『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

言い訳にサヨナラ『魔法のコンパス』

2016-11-29 21:34:36 | 起業への道


『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』西野亮廣著 主婦と生活社

さて、今回の北海道お一人さま遠征のおともに持って行ったのが、お笑い芸人キングコングの西野さんの本。私自身はテレビも見ないし(そもそも家にない)、お笑いにも興味ナシなので、西野さんに関する知識は、“よくネットを炎上させてる人”“なんだか絵本も描いてるらしい”くらいのもので、さらに誰にすすめられたかも覚えていないのですが、ふと思い出して借りてみたんです。

結論:面白い!!!い~っぱい刺激を受けました!

軽い口調で書かれていますが、正直、以前行ってガッカリした起業セミナーの10倍は役に立つ考え方満載でした(私にとってはね)。1万円のセミナーより1,389円の圧倒的勝利(笑)。

アンチが多いのも分かる気がします。目立ちたがり屋だし、鼻につくところもあるんだろうなあ。でも、彼の発想の転換のすごさと実行力にはただただ脱帽で、自分もやるぞ~、という気がみなぎってきました。私自身は表に出るより裏方が好きなので、そこは彼とは違いますが。もうね、お決まりの起業は別に興味ないんです。自分の好きなことを通じて面白いことしたいだけなんですよね。ワクワクしたい。結果として、それが世の中の人も動かしたらなお面白い。

なぜ箱根駅伝は面白くないのか、面白くするにはどうしたらいいのか。日頃からこういう発想を持ってる人は退屈しないんだなあ。なぜ?なぜ?って問いを持つ。そして、その問いは居心地の悪い場所に立ったほうが、見つかりやすい、と。私の場合でいえば、「なんで、こんなに子どもが本を読まなくなってしまったんだろう?なぜ私のが好きな物語は絶版ばっかりなんだ???」ここにヒントがある。嘆いてるんじゃなくて、ここにビジネスチャンスがあるんだな~。

ニュースでもいっぱい取り上げられた、渋谷のハロウィンのゴミ問題を“遊び”で解決しちゃえという発想。「ゴミ出すな!」と力で押し戻すのではなく、“ゴミがないと成立しないイベント”を新しく作り、ボランティアで“良いこと”をするわけじゃなくて、“遊んだ結果、良いことになっちゃってた”という流れを作る。いいわ~。世の中の流れを嘆くんだったら、批判なんかしてるヒマはなくて、自分が発想を転換して楽しくしちゃえばいいのねっ

どうやって、モノを売っていくかというのも非常に参考になりました。
私が売っていきたい本ってね、粗利が少なくて儲からないんです。だから、本以外のところで儲けの出るものを考えなくてはな、しかも在庫持たなくていい無形のもので・・・とは思ってたのですが、ナルホドこうすればいいのかというヒント満載。本当に見せたいモノを2番目に置くことで、本当に見せたいモノのファン以外の人に、本当に見せたいモノを見つけてもらう、というのは私も同じことを考えていたので、「だよね、だよね!」って。西野さんが伝えたいアイリッシュ音楽は非常にマイナーで、だからこそそこは2番目において、別のものを全面に出してイベントをする。同じくマイナーな児童文学と通ずるものがあるなあ。ついには、おとぎの町ビエンナーレまで作ってしまった西野さん。そのとき、80名近いスタッフを動かすのですが、「音楽のもつ情報量」に目をつけ、「この曲にあう世界観を作ってください」とだけ伝える。あとは、各自のやり方に任せると、自分を発揮できるから、みんながイキイキしてくる。ナルホド。

物の見方一つで日常がイキイキしてくるから、別に起業に興味のない人にもおすすめ。日常の不満・退屈がなくなるから。言い訳とサヨナラできるから。彼のこと批判している人は、それじゃあその人は一体何を実行したのか聞いてみたいな~。

余談ですが、今回の北海道遠征、夜遅くに帰って寝るだけだし、一人だから狭いシングルの部屋でいいかな、と思ったのですが・・・いや待てよ、と。羽根伸ばしに行くのだから、思いっきり羽根伸ばせるスペースがほしい!と逆に一番大きなお部屋を取りました(笑)↓



こういうスペースに身を置くほうが、狭いシングルの部屋よりも断然色んなアイディアがどんどん思いつきます。さらに、鏡の装飾がKoruのようで興奮しました(アイヌの模様だったのだろうけれど)。↓



Koruとはニュージーランドのマオリでよく用いられるモチーフで、シダの渦巻き状の新芽を表しているんですね。「新生」「成長」「力」「平和」の象徴で、わ~い、私なんだか応援されてる♪と勝手に思い込んでハッピーな気分になりました。思い込みばんざーい


バーバラ・マクリントック講演会

2016-11-28 06:16:46 | 講演会・勉強


お待たせしました!(え?別に待ってない?)やっとバーバラ・マクリントックさんの講演会@国際子ども図書館をレポートしますね。

講演会前は、上野ブラッスリーレカンで、一緒に講演会を聞きに行く仲間でランチ。旧貴賓室を活かした空間には、過去の亡霊たちが漂っていそうで、物語があふれてきそう。実は、ここでかなりお腹いっぱいになってしまったので、講演会は寝ちゃうかも・・・と少々自信がありませんでした

が!!!バーバラさん、想像通りのとおおおってもチャーミングな方で。眠くなるヒマなんてありませんでした!ずっとニコニコされていて、人柄が伝わります。

バーバラさんね、猫が大大大好きで、幼い頃は大きくなったら猫になりたかったんですって(笑)。で、猫になれないと分かったから画家になったそうな。テレビでやっていた“TOP CAT”というアニメが大好きで、アニメを見ながら広告の裏にそのアニメを書き写したり、続きの話を考えて自作の漫画を作ったりしていたそうです。日本で大人気の『ないしょのおともだち』の細かい制作過程や、2017年秋に出版予定で今取り組んでいる“武道”をテーマにした絵本(これすっごく面白そうでした!!!)や、コラージュに初チャレンジする2018年出版予定の絵本の原画まで、惜しみなく披露してくださいました

彼女の絵って独創的で、空想家の少女だったのだろうな~、と思っていたのですが、ところがどっこい。確かにそうなのですが、頭の中だけでふわふわ浮かんできたものを描いてきたわけではないんですね。バーバラさんいわく、模写、模写、とにかく模写してきたって。すんごい勉強量なんです!『ふたりはバレリーナ』を描く際には、ダンスの姿勢を正確に描くため、この歳になってもバレエスタジオに通ったそう。ジャン!↓



以下は私の中で印象的だったことランキング↓

◆第4位:初めてのダミー本を作成して、出版社に送り続けたところ、15社に断られ、16社目でやっと採用される。(あきらめちゃいけませんね!)

◆第3位:大学でArtを専攻したものの、田舎の大学で学べる先生もおらず、図書館でひたすらアートの本を借りて、全ページ(!!!)ひたすら模写して独学で学ぶ。(いい先生がいないから~、環境が~、とか言い訳できませんね

◆第2位:13歳で両親から馬をプレゼントされ(農場暮らし)、手に入る限りの馬に関するあらゆる本(解剖学から何から)を全部読み漁り、馬の絵を描く。(13歳ですよ?ただ絵がうまいんじゃないんです。研究意欲がすごい!)

◆第1位:モーリス・センダックに感銘を受け、コールセンターで電話番号を調べて、直接センダック氏に電話をして、ダミー絵本の作り方を教わり、NYへ移住!


『かいじゅうたちのいるところ』で有名なモーリス・センダック氏ですね。これってすごいことですよね!例えていうならば、田舎の少女がいきなりタモリの電話番号調べて「芸能人になりたいんですけど、どうすればいいですか?」と聞くようなもの。私の絵はまだまだだから・・・とかそんな謙遜ナシ。ただただ絵本作家になりたくて、でもなり方が分からないから、自分が理想としてる人に直接聞いちゃった。す、すごい・・・。

ひたすら模写にもびっくりしました。そういえばエミリー・グラヴェットさんも同じこと言ってた(ちなみにエミリーさんは小さい頃魔女になりたかった)。人知れずのところで、ものすごい努力。けど、きっと好きなことだから彼女自身は、それを努力とも思っていなかったんでしょう。出会った先生も素敵で、中学の頃は理科よりもバーバラが絵に興味があると見てとった先生が、彼女にだけは生物を模写するという宿題にしてくれるんです。これぞ、真の教師だわ。バーバラもバーバラでね、ただうまく絵を描くだけでなく、骨格から生態系から全て調べ尽くしてから描くわけなので、自然と理科の勉強にもなっているわけです

こういう話を聞くと、つくづく、苦手なところを標準に持ってこさせるべく努力させるのではなく、好きな分野をひたすら伸ばしてあげるのがいいんだなあ、って思います。そして、才能とは努力の先、行動し続けた先にあるものだとも。好きなことだから、苦しい努力じゃなくて、努力を努力とも思わない楽しい努力(←ココがポイント)♪

そうそう、『どろんこのおともだち』に出てくるシャーロットの部屋は、バーバラさんの小さい頃の自分の部屋がモデルなんですって。ヘビだけは飼うこと許されなかったので、そこだけは憧れを反映させてるそうですが。絵本を描きたい人にとってはもちろんのこと、どの分野の人も“自分の好き”を追求していこうと励まされる、そんな素敵な講演会でした


祝賀会レポート

2016-11-27 01:18:18 | 徒然


小樽レポート続きます。凍てついた北の海。荒涼とした風景に心乱される感じが、何とも言えず好きでした
そして、文化セミナー(※動画追加しておきました)の後は、絵本・児童文学研究センターの修了式並びに祝賀会@小樽グランドパーク。このレポートを読みたい人がいるのかどうかは分かりませんが、もし来年行くのを迷ってる!と思っている方がいらっしゃるのなら、ぜひぜひおすすめしますよっ

こんな広い宴会場でのパーティーは久しぶりでした。参加者200名以上?この規模で着席型は、新高輪プリンスの飛天の間で行った高校の謝恩会以来かしら(遠い目・・・)。相変わらず堅苦しい挨拶が続くな~、と食べるほうに集中していたら(←)、茂木健一郎さん、やっぱりぶった切ってくださいまして(笑)。「こういう形式ばったのいらな~い!」って。「TEDみたいにね、最初から最後まで本質しか語り合わないようなのがやりたいんですよ」って。もうワタクシ猛烈に拍手してしまいましたね。それ聞いてタジタジのお偉方、でも、それもまたなんだか可愛らしかったです

修了式では、他の方にとってはどうでもいいことですが、個人的にはサプライズが!!!
なーんと、通信会員レポート大賞会長賞なるものをいただいてしまいましたの。い、い、い、いいんですか、あんなレポートで。事前に知らされてなかったので、名前呼ばれて「ほへっ!?」となってしまいましたよ。嬉しいことに手島圭三郎さんの版画までいただいて、ここは素直に喜びます。わーい!でかした、私♪その版画がコチラ(大きい!)↓



やっぱりサーモン美味と、美味しいお食事いただきながら、隣席の方々としばし歓談。私たちの同期にはアナウンサーの方が2人もいらっしゃったので、その方たちによる朗読も。『これはのみのぴこ』は、クラシック音楽に合わせて盛り上がります。『わたしのワンピース』はほっこり。作者ご本人たちの前での朗読は緊張するでしょうに、そこはさすがプロでいらっしゃいました。ん~、贅沢

そのあとは、この日のメイン!?センター理事長兼所長である工藤先生のバンドによるライブ。笑っちゃうのが、工藤先生ってば文化セミナー聞かずに、こちらのリハーサルに出てたんです(笑)。工藤先生がこれだけの人脈を築きあげられ、そういう方たちから好かれるわけが分かる気がします。そういう方たちって、みな全力で遊び心を持ってるんですよね。あまりの大音量に谷川俊太郎さん大丈夫かなー、とか思わず心配してしまいましたが、紙テープ飛び交い(初めて飛ばしました!)大盛り上がり。ちなみに、センターの部屋も絵本と児童文学一色のところに、しれっとビードルズが混じってたりして笑えます。この公私混同なとこがツボ。ラストの曲は全員で『鉄腕アトム』の大合唱。谷川俊太郎さんの作詞だったんですね~、シラナカッタ。歌詞の途中にある「ラララ」というところがスゴイ、と色々分析されてる方がいらっしゃるみたいなのですが、谷川俊太郎さんいわく、音楽に合わせるための単なる字数合わせだったそうです(笑)。みんながやたらと「深い話」にしたがるところを、バッサリ単純化してくださる、谷川俊太郎さん、面白かったです



そして、最後は谷川俊太郎さんご本人による「みみをすます」の朗読。写真遠いのですが、見えるでしょうか?なんてなんて贅沢なんでしょう
楽しい時間はあっという間に過ぎ、迷ったけれどせっかくはるばる来たので二次会にも参加。大型バス1台借り切っての移動。二次会もすごい人数

二次会では、普段DVDでしか拝見したことのなかった工藤先生が前に座り、緊張。借りてきた猫のようにおとなしくしてました、私。いや、そんなにおとなしくはなかったのですが、突っ込まれるのが怖くて?あまり自分を出さないよう真面目にしておりました。そのあと、茂木健一郎さんが近くになったので、茂木節がまた聞けてすっごく楽しかったです。告白すると、茂木さんの著作まだ読んだことなくて、特にファンでもなかったので、逆に何の緊張も先入観もなしにお話できました。茂木さんって正直で、少年みたいでホント面白い方でした。
そして、さすがに三次会は遠慮して、真夜中にホテルに到着しましたとさ。あー、楽しかった♪。

追記あり:『みみをすます』第21回文化セミナーレポート

2016-11-25 21:34:58 | 講演会・勉強


行って参りました!鎌倉からはるばる小樽まで~。とっっっても楽しくて笑いっぱなしのセミナー。こんなに楽しいのなら毎年行きたくなっちゃうなあ。

講師:養老孟司氏・谷川俊太郎氏・西巻茅子氏・斉藤惇夫氏
講師兼コーディネーター:茂木健一郎氏

という超豪華メンバー!コーディネーターの茂木さんがもうもう面白くって。何がスゴイって一般人が「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな・・・」と躊躇してしまうような“いまさらそれ聞く?”というような基本的な質問でバンバン切り込んでいってくれたこと。そして、講師陣から本質的な答えを引き出すんですね~。深いけれど、難しい言葉を使わないの。これって、ほんとーに頭がよくないとできないこと。頭悪い人ほど難しい言葉使って通じない言葉で説明しますからね(はい、私もですが)。壇上最初はこんな感じ↓


※画像は絵本・児童文学研究センターのFacebook投稿写真よりお借りしました

もうね、びっくり。何この政治色の強い感じ(笑)。会場のほとんどが女性なのに対し、壇上のほとんどが背広着た男性陣というのにもちょっと違和感。そして、次々と続く形式ばった挨拶のツマラナイこと!「毎年楽しみにしてます」と言っていた、市のお偉いさん、講師の名前間違えて言ってるし(絶対この人興味ないでしょ・・・)。まあ、でもね、ここまでお偉方を集めたからこそ、このセンターは地域に根付いて存続しているんだろうなあ、と思うし、そこはとてもリスペクトしています(ホントに)。

あ~、この調子じゃ、絶対私寝る自信がある(笑)。と思ったのですが!!!茂木さんがマイクを握ったとたん、会場の雰囲気は一変!笑った、笑った、さすがです。第一部は、それぞれの講師がそれぞれ自分にとっての「みみをすます」について語ってくれます。
茂木さんの話はね、色々と興味深かったのですが、一番耳が痛かったのが、マインドフルネス(今ここにあるものを感じる)のお話。長男が学校行き渋ってた時期にね、不登校を受け入れるという記事書いたのですが、茂木さんも同じこと言ってました。子どもがゲームばっかりやってても、そこで良い悪いを判断しない、と。ドキッ。「ああ、楽しそうだなあ。集中してるなあ」ってそれだけ。自分自身のことも他人のことも決めつける人多すぎですよ~、って。起こってることをそのまま受け止めるだけで、大事なのは判断しないということ。そして、それが“文学的態度”なんですよって。

ほかにも写真家石川賢治さんの『月光浴』のお話をされ、青空だって濁りであり、青空だけを見ていたら宇宙に耳をすますことができないことや、一度出来上がった世界観というものはなかなか変わらないけれど、すぐれた文学はこれを揺るがさなければいねいないことだとか、熱弁をふるってくださいました。

『ガンバの冒険』シリーズを書かれた斉藤惇夫さんは、今度出る新刊の誕生秘話だったり、編集者時代の色んな興味深い話をユーモア交えてお話くださいましたし、『わたしのワンピース』でおなじみの西巻茅子さんは痛快!画家であり、ご自身は文学には親しみがなかったとのことで、また一味違った視点が面白い。養老孟司さんは、やっぱり昆虫好きで、どうしても話がそっち方向に行く(笑)。谷川俊太郎さんは、詩の難しい解釈なんてものはぶった切ってくださって実に清々しい

今回のセミナーに興味ありつつも、小樽までは遠すぎて聞きに行けなかった人のために、レポートしたかったのですが・・・、まとめるとなると難しいですね。講演会という場は、“考えさせられる”というよりも何かを“感じてくる”場なのだと個人的には思います。その場の空気感を共有したり、生への本質的な問い、根っこを知りたいという情熱を一緒に“感じて”感動したり。それこそ、お一人お一人の生き様に「みみをすます」。それらって本を読むだけでは得られないものなんですよね。
質疑応答も面白かったです。どの講師陣も本音でバッサバッサ切ってくれるから痛快この上ない
言葉にならない色んなことを感じ、長々書いたわりには、結局レポートできないのでありました

【追記】
文化セミナーの様子、小樽ジャーナル社さんがアップした動画でちらっと見れるのを発見!↓
日本の知が集合!小樽で文化セミナー開催



関東にも雪!『ゆきがっせん』

2016-11-24 23:15:48 | 絵本


小樽のこととか、バーバラ・マクリントックさんの講演会のこととか、書きたいことはい~っぱい溜まっているのですが・・・今朝は雪!なので、やっぱり雪のこと書いちゃう

雪で大喜びするのは関東人なんでしょうね~。窓の外の墨絵のような静かな景色、見ていて飽きません。長男&次男の小学生組ははりきって登校。危ないから今日は電車で行ったらと言ったのだけれど、「絶対歩いて行くー!!!」って飛び出していきました。いつもは嫌々登校するのにね!

夫は元々今日は在宅勤務日で、三男の青空自主保育は雪でお休み。三男も近所の子と外で遊んでいたので、私はゆっくり薪ストーブの前で読書を楽しめました。雪は大好きだけれど、雪遊びを外でするよりも、家の中から眺めているほうが断然好きなインドア派です。りんごケーキ焼いて、生姜紅茶といただきながら雪を眺める。最高です。

さて、雪といえば色んな絵本がありますが、我が家の三兄弟のお気に入りはやっぱり“のらっこシリーズ”のコチラ↓



『ゆきがっせん』(のらっこ3)菊池日出夫 絵・作
こどものとも傑作集 福音館書店


シリーズ1の『さんねんごい』、2の『いねかりやすみ』とどれも楽しいのですが、描かれているのが昭和初期(推測)の長野県佐久地方なので、やっぱり雪です、雪!子どもたちは羨ましそうに見ていて、きっと雪遊びするときは、頭の中にはこんな風景が描かれているんでしょう↓



今ってね、びっくりなのですが、学校では雪遊び禁止なんですって。えええーーー、広々した校庭で雪合戦したりするのが楽しいのに!服が濡れるとか怪我するとかモンペからのクレームが多いのかなあ・・・。そんなわけで、遊ぼうと張り切って帰宅した小学生組。少ない雪で玉を作って山に放り投げたり、こ~んなかわいらしい雪だるまを作っていました↓



これ作ってたのが、うちの三兄弟+長男(小5)の友だち二人なのですが、この二人が学年でも有名なやんちゃな子で。乱暴な男子たちと、かわいらしい雪だるまのそのギャップが、またたまらなくかわいい。やっぱり雪っていいなあ、としみじみ思った本日でした