『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

占いなんて!と思ってた私が占いに行った話

2017-05-30 18:28:41 | 徒然


占いには全然興味持っていませんでした。そんな私が、占いに行ってきましたよレポート

昔から、女友だちが雑誌の後ろのほうに出ている星座占いみて、一喜一憂してるのが理解できなくて。興味がないのと同時に、見てしまったら、そこに書かれてることに自分は縛られてしまうんじゃないかな~、そんな思いもありました。だって、占い見なければご機嫌な1週間かもしれないのに、そこにもし「最悪」と出てたらどうしたって気分は沈んでしまいそうで

でもねー、やっぱり何千年と生き残ってきた“昔話”が力を持つのと同じように、やっぱり、何千年って単位で生き残って来たものには“何か”があるとは思うようになったのですよ。

今回行ったのは、かさこ塾で同期だった、江グロリアさん(たくさんのコスプレ?が見れるブログはコチラから)のお話が聞いてみたかったから。同期の中でも飛び抜けてファンキーで面白くて、そしてあったかい。最終日のプレゼンでは、ピコ太郎ばりの衣装でいらしてましたからね。格好はファンキーですが、非常に冷静な視点の持ち主で、コーチング力に長けている“励まし系占い”なので、安心です

面白すぎて、半分は笑っていた気が。白バイのかわし方とか(あれ?占いと関係ない)。
数秘33がどれだけすごいかとか(←ちなみに私33ではない)。面白すぎる~

グロリアさんの分野は数秘術ですが、練習中だというタロットカードや、なんちゃらカードやなんちゃらカード(覚えられない)もやっていただいて、とても興味深かったです。数秘もタロットも、四柱推命(って何?程度の知識の私)も、なんやかんやも、みーんな同じ結果になるんですって。やっぱり何かあるなあ、って。生まれる前に自分で決めてきた人生って。

自分の中で、モヤっとしてたこと、あまり向き合いたくなかったことに、やっぱり向き合わなきゃいけないみたいです。う~ん、でも薄々答えは分かってた。だから、相談したのよね。タロットも初めてだったので、よく分からないけれど、『最後の審判』逆カードと『死神』逆カードというおどろおどろしいカードでとどめを刺されました(笑)。でも、大丈夫。グロリアさん励まし系だから!背中押してもらえました

あとは、起業するならこの流れに乗るといい、ここは学びの吸収時期とかそういった具体的な時期のアドバイスも

実はネット上でできる数秘占い、というのを事前にやってから行ったんですね。そしたら、夫と私の相性はサイアクと出ましてね。ああ、どうりでケンカが多いわけだと(笑)。で、そのこともグロリアさんに聞いてみたのですが、なんてったって“励まし系”!彼女たちは“サイアク”という言葉は使わないそうで、なんかその辺も気分スッキリしてきました!そして、その足で夜のベイシェラトンへ・・・



結婚記念日にたまたま子どもたちが泊まりでいなかったので、久々に旦那さまと二人でおでかけ。今後、老後一緒にやっていけるかどうかのシュミレーション(笑)。部屋にはお花とシャンパン1本の差し入れがありました・・・えっと、旦那さまからではなく、ホテルの支配人から。

クラブラウンジは静かで落ち着く~。こういうとこでも、まず本棚確認してしまう私。あ~、夜景見ながら、シャンパン片手に“一人で”こういうところで、ゆっくり本が読みたい、と思ってたら横で、「こういうところに、一人で来る人って寂しくないのかなあ」と夫。私こういうところを第二の書斎とするのが理想なんですけど(笑)。相いれない私たち。でも、直前にグロリアさんから「そこは、あきらめて」と言われたばかりだったので、ご機嫌続行
グラス片手にゆっくりできるブックカフェを実現したいな

面白い本のかぎ分け方!?

2017-05-25 17:04:47 | 児童文学論


読みたいのばかりだけれど、絶版だったり図書館にもなかったり。
いったいどうやって本にであってるの??

という質問が前回Facebook上の『大人のための児童文学』ページコメント欄で聞かれたので、考えてみました。人によっては、「そんなの当たり前すぎ!」って感じかもしれませんが

◆ “訳者あとがき”を読む
物語の魅力が凝縮されているのが“あとがき”。書店や図書館にいるときは、ぜひざっと読んでみて。帯もいいのですが、実は、帯は大げさに書かれていて期待しすぎてガッカリなんてケースも多いんですよね~
翻訳者がなぜ訳したいと思ったのか、その思いを知って感銘を受けたなら、その本は自分にとっていい本

◆ 同出版社・同翻訳者から選ぶ
お気に入りの物語が見つかったら、出版社・翻訳者を要チェック!
児童文学に関しては、やっぱり出版社によって好みの傾向ってあるんですよねえ。翻訳者も。
ちなみに私が好きな翻訳者一覧はコチラです。


◆“あらすじ”に惑わされない

あらすじに興味を覚えるかどうかは、実は関係ない
児童文学の場合は、あらすじに惑わされないこともポイント
例えば、戦争ものは興味ないと思っても、実際に読んでみると、別の部分で感銘を受けることが、何回あったことか。

◆ 表紙の地味さに惑わされない
正統派児童文学は、“残念な表紙”が多い。なかなか自分からは手に取らないかも
でもね、さすが本物!読み終えた後には、この表紙以外ありえないと思うようになるから不思議。むしろ、地味な表紙を選べばいいんじゃないかとさえ思う今日この頃(笑)。

◆ 自分が信頼している人のおすすめを読む

私の場合は、河合隼雄さん、宮崎駿さん、脇明子さん、松岡享子さんなんかのおすすめはハズレなしでした。


あとは、数を読んでいけば、自然と嗅覚が働いてきます。あ、この本面白そうだな、って。
文体が自分に合うかどうかは、最初の数ページをざっと読むのもおすすめ。

参考になれば幸いです





ひたひた恐怖の古典『マリアンヌの夢』

2017-05-23 23:41:21 | ファンタジー:イギリス


『マリアンヌの夢』(2001年)341頁
キャサリン・ストー作 猪熊葉子訳 岩波少年文庫
Marianne Dreams (1958)


今日の一冊はコチラ↑
はい、猪熊葉子さんの訳にハズレなし!臨床心理学者の故河合隼雄さんもおススメの本です。でも、でも・・・ああああ、惜しい!!表紙が惜しい!・・・なかなか自分からでは手に取らないかも

昨日ご紹介した『ぼくが消えないうちに』では、正体不明のバンティング氏と、見るからに不気味な連れの暗い少女が恐怖でした。が、それはある意味お話にありがちな分かりやすい恐怖。ところが、この『マリアンヌの夢』のほうは、よりシンプルでありながら、より背筋が凍る感じなのです。きゃ~、ホントにコワイの苦手~。でも、読んじゃう、面白いから。

【『マリアンヌの夢』あらすじ】
病気になったマリアンヌは、自分が描いた絵のとおりに夢の中の世界が動いていることに気づきます。そして夢で出会った少年といっしょに、こわい夢を克服していきますが…。「不安」と「恐怖」をテーマに、子どもの心理を描いた異色のファンタジー。小学5・6年以上。
(BOOKデータベースより転載)


一気読み。
何がこわいってね、誰にでもありえそうだからなんです。苛立ち、嫉妬、自分の心の中の闇・・・。
マリアンヌは自分が描きだした憎しみ(目のある石)に悩まされることになるのですが、これがもーーーー!!!石に目が一つある、容姿はそれほどおどろおどろしくないのに、ひたひたと押し寄せるこの恐怖!ぜひ味わってみてください

河合隼雄さんも、深層心理学的にもこの物語は素晴らしい!と述べていらっしゃいましたが、それもそのハズ。作者のキャサリン・ストーさんは精神科医なんですね。マリアンヌが友情を感じたり、嫉妬を感じたりする相手のマークがこれまた、いいんですよね。病気ですっかり“どうせ僕なんて・・・”と思うクセがついていたのに、努力して自信を取り戻していく。マリアンヌの心の変容過程も素晴らしいです。

原書が書かれたのは1958年と古いけれど、古さを感じさせない
子どもの頃って、説明のできない、言語化できない恐怖におびえていたり、目に見えないものと戦っていたりするんですよね。それは自分だけじゃないんだ、っていうことをこの物語は教えてくれます。ファンタジーなのに、心理描写がとっても現実的で、暗いけれど、勇気をくれる名作です

読書苦手な現代っ子にも!『ぼくが消えないうちに』

2017-05-22 18:42:00 | ファンタジー:イギリス


『ぼくが消えないうちに』(2016年)
A・F・ハロルド作 エミリー・グラヴェット絵 こだまともこ訳 ポプラ社 326頁
THE IMAGINARY, 2014

今日の一冊はこちら『ぼくが消えないうちに』

活字が苦手な長男(小6)への本選びは、なかなか難しい。プライドだけはあって、高学年向きに見えないものは手に取りたがらないし、かといって、地味で描写から入っていくような物語にはついていけない。そんな読書の苦手な現代っ子もこの本ならいけるかもしれませんよ~。うん、サクサク読みやすい。

いままでも、空想上の友だちが出てくる話はたくさんありましたが、この話が新しいなと思うのは、この本の語り手が、人間側ではなくて、想像上の友だち側からであること。

【『ぼくが消えないうちに』あらすじ】
ラジャーは、アマンダが想像してつくりだした親友だ。ふたりはいつも一緒に、楽しい時間をすごしていた。しかしある日、アマンダがいなくなり、ラジャーはひとりぼっちにされてしまう。アマンダに忘れられると、ラジャーはこの世から消えてしまうというのに。大切な友だちを探す、奇妙でゆかいな旅がはじまった…!新しいイギリス児童文学!
(BOOKデータベースよりそのまま転載)


ケイト・グリーナウェイ賞を受賞したことのあるエミリー・グラヴェットの挿絵もいいです。エミリーさんが来日したときの講演会レポはコチラ


【ここがポイント】

◆ スリル満点!意外と怖くてゾッとする。

◆ 大人が読むと、ママが自分の幼い頃の想像上の犬を思い出すところに感動

◆ スピード感があり、追いかけられるさまがドキドキ!

◆ アマンダは想像力豊かなものの夢見る夢子とも違い、いい子過ぎないところが共感できる



私怖がりなのでね、アマンダとラジャーを執拗に追いかけてくるバンティング氏と謎の少女にはぞーーーーーっとしました。空想がいかに大事か。ある意味『はてしない物語』を別の形で分かりやすく伝えてくれているような。バンティング氏は『モモ』の灰色の男たちとかぶりますしね。

ただ、個人的にはバンティング氏がなぜ悪魔と取引してまで永遠の命を望んだのか、その背景についても描いてくれたらなあ、という思いがあります。ただの悪者に終わるのではなく、本当はバンティング氏はすごく寂しい人だったんじゃないかな、って。
アナザーストーリー、読んだ人が自分で書いてみたり、親子で考えてみるのもいいのかもしれません

第11回児童文学ピクニック

2017-05-21 05:19:54 | 児童文学cafe&picnic

※今回は、食べ始める前に写真が撮れました(笑)

ピクニック日和の金曜日は第12回児童文学ピクニックでした
今回は9名(うち初参加が3名)で、テーマは『絵本から活字本へ ~移行期本~』

う~ん、悔しい。リベンジしたい(笑)。
自分が準備してきたこと、十分にうまく伝えきれた気がしない
詰め込み過ぎたかな?逆に足りなかったかな?どうだったかな?

いつもは、大人を相手に、“大人が読む児童文学”紹介がメインで、それに絡めて子どもへのおすすめもしているのですが、今回は完全にどうやって子どもに伝えていくか、がメイン。本人へ直接ではなく、そこからさらに伝わると思うと、責任も重大で身が引き締まる思いです。

なので、今回は前回の記事で書いたような、クイズ方式にしてみました。
クイズ形式はなかなかよかったかも。参加してもらえるので、一方通行ではなくなりますしね。ただ、本当は正解などなくて、色んな考え方があってよいので、そこが難しいところです

色んな考え方がありますが、おやつに例えれば、子どもたちはスナック菓子が大好きなので、それ自体は否定しないのが大事かな~。
でも、やっぱり大人としては、たまには栄養のある血となり肉となる本物も、すきあらば滑り込ませたい(笑)。

そう、ポイントは、すきあらば!さりげなく滑り込ませる!ってところ。
子どもが選んできたものに“げっ”となっても、顔に出さず(これが難しい)、どんなところが気に入ったの~?と興味に寄り添う。そして、それにつながるような正統派の物語を関連づけて、紹介してみる。

するとね、子どもは本物にはちゃんとついてきます
今反応の良し悪しは、関係なし!いい物語って地味なんです。何十年後かにそれが身になってきたりするんです。だから、結果気にせず、子どもたちが自らでは出会えないような本への橋渡しをする。ひたすら“種まき”だけするのが、大人の役目かなー、って。

いままで、そういうこと意識したことなかった!
なんだか、自分も読んでみたくなってきた!


毎度そういう感想をもらえることが、とっても嬉しい
トライ&エラーで、このピクニックもどんどん進化させていきたいです♪