『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

ガッカリな宿のライブラリー

2017-12-28 11:31:17 | 旅行


そういえば、12月中旬の週末にシンガポール人の旧友と、河口湖の温泉旅館に1泊してきました。そこの旅館が楽しみだったのは、館内にライブラリーがあると聞いてたから。

しかーし!

これが、ガッカリだったのですよ。小ささは別にいいのですが・・・↓



なんて言うんでしょう、選書に本への愛情が感じられなかったのです。絵本の一部↓



あ~、もうもう私が選書し直したい!(←何様
泊り客の半分はアジアを中心とする外国人。スタッフは全員バイリンガルでお見事だったのですが、だったら本ももう少し日本語以外も置いてあげればいいのにな。

第一に!照明が暗すぎっ。読む場所には一応スポットライトはありましたが、本棚自体が暗すぎて、何の本があるのかよおく目をこらさないと見えないのです。形だけ整えたって感じでしょうか。読む人がいることが、想定されてない!

形整えるなら、選書も形にこだわればいいのに。そこは、見るからに寄せ集めの本ばかりで。もうちょっと、土地柄にあったものや、もしくは宿で一晩、二晩で読むのにいいような本にしたらいいのに、誰が読むの?って感じの本ばかりで。そんな感じだからか、私以外誰もライブラリーで本を手に取る人はいませんでした。あ~、モッタイナイ。せっかくライブラリーがあるのに・・・。


とはいえ、宿自体はとーっても快適で。館内どこでも富士山ビュー。時間ごとにサーブされる飲み物が変わるラウンジは快適で、友人とひたすら、飲み物片手にぼーっと富士山を眺める。もしくは、マッサージチェアに座り続ける(笑)。

友人は観光に興味がなかったので、たったの1泊だったけれど、3日分くらいのんびり過ごせました。日本人は、せっかく来たんだからあれもこれも、とスケジュールをタイトにし過ぎる傾向にあるけれど、彼女と私はチェックインに合わせて河口湖入りをし、チェックアウトとともに、何も見ず帰りました(笑)。だけど、何もしなかったから豊かな時間が流れてたのです~

お部屋は、子どもたちがいたら走り回っただろうなという広さ↓



ラウンジもいいけれど、ゴロっとダラっとするには、やっぱりお部屋の中のココが一番↓




子ども嫌いで、キャリアウーマン&独身貴族の旧友。誰もが知ってる大手有名企業のアジアパシフィック地域のVice Presidentをしていて、一方の私は、仕事から離れて久しい、ただの子育て母。何話していいかワカラナイし、実は会うのをためらったんですよね。けど、わざわざ私に会いに来るためだけに日本への航空チケット取ってくれたんだから、そのままの私でいいや、って開き直り。

会ったら大学時代のままで、くっだらないことでひたすら笑いあってました。金銭感覚違うので、買い物や食事のときはヒヤヒヤもしましたが。銀座三越のデパ地下でシャンパンやチョコレート購入まではいいのだけれど、いや、さすがに千疋屋でフルーツ買うのはやめようよ、とか(笑)。だって、デコポン1個1,780円

ヒヤヒヤせずに、優雅な週末を過ごせるようになりたいな~、と心から思った小旅行でした。

過酷すぎ楽しすぎ・達人と行く鉱物採集

2017-10-12 07:26:33 | 旅行


さて、週末の連休は、子どもたちが一年間も待ちに待った、あそこに行ってきましたよ~
正真正銘のトレジャーハンティング!そう、鉱物採集の旅へ~(笑)。目指すは、長野県川上村。前回の印象が強烈だったので、今回はお宿には泊まらず、廻り目平キャンプ場泊。紅葉がきれいだった~

昨年、キャンプ場で拾った無価値な欠片みたいなのはさておき、鉱物って、国の財産だから勝手に取っちゃいけないんです。というわけで、数少ない合法的に採集できるのが、湯沼鉱泉旅館の社長さんが所有する山。宿泊しなくても、入山料1,000円(子ども500円)払えば入れてくれるので、今回はそちらで

あ~、でもね、宿に寄ったら鉱物マニアのおじさまたちが、楽しそうに採ってきたのを見せて話してくれるわけですよ。こういう交流が楽しいので、やっぱり泊まればよかったかな?なんて一瞬思ったけれど・・・トイレをお借りして、やっぱりムリと再確認(笑)。

前回の朝飯前(そのときの様子はコチラをクリック)は、あまりにも入り口付近すぎたので、今回はもうちょい奥まで案内お願いしたい、とお電話で事前に頼んでおきました。でも、ふふふ、やっぱりアバウトすぎ~。9時前に来てくれと言われたので、8時半頃行ったら、「もう遅いよ」って。みんな出かけちゃったそうな。というわけで、これから出かけてるという方が、流れで私たちを連れて行くことに

ところが、ところがですよ!!!この方が、すごかったのですー!
普段は役者(テレビ見ない私でも、聞いたことのあるドラマなんかに出演されてた)という60代後半のおじさまは、マニアの間でも達人の方だった!自分たちでは、絶対にたどり着けないようなルートと場所を案内してくれて、それはそれは過酷な道のりでした。道なき道を行く。急斜面を岩を蹴散らしながら登っていく↓



これね、写真じゃワカラナイけど、ほっっっんと急斜面なんです!まだ節々が痛い~。私が本好きで、妄想力がなければ、心折れていたかも!?私を楽しい気分にさせてくれたのに一役買ってくれるのが、コチラの児童文学↓



『ツバメ号の伝書バト』

アーサー・ランサムはごっこ遊びの金字塔ですね!こちらの物語では、鉱物探しではなく、金脈探しですが、私たちが登ったところも昔は武田信玄の金脈があったとかで、ところどころに採掘した洞窟が残ってます。あちらこちらがズリだらけ。え、ズリって何!?初耳でした。鉱物採集の際に掘り出した、いらない岩石の山のことで、これが歩きにくくさせて難易度をアップさせてます。崩れてくるので、中は危険で入れません↓



それにしても、子どもたちはスゴイ。ホイホイ登っていく。4歳児もラクラク登っていく(ただ、世間一般の4歳児にはムリかと思われます。うちのは山慣れしてるので)。そして、見つけるんですよね~、レアものの石を。これには達人もびっくり。「ビギナーズラックってあるんですよね~」って。いや、ビギナーズラックというか、明らかに石に呼ばれるタイプ。ちなみに、要領のいい三男は、達人のそばなら見つかると分かってるのか、達人のそばしか掘らない(笑)↓



今回は水晶よりも、ガーネットを採ってみたかったので、私はガーネットに集中!途中方解石がたくさんありましたが、茶色い土と岩場の中で、キラッキラと輝いていて本当にキレイ。宝石としての価値はなくとも、山の中では本当にきれいなんです

一方価値があるガーネットのほうは・・・ん?ただの汚い石!?いやあ、これ素人には見分けるの難しいです。これは価値ないかなー?なんて達人に念のため見せると、「あ、これはテリ(←やっぱり初耳)があるから貴重です。売れます。」とか、いやん、私全然見る目ないじゃない

今回案内してもらったところは、緑水晶の産地でもあるらしく、そのほか貴重な松茸水晶と呼ばれるものも。松茸水晶は相当深く掘らないと見つからない、とツルハシで山を切り崩していく達人。「あ、あった!」と掘らずに次々見つけてしまう子どもたち(笑)。お友だちのお子さんは、ハート水晶と呼ばれる貴重なものも見つけて、あとで宿のおじさまたちに見せたらみなさん盛り上がってました。うん、鉱物マニア以外にはただの小汚い石にしか見えないと思います。だってホラ。BEFORE↓



でも、マニアのおじさまたちは結晶の仕方がレアだとか、なんとかで盛り上がる。ディ、ディープな世界だわっ。価値は正直私にはよくワカラナイのですが、自分で見つけて、洗ったものは愛おしい。歯ブラシとアクリルたわしを駆使して洗ったら、こんな感じ。AFTER↓



しみじみ思う。原石ってホント素人目には価値がワカラナイ。けど、磨けば光る。人間も同じで、どんな人も磨けば光るんだろうな~
そして、ガーネットは、宝石チックに箱にも入れてみる。大きさ7mmくらいです(笑)↓




こちらは、次男採集コレクション。真ん中の茶色い岩みたいなのにガーネットがびっしり付いてるの分かります?これ、価値あるそうです(そうは見えないけど。3,000円~5,000円くらいですって)↓



達人のおかげで、本格的な採集となりました!達人ありがとうございます!
これ、個人じゃ行けませんでした。旅は道連れというか、ホント子どもたちってば強運。案内してもらえる保証はないので、初めての方は、やはり湯沼鉱泉旅館に泊まって、宿泊客の方たちと仲良くなって案内してもらうほうがいいかもしれません。

過酷だったけれど、あー、楽しかった



まだ間に合う!石好きさんの夏休み

2017-08-25 21:24:11 | 旅行
 

夏休みに入ってから、過去記事の中でも、鉱物採集キャンプの記事のアクセスがぐぐっと上がっております

まだ、あと1週間ある!
なんなら、夏休み終わって秋でもまだ間に合う!

というわけで、いままでの鉱物採集キャンプ関連記事のリンク先をまとめてみました。

① キャンプで水晶探し

② 必見!天然水晶洞とお宿

③ 『水晶さがしにいこう』


あれ?奇石博物館やら伊豆の菖蒲沢での採集とか書いたつもりだったのだけれど・・・見つからず

石好きさんにおすすめの本はこちら↓



『鉱物レシピ』記事はコチラをクリック




『鉱物と理科室のぬり絵』記事はコチラをクリック




『海辺の宝もの』記事はコチラをクリック



『ホイッパーウィル川の伝説』記事はコチラをクリック

まとめた意味あまりなかったかな?石好きさんにヒットしますように

子連れ秘湯レポート

2017-08-21 13:38:46 | 旅行
 

児童養護施設からの里子ちゃん、1週間のステイ中4泊は、恒例の苗場にあるご近所さんの別荘で過ごしました~

三家族のうち男子10人(!)+女子高生1名+大人5名+新生児の合宿状態で、そりゃまあ賑やか賑やか。そのうち4名が、各家庭にステイ中の里子ちゃんたちですが、もはや親戚のような感覚です。子どもたち、ほーんとに楽しそうだったなあ

さて、今回のメインイベントはなんといっても、秘湯までのハイキング!
新潟の秘湯、赤湯温泉レポートです。

苗場プリンスの横の林道をずんずん進んで、橋のところからは徒歩でしか行けない秘湯。まず、川の透き通った水色に目を奪われます



【ハイキング時間&道の様子】

林道45分+山道1時間半。
休憩したりなんだりで、往復5時間くらい。
今回は4歳児連れで行ったので、チビ連れだと6時間くらい。

 

ただし、うちの4歳児は青空自主保育で登山なれしているので、普通の4歳児だとムリかも。幅が狭い尾根で、道が崩れかけてるところなどもあるので、まずおんぶ、抱っこはムリかと
‟おかあさん、ゲンキだして歩いたら、冷え冷えビールが待ってるよ~”
と4歳児に励まされながら歩いた母なのでした


【注意点】


・道幅かなり狭いところ、崩れかけてるところアリ。小雨でも雨予報は避けたほうがよいかも。場合によっては、前日が大雨の日も。

・道中基本携帯通じません。大人一人だと何かあったとき助け呼べないかも

・途中湧水で水汲めます。美味しい

・山小屋があるので、脱衣所などあるだろうと思いきや・・・ナシですよ~。もちろんタオル持参です。

・缶ビール500円、コーラ300円とお高め。運ぶ手段がないので、それを考えると納得の値段。

・山は暮れるのが早い。遅くとも14時には秘湯を出発して帰路へ。

・念のために、クマよけの鈴&ヘッドライトはあったほうがベター。

・日帰りの場合は、温泉入って汗流しても、帰り道でまた汗だくになります




【料金】

大人(中学生以上)500円
子ども(小学生以下) 無料

泊まりの場合は、ゆったりできそうですが、山小屋です。それなりの覚悟を。道路もないところに、どうやって、小屋を建てたのか不思議で聞いてみたら、ヘリで材料運んだそう
紅葉の時期も来てみたいな~。ちなみに、脱衣所的なものはありませんが、カゴは置いてあって、取っ手の紐かな?と思ってつかもうとしたら・・・ヘビでした。ぎゃーーーーーー
良き思い出です

あきらめないぞ!ミャンマーゴミ問題!

2017-04-09 23:30:04 | 旅行


ミャンマー旅行記もこれで最後。

ミャンマーで一番印象に残ったこと・・・それは、やっぱりゴミでしょうか

人々は信仰深く穏やか、景色ものどか、黄金寺院に天然鉱物豊か
でも、足元はゴミだらけ

都市のど真ん中をのぞくと、まずゴミ箱もないし、焼却炉もない
みな自分たちで焚火で燃やすのですが、ビニール系や不燃ごみは溜まる一方なわけです。

学生時代に行ったネパールの片田舎での出来事を思い出しました。
そのときは、村の教育調査のリサーチボランティアをしていたのですが、志高いと思われた校長先生が、なんとポイって飲み終えたビンを投げ捨てたのです!!
え、、それはないんじゃない!?と聞くと
“こーんなに土地が余ってるんだから、何が悪い?”
というお答えが。あああ、感覚が違うというか、よくないという認識がない人とは平行線だなあと思ったの、思い出しました。

こういうゴミが溜まるとどうなっていくのか、ダイオキシンの問題など、それはミャンマーの片田舎の人たちには見えないことなんですよね
だからこそ、協力が必要というか、日本の出番!

インレー湖周辺の小さな村で、地元の子どもたちと一緒にゴミ拾いをしてきました。



正直ね、たかが1時間弱の形だけのゴミ拾いで何が変わる?
ってこのツアープログラムには少々疑問だったんです。

けれど、子どもたちにとっては、一番印象に残ったようで
やっぱり、自分で身体動かして、能動的に参加すると、例え時間は短くても何かが残るようです。

ちなみに、いつもゴミに目を輝かせてる次男には、宝の山と写ったようでして
コンピューターの破片やらネジやら、しまいには注射器入れの壊れた試験管の山に、目がキラキラ
持ち帰りたい!と。案外、地元の人たちの目にも、ゴミは次男のように写ってたりして。

しかしね、大人の私はダイオキシンなどの問題も知っているので、やっぱり気になります。

ゴミの中でも目立ったのが、ビニールゴミと、紙オムツ&ナプキンの切れ端。
布オムツにすればいいのに・・・って一瞬頭をよぎりましたが、この水、この川で洗濯してるんですよね↓



衛生面考えると、、やっぱり紙オムツ&ナプキンになるよなあ~。

とても、のどかに見えた村ですが、ダイオキシンや大量の中国産農薬散布により、既にイタイタイ病のようなものが発生しているそう

私たちが参加したNPOでは焼却炉を送る活動もしていて、村でもお坊さんや日本に留学していた若者が中心になってゴミの啓蒙活動を続けているそうなのですが、村の大人たちにはその重要性がワカラナイそうです。でも、子どもたちが中心になって、自主的にゴミを拾うようになってきたとか(それでも、あの状態かあ・・・)。

でもね!!!
ゴミ問題を子どもが解決!ということでは、バリに素晴らしい先例があるので、希望が湧いてきます
バリで10代の子どもたちがレジ袋廃止にまで持って行った、奇跡のような本当の話
10分ちょいのこのTEDトーク、素晴らしいので、どうぞ↓

Our campaign to ban plastic bags in Bali | Melati and Isabel Wijsen