『かいぞくオネション』山下明夫作 長新太絵 偕成社
ああああああああ、やられたぁ~。
まあるく濡れたシーツに羽毛布団。羽毛布団もかいっ。大物やってくれるなあ。怒ったって仕方ないし、怒っちゃいけないことなんだけれど、梅雨時にやられるとへこむんです・・・。しかも、こういうときに限って来客。
三男は2歳のときから既に大丈夫なのに、次男だけはなかなかオネショを卒業できない。一時期は大丈夫になってたのにまた戻ってしまった。長男からボコボコにされてることがかなり影響されてますが、これやっぱり「僕にも関心持って」という無意識からのメッセージなんだろうなあ。まともな会話ができない長男と違って、次男は大人の会話ができるし、情緒も安定してるから私もついつい頼っちゃうんです。いっぱい抱っこはするし、いっぱい甘えさせてるつもりだけれど、でも言ってみればラクな子なので、ついつい意識は大変な長男のほうに集中してしまう。河合隼雄氏の『家族関係を考える』(これ面白いです!)にも書かれていたけれど、真ん中っ子っておねしょする子が多いんですって。兄弟関係において忍耐せざるをえない立場が関係してるのかな~。
そんなオネショの終わらない次男に以前読んであげた本が上記の『かいぞくオネション』。
ナンセンスが男子にはツボらしくて(私には正直いまいちその面白さが理解できない)、ちょっとほっとできるのか、時々思い出したかのように「あのおねしょして海賊になる本借りてきて~」と言います。
毎日のようにおねしょをしてしまう男の子ヒロ。ある日窓がノックされ、「オネション様」と海のマンボウがヒロを迎えにくるのです。シーツのおねしょの跡がどくろマークに似ていることからヒロは海賊と間違われてしまったというわけ。海の魚たちとオネション様の冒険物語。
実は私自身は幼年童話自体があまり得意ではなくて。自分自身の幼少期振り返ると、幼年童話すっ飛ばして児童文学読んでた傾向にあったので思い入れが少ないのと、やっぱり大人が読むには物足りないところがありまして。しかも、この手のナンセンス童話も不得意{ときてる/namida/}。
でも、この本読んだとき次男がほっとした顔してクスクス笑ってるのを見ると、ああ読んでよかったなあ、って。
全国のオネション様たちの強い味方の本です。