『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

児童文学ミニクリスマス会

2017-12-20 19:33:50 | 児童文学cafe&picnic
 

今日は児童文学ピクニック仲間でミニクリスマス会でした~

今回のテーマは音楽。

持ち寄りクリスマスなので、美味しいものがずらっと並びました。暗くていい写真は撮れませんでしたが、私本当は、基本食べ物の写真撮るのって好きじゃないんです。食べることが好きすぎるゆえ、すぐ食べたいんです(笑)。あと写真撮るときって、場や時間の流れを止めてしまう気がして。一応インスタもやってますが、あー、私はインスタ女子にはなれませんなあ

ゆるゆるおしゃべりを楽しんだり、ヴァイオリン生演奏を聞いたりまったりモード。アコーディオン弾ける人がいて、弾いてくれたら、あら?ここはヨーロッパの街角!?楽しい

そんなこんなで、肝心なブックトークは時間切れで全て話すことはできなかったけれど、たっくさんある中で紹介した絵本は以下の通り↓

 
 


クリスマスって、平和を思う日だと個人的には思っています。クリスチャンじゃない人も、この日だけはなんだか優しい気持ちになって、他人を思いやれる日。海外の児童文学に親しんでいるとそんな思いが染みつく気がします。日本のクリスマスは、恋人たちのもので、全然違いますが

なので、音楽を通じて平和を考えさせられるものは、今回紹介したかったんです。ただし、これらの絵本、子どもには必要ないかなとも思っていて。
コチラで述べたように、子どもたちには、こんなにツライ時期があったということを伝えるよりも、生きるって楽しい、今って素晴らしいということを伝えるのが大人の役割かな、って。


(こちらは日比谷公園のクリスマスマーケット。個人的にはイマイチでした。)

今日は子どもがわらわらたくさんいて、もうそれぞれで楽しく遊んでいたので、あえて絵本で中断もしませんでした。絵本の用意はしていたのだけれど。そういう楽しい流れを止めてまで、絵本を読む必要はないかなー、って。
その代り?夕方近所の子たちが遊びに来たときは、子どもたちが聞く気になっていたので、ここぞとばかりに、読み聞かせを楽しみました。ターシャ・テューダの『輝きの季節』めくりながら、みんなでどれが一番経験したいか話し合って盛り上がったり、楽しかったなあ。↓



音楽関連の児童文学のほうは、また別途一冊ずつ紹介していきますね☆


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第15回児童文学ピクニック

2017-11-30 17:47:52 | 児童文学cafe&picnic
 

先日は、児童文学ピクニックでした。最初はポカポカでピクニック日和だったのですが、おひさまが雲に隠れてからは、寒っ。やっぱり冬のピクニックは寒い。だけれど、そんなピリッとした空気を感じるのも、またよしなのです~(来月は室内にしようと思ったけれど)。

さて、今回のテーマは、

『秋の夜長に読みたい名作 ~映像化された物語たち~』

でした。

有名すぎる物語で、しかも映像化されていたら、すっかり読んだ気になって原作には手を伸ばさない、なーんてことありません?ん、私だけ???

例えばムーミン。日本では、キャラクターとして大人気ですが、みな原作ファンなのかちょっと疑問。プーさんもディズニーのに親しみすぎて、もはや百町森ではなく、百エーカーの森に子どもたちは耳慣れちゃったよね、など。


(ムーミンパンケーキ焼いてきてくださった方がいました

でもでも、モッタイナ~イ!だって、たいていは原作のほうが素晴らしいことが多いんです。
たいていは、というのは、思春期向けの最近のヤングアダルト本などは、最初から映画化を念頭に置かれて書かれたのでは?と思えるような内容が多くて、原作もさほどということも多いから

先に映像を見てしまうと、そこから原作に入るのってなかなか難しい。
そんな中でも、わりと原作に忠実で、続きが知りたいから原作読んでみようかなと思えるのは、リンドグレーン作品かな。
『長くつしたのピッピ』や『やかまし村』シリーズなど。

さて、ここでクイズ!映像化されたもので、原作者を激怒させてしまった物語が二つ。なんでしょう?

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 ↓
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答え:ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』(ネバーエンディングストーリー)&ル・グウィンの『ゲド戦記』

なぜ、原作者をそこまで怒らせてしまったのか。そんな話をしたり。この手の話になると、ついつい熱がこもっちゃいました

そのほか、アニメの印象強すぎ!(読みづらい原作)、アニメ化されたものの原作読んで後悔させないシリーズ、え!映像化されてたんだ・知られざる名作シリーズ、などなど話は尽きません。映像化されたもの、多すぎて、あ~、書ききれない!

個人的に思うのは、やはり原作が名作であるものを映像化するのは、ガッカリしないことが難しいな、と。それは、前回書いたような‟間がない”問題だからなのかな。どうしても、ダイジェスト版になりがちで、必要以上に強調してしまう。それゆえ、せっかく押しつけがましくなかったところが、さあ、ここで感動せよ!になってしまうんだな。映像化するのなら、『メリー・ポピンズ』と『メアリー・ポピンズ』(ミュージカル仕立て)が別物で面白いように、あそこまで変えたり、オマージュ作品にすればよいのかも。

映像は映像で好きだからこそ、それぞれの良さが出ればよいのにな、と思う。

さ、個人的に敬遠していた『指輪物語』に着手しようかな。(←え、まだ読んでなかったの!?)

第14回児童文学ピクニック

2017-10-30 18:12:57 | 児童文学cafe&picnic


昨晩は、台風の知らせの中、第14回児童文学ピクニック番外編!夜飲みながら語ろう!の会でした~。不良母たちで、すみませぬ

台風の進路が、夜神奈川県に入る予報だったので、やめようと思ったんです。帰りに電車が止まったりしたら、困りますからね。で、参加表明してくれてた人たちにやめますか?とメールしたんですけど、やるなら行きまーす、と言ってくれる人がいて。じゃあ2、3人でもいっか。自己判断でやめてくれていいです~、としたら6人集まりました

今回のテーマは『異文化理解 -隣のあの子ー』だったので、異文化料理であるタイ料理をつまみながら。美味しかったなー

今回は、最初にちょっとしたアンケートというかワークをやってもらったのですが、それは紙にムスリム(イスラム教徒)、ユダヤ人、黒人、韓国人、中国人、白人の西欧人、インド人、東南アジア人に対するイメージを思いつくまま何でも書きだしていってもらうというもの。

次に、やってもらったのが、その同じ人たちに対して、もし彼らが自分の隣の家に引っ越してきたら?言葉は通じず、全く交流がないけれど、その人はよく自分の仲間を家に大勢呼んで集まっていて、賑やかだけれど、何をやっているか不明。という設定で、自分はどう感じるか、を書いてもらいました~。無記名でね。

旅先で出会う、もしくは自分の生活領域に入ってこない範囲のときと、自分の生活に影響がありそうなときとでは、同じ人に対しても構え方が変わってきてしまう

いかに自分たちが、ニュースの印象に左右されているか。いかに、自分が出会ったたった一人の人で、その国の人全体のイメージを決めてしまっているか。もしくは興味なさすぎて、何のイメージも持てない。そんなことが浮き彫りになってきました。


異文化理解にいい児童文学って、自分は偏見持っていないと思ってたのに、あれ?もし自分がこの立場にいたら、果たして偏見持たずに接していられたかな?って考えさせてくれるんですよね。人種差別ひどい!なんて思うこと自体が傲慢傲慢。しないと思ってた自分にすら、自信がなくなってくるんです。

さらっと読めるのに、ドキッとする。相手を責めることなく、自分で自分の中にある偏見に気付かせてくれるのは、児童文学の手腕なのかな、って。

あ~、まだまだ食べたことのない異文化の料理がいっぱいで楽しみ!(←結局そこ
とても、楽しい夜となりました。♪

第13回児童文学カフェ

2017-09-26 19:50:52 | 児童文学cafe&picnic


今月の児童文学ピクニックは、流れで急きょ北鎌倉のカフェにて開催

三男は、青空自主保育に通っていて、その活動時間中にやろうと思うと、これが直前に集合解散場所が変わるんですよ(涙)。自主保育あるある
で、今回は急きょ六国見山に行くということで、北鎌倉集合解散。場所変更ゆえに来れなくなってしまった、みなさんゴメンナサイ。でも、こうなったら、北鎌倉を楽しもう!ということで、カフェを探したのですが・・・お目当てだったカフェは臨時休業だったり、なんと改装中で閉まっていたり、時間が早すぎて入れなかったり

偶然(いや、必然!?)導かれるようにして、たどり着いたのが、東慶寺の入り口のところにあった喫茶吉野さんでした。落ち着い佇まい。レトロで薄暗い店の奥ではサイフォンが静かな光を放っていて、吸い込まれるように入っていきました。

知らなかったのですが、なんでも東慶寺は文学に大変ゆかりの深い寺だそうで。多数の文学作品に描かれていたり、境内には文学碑や文人の墓が多いんだとか。文人の墓には、あの岩波書店創業者の岩波茂雄氏も!岩波少年文庫サイコー!作ってくださって、ありがとうございます!!!

文学語るのに、ここ以上にぴったりな場所があるでしょうか!?そんな私たちが座ったのは、サンルーム側。金木犀やリスを眺めながら、ほぼ貸し切り状態で、のんびり長居させていただきました



さて、今回のテーマは、‟ロードムービーにしたい児童文学 -旅せよ!少年少女!-”


いい児童文学における旅や冒険ってね、とある法則があるんです。それは・・・

‟行きて帰りし物語”

であること。
そう、『ホビットの冒険』に書かれている有名な言葉。どんなに冒険が魅惑的でも、どんなに待ち受けてる元の世界が変わらなくても、必ず戻ってくるんです。現実逃避じゃない。旅の中の困難を通じて、生きる力を得て、元の世界へ戻ってくる。自分を取り巻く環境は変わっていなくても、自分が変われば、生きていけるんですね。周りの問題じゃあ、ないんです。

ところが、最近の物語は、行きっぱなしで帰ってこないものも多いらしい

こういうきちんとした。‟行きて帰りし物語”を読むと、いま自分の子がツライ目にあっていても、見守っていようと思えます。つい口出して、アドバイスしたくなるけれど・・・なんとかするのは、親や周りじゃない。本人しかないのです。もちろん、応援することはできるけれど。そこを混同しちゃいけない。その子が自分で乗り越える力を周りが奪っちゃいけない。

これ主人公や舞台を日本に置き換えて映画化したら面白いんじゃない?など妄想トークも炸裂でした
今回は、来たかったのに場所変更により、来れなくなってしまった人も何人かいたので、後日初試みとしてZoomでオンラインピクニックをやってみようと思います!



町はあちらこちらに、金木犀の小さなオレンジ色の星たちが満開でした

今回のテーマのリストが欲しい方は、Facebook『大人のための児童文学』ページからメッセージいただければ

アラビアンナイト☆夜の児童文学ピクニック

2017-07-31 06:13:03 | 児童文学cafe&picnic


シャンパンやワイン片手に夜の児童文学ピクニック!

夜は初の試みです

場所は、隠れ家的空間どんぐり工房@稲村ケ崎

1Fは手作り家具があり、2Fはアロマやハーブティーを売っているのですが、2Fへ行く外階段を登ると・・・庭が現れるのです!これが秘密の花園っぽいんだな~。そして、山小屋。さらに階段をのぼっていくと、まるでツリーハウスのようなもう一つの山小屋も現れるのですが、今回はキッチン付きの庭のそばのほうで。

さて、夏・夜・児童文学といえば・・・!?

やっぱり連想するのは、アラビアンナイトでしょう!
ってことで、キャンドル灯し、幻想的な雰囲気の中でのブックトークを楽しみました

いや、これ、端から見たら本の話ししてるようには見えないよね(笑)?どう見ても女子会
しっとり大人な雰囲気というよりも、きゃあきゃあ大人たちがはしゃいでいましたよ、本の話で。

みな本好きが集まってる・・・というわけではないんです。それでも盛り上がれるのは、多分読んでいる読んでないに関わらず、毎回テーマを設定して、それを児童文学という切り口で話しているからじゃないかな。児童文学という窓から、あるテーマの世界をのぞいてみるとどう見えるか。そんな感覚。だから、本好きさんはもちろんのこと、そうじゃない方もカモ~ン!

夜の児童文学ピクニック、定例化したいくらい楽しみました