『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

ズバリ主婦はヒマなのです!!!

2017-02-27 23:07:47 | 徒然


通っているセルフブランディング塾もいよいよ明日で最終日。明日の3分間プレゼンがまだ仕上がっていないというのに、ここ数日に限って怒涛のスケジュール。忙しい!猛烈に忙しい!とつい泣きごとを言いたくなるのですが・・・いや、待てよ?本当???

と思うわけです。やっぱり、主婦ってヒマだな~、って。

だってね、家事してても何してても、頭の中は自由なわけなんです。お皿洗ってても、プレゼンの中身考えられる。夢も見られる、妄想もできる
お仕事されてる方は、目の前の仕事に集中しなくてはいけなくて、頭の中もそれでいっぱいにしなくてはいけないわけで。

そう思ったら、あ、忙しいなんて言えないな~、やっぱり主婦ってヒマって思ったのです。ヒマというか頭の中自由

そんなわけで、今日は三男の通っている青空自主保育は遠足のお当番で、てくてくてくてく歩いて参りました。
今日の遠足は、朝比奈切通し。鎌倉の十二所から横浜市金沢区を通って、逗子に抜けるルートです。途中観音様に出会ったり・・・↓



熊野神社も凛とした空気がよかったです。霊感強い人は、いられない場所とも聞きますが、鈍感バンザーイ。私は鈍感ゆえに満喫できました。途中、寝不足から歩きながら何度かウトウトしてしまいましたけどね

さて、鎌倉内は自然物しか目に入らず素敵なのですが、横浜市の途中から片側はずっと米軍基地の敷地となり、壁が続きます。何とも言えない気持ち。そして、ところどころに、でーん!とこのお方↓



以前はね、この鉄塔見るたび、景観壊すなあって、興ざめした気持ちになってたんです
でも、以前ご紹介したこちら↓



『おじいちゃんのゴーストフレンド』読んで以来、見方が変わった。鉄にも命を感じられるようになって、風の冷たい今日は、鉄塔から風音聞こえないかしら、と耳をすます

こんな風に、本との出会いが、景色の見方さえ変えてしまう。だから、私は読むのが好きなんだなあ
梅はまだ7分咲きで、とにかく寒くて寒くて寒~い遠足でしたが、子どもたちよく歩きました



では、頭の中自由な私、そろそろお風呂に入って気分転換し、プレゼン準備を再開したいと思います(←え、まだ終わってないの!?)


隠れ家カフェ見~つけた♪

2017-02-26 22:09:17 | Shop & Caf


この週末も猛烈スケジュールでした。通っているセルフブランディング塾の最終プレゼンの宿題が迫っているというのに、生後6日目の赤ちゃん(たまらない)抱っこしに行ったり、子どもの友だちが泊まりに来たり、来客があったり。充実。さて、そんな猛烈なスケジュールの合間をぬって、来客用のピザ用の生地を仕込んだら、いざカフェへ!

先週も今週も自転車こぎ漕ぎ訪れたのが、坂ノ下(長谷近く)にある隠れ家的カフェ“福日和カフェ”さん。

坂ノ下の路地裏って、え?こんなところに?ってところにセンスのいい古民家カフェが点在しているんです。本当は先週も今週もルセットカフェに行こうと思ってたんですけどね、こちらはいつ行っても満員で入れない。その裏に誰もいない福日和さんが、あったんです

ほんとーーーーーに気持ちのいい空間!センスいい!店内の写真がないのが残念ですが、テラスや小さなお庭もとおっても気持ちがよくて、福日和という名前がホントぴったりなカフェ
丁寧に作られたケーキも美味しいし、チャイは独特で、幸せ~

先週も今週も、店が貸し切り状態だったのをいいことに、似顔絵描いてくれたyukimiumとマシンガントークかわしちゃったけれど、次回は本持って行こう

ゆっくりできる、おすすめ隠れ家カフェです



離婚したらどちらについてく?『シロクマたちのダンス』

2017-02-25 06:50:08 | 北欧文学

『シロクマたちのダンス』 ウルフ・スタルク作 菱木晃子訳 偕成社
269頁 1986年(原書初版)1996年(翻訳版復刊)


今日の一冊は、スウェ-デンの人気作家スタルクによる『シロクマたちのダンス』。
テンポよく進み、映像が目に浮かぶなあ、と思っていたら、やっぱり!スタルクの作品は次々とドラマ化されているそうです。

母の裏切りだったり、劣等生の自分だったり、両親の離婚による自分のアイデンティティの問題だったり・・・と内容は重いハズなのですが、主人公ラッセの一人称で語られるのは、悲劇ではなく、なんとなーく明るいんですよね。クリスマス・イブの夜にお母さんがよその男の人の子どもを妊娠しているという衝撃の事実が明かされるというのに!ハリウッドだったら、絶対ドラマチックにしちゃうところが淡々としてる。原書の絵もポップな感じ↓

 

んまあ、いたずらっ子でしてね、このラッセ。でも憎めない。学校からはすごく問題児扱いされているけれど、読者はラッセの目線で読むので、それほど悪いこととも思えない。そっか、そっか、疎まれている問題児たちの中身ってこういうこと考えてるのか、なんてことも分かったり。

あがき、もがいてはいるけれど、どことなくヒョウヒョウとしているんです、このラッセって子。両親からちゃあんと愛されて育っていて、自己肯定感が高いからなのかな。こんな状況なのに、誰かを恨んだり、誰かのせいにしたりしないんです(←これって実はすごく難しいこと)。もちろん、もがきますよ?でも、それは自分自身のアイデンティティをめぐって。改めて、何が起きたかではなく、自分がどういう眼鏡をかけて見るか、が自分の世界を作ってるんだなあ、って感じます

シロクマそっくりのお父さんはもっさりしていて、でも誠実で愛情深い。一方お母さんの再婚相手は歯科医で、校長先生とお友だちで住む世界が違う感じ。新しいお父さんもラッセと分かり合おうとする良いお父さんなのですが、ラッセを品行方正に変えることに燃えてしまうんですね。校長先生とそのことで賭けをするんです。ラッセもがんばったら成績もどんどんあがる、服装をきちんとすれば別人になったみたい。・・・でも、それって自分なの?今まで仲良かった友だちは離れて行く・・・。

う~ん、難しい。以前のラッセは行動だけ見るとほっんとヒドイですからね。私が親でも品行方正になって成績が上がったら、思わず喜んじゃうかも。でも、それが実はその子らしさを殺していたら・・・?

ラッセのお母さん、あんないいシロクマみたいな父さんを裏切るなんてサイテー!と思ってたのですが、このお方、見るところはきちんと見てた。そして、自分で自分の道を決めたラッセが爽やか

個人的には、スウェーデンでは学校でラズベリージュースが出てくるのね~、学校で出されるバターケーキどんなのかしら?なんてところにも文化を感じ(←単に私が食いしん坊なだけ)面白かったです。読みやすい文章なので、高学年から本が苦手な子にも。

大人聞くべし!怠け者のメッセージ

2017-02-24 11:28:55 | 絵本

『しらさぎちょうじゃ』かくのぶゆき文 おのきがく絵 ポプラ社

昨日の2年生読み聞かせ、2冊目は次男からの熱烈リクエストにより、こちらの『しらさぎちょうじゃ』に決定☆。母は違うの読み聞かせしてみたかったんだけど、あまりにもリクエストが熱烈だったので。ふ~む、この熱烈さは、やはり私へのメッセージなのかしら?

『しらさぎちょうじゃ』は沖縄の昔話なのですが、各地方に伝えられてきた怠け者主人公の昔話と内容は一緒。これね、実は大人への重要なメッセージが隠されているのです!!!今日のブログ長いです、ご覚悟を(笑)。

内容は、貧乏で年老いた両親がどんなに働いていても、手伝うどころか寝てばかりいる(←コラっ)怠け者の息子のお話。ところが、ある日この怠け者主人公ジラー(次良)は、しらさぎを手に入れて、隣の長者の家の庭に忍び込むんですね(←不法侵入)。そして、自分は姿を見せず、天の使いであり神のお告げだと言いながら(←詐欺)、「ジラーと長者の家の娘を結婚させよ」と言うのです。そして、最後にしらさぎを放って、神のお告げらしさを演出(笑)。

おいおい、いいんですか、これ!?怠けて、人だまして、最後幸せになっちゃう。道徳的にどうなの!?!?でも、こういう話、昔話には多いんです

再話をした加来信宣幸さんは、「土地は働く人間のもの」なのに、遊んでいる地主が土地を持つはおかしい。そのことに対する民衆の無言の抵抗を、主人公の「なまけ」に投影したといいます。実は、働く人間がその土地の主人公なのだということを、奇抜な発想で語った、と。

その解釈も面白いのですが、私はこちらの小澤俊夫さんの解釈が好き
筑波大学名誉教授で昔話研究所をされている、オザケンパパの小澤俊夫さん。そういえば、19年ぶりにオザケン復活しましたね~。オザケン大好きなのですが、今の私にとっては、オザケンよりパパのほうが熱い(笑)!?

そんな小澤さんの一番のお気に入りが『さんねんねたろう』なのだそうですが、小澤さんの語っているバージョンは私が以前紹介したバージョンとは違います。私が読んだのは、主人公は起きたあと村人たちのために立ち上がる(いい奴)のですが、小澤さんバージョンは『しらさぎちょうじゃ』と全く同じで自己利益のためのみ(笑)。しらさぎが鳩になっているだけで、内容はほとんど同じです。



でね、小澤さんは言うのです。(寝太郎=ジラーだと思ってください)
寝太郎は一生寝ていたわけではない。途中で目が覚めた。たっぷり寝たからこそ、あとでいい知恵が出せたんですよ、って。充電期間なの。さらに、子どもは一生懸命にぼーっとしている。それは、成長のプロセスの中でとっても大事な時間。自分の中で色んなことを成熟させてる時間で、お酒の発酵期間と同じなんですよ、って。ただ、ぼーっとしてるんじゃないの、“一生懸命”ぼーっとしてるの(笑)。

親や周りは見ててイライラするんです。いつまで、そうやって、ぼーっとしてるの!?引きこもってるの!?ってね。でも、“待つ”ことが大事。だって、何にも考えてないように見えても、ぼーっとすることこそ大事なんだから。きっとね、今の子はぼーっとする余裕すら奪われてて、そちらのほうが問題

小澤家といえば、全員大成していて、その中にあの世界の指揮者・小澤征爾も含まれているのですが、四兄弟全員トドのようにひたすらゴロゴロ寝てばかりいたそうです。でも、小澤家母はさすが偉大で、何にも言わなかった(→ だから、みな大成した)。

小澤さんは、45年間の教師生活の中で、ダメそうに見えても、起きなかった子は誰一人いなかったといいます(あら、希望の光が)。ただ、起き上がるのに苦労している子たちはいた。・・・それは、親の規制やプレッシャーが大きかった子。ただ見守ってれば、子どもは自分の力で再び起き上がり、歩み出すんです

昔話からのメッセージは、道徳よりも強く生きろ、ってこと
なんですよ、って。とっても興味深く、そして癒しVoice(笑)の小澤俊夫さんのお話はコチラから聞けます。面白いので、ぜひ


https://fmfukuoka.co.jp/mukashi/archives/2011/07/post-117.php



2月22日は何の日?に読みたい絵本

2017-02-23 12:45:05 | 絵本

『月へミルクをとりにいったねこ』ひしきあきらこ訳 たるいしまこ絵 福音館書店

今朝は傘もさせないくらいの強風の中、2年生の読み聞かせに行ってきました。あの熱い先生の2年1組、非常にまとまっていて、みんな声や物音一つたてず、もんのすごく集中して聞いてくれます。読み終わったとたんに「面白かったー!」とか元気な声が飛び交うのですが、聞いてるときの集中力たるや。長男の5年生のクラスとはえらい違い

さて、昨日は何の日だったでしょう!?
結構、知ってる子多かったですねー。2月22日、にゃんにゃんでネコの日。ちょっとこじつけが過ぎるような気もするけど・・・
というわけで、1冊目は上記写真の『月へミルクをとりにいったねこ』を読みました。絵もとってもいい



ある農家にお母さんネコと4匹の子ネコが暮らしているのですが、あるときその農家の牝牛の乳が出なくなってしまうんですね。
さあ、大変!月にミルクがあると聞いたかあさんねこが、子ねこたちのためにミルクを手に入れようと、ブタと雄鶏と子牛と一緒に月を追いかけるのですが、月はなかなかつかまらなくて……。

日本では月の影はウサギの餅つきですが、スウェーデンではおじいさんとおばあさんがミルクの入った桶を運んでいると見られるようです。月のミルク・・・ああ、もそれだけで何だかウットリ&美味しそうです。お餅よりミルクのイメージのほうが個人的にはしっくり

でね、ネコ以外の動物たちは次々と脱落していくんですが、ネコはあきらめません。ちょうど月が木の上に腰かけてるように見えるのに、木のてっぺんまで登ると、月はさーっと遠くに逃げちゃう。

「月め、あたしたちを からかっているのね。でも、だめよ。あたしは しんぼうすることを しっているんだから」

って母さんネコはめげないあきらめない。待っている子ネコちゃんたちのことを思うと、母強し!

走って走って、朝日がある農家の小屋の後ろからのぼってくるところに遭遇した母さんネコは、月が小屋の中にいると勘違い!いきおいよく牛小屋へいざ!!!

ジャーン。そこにあったのは、ミルクのたっぷり入った大きなつぼでした。月のおじいさんとおばあさんが桶があんまりにも重いので、ここに置いていったんだわ、と納得するネコ♪そして、ネズミ取りを条件に、子ネコちゃんたちも連れて来て、新しい農家でその後も幸せに暮らすことになるのでした。

本当にほしいものを簡単にあきらめないこと、そんなメッセージも入っています。が、教訓的でもなく、ひたすら月を追いかけて行く躍動感と、前向きな母さんネコが実に素敵。テンポもよくて、子どもたち食い入るように聞いていました。これからは、月を見上げるたびに、あそこにミルクがあるのかな~、なんて思ってくれる子が増えたら楽しいな♪