました!

だってね・・・クリスマスの意味を見直したとき、そのうちはキリスト教じゃないから、お祝いするのやめることにした~、って言うんです。それはいいのですが、続けて「で、サンタもいないって言うことにした!」って言うではないですか

待って待って待って~
そのうち、一番上がまだ小3で、その下にまだぞろぞろといる。
子どもの夢を壊さないで~。事実はそうかもしれないけれど、真実は違うんです。

あるご家庭で、中学生のお兄ちゃんがとっくに気づいてそうだったから「知ってるよね?」って告げたらそのお兄ちゃん、泣き出しちゃったそうなんです。知ってたけど、言ってほしくなかった、って。黙っていられたら、もしかしたら、っていう可能性も残ってたのにそれすら消えちゃったから。友だちから聞かされるのと、親から宣告されるのでは全然違う。

え~、って顔で受け取ったママ友でしたが、その場でパラパラとめくって読み、しばし無言。
そして・・・

「旦那にも読ませたいから、借りていっていい?」

って。ぜひぜひ!!!

以下本より引用↓
サンタクロースがいなければ、人生のくるしみをやわらげてくれる、子どもらしい信頼も、詩も、ロマンスも、なくなってしまうでしょうし、わたしたち人間のあじわうよろこびは、ただ目にみえるもの、手でさわるもの、かんじるものだけになってしまうでしょう。
・・・
この世界でいちばんたしかなこと、それは、子どもの目にも、おとなの目にも、みえないものなのですから。



まだ間に合う!現実派の家庭の親御さんにこそ、送りたい一冊です。




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