ようやく咲き始めたアジサイの花は、心なしか嬉しそうな
きっと pochiko農園の野菜たちも、この時とばかりに
著しい発育をしてくれてるのだろうと思うと
あながち雨の日も悪いものではないなぁ~と思ったり。
ガクアジサイ 花言葉 無情、高慢、ほら吹き
そんな中、いつもの時間よりも気持ち遅れ目の
ディサービスのバスが迎えに来る。
今日はちょと苦手な主任さんと若い女性の職員さんと
体のあちこちを点検をして、一週間の様子などを聞きながら
テキパキと車いすに乗せる準備をする。
ピンクのバラ 花言葉 美しい少女、上品、気品、しとやか
朝ご飯をしこたま食べて、オムツもサッパリだし
うつらうつらしていたばぁちゃんにとっては
迷惑このうえない日なのかもしれないな…と思いながら。
先日来たケアマネージャーさんと話をしていたのだが
十何年も寝たっきりでいて、シャンとして車いすに
往復の時間を入れると1時間近くも座っていられるなんて
脅威以外のなにものでもないと、おばあちゃん丈夫なんですねぇ~って。
アストロメリア 別名百合水仙(ゆりずいせん)
花言葉 華奢(きゃしゃ) やわらかな気配り 人の気持ちを引き立てるなど
珍しい事に、今日は私の顔をマジマジと見つめて手を差し出し
しっかりと目を開けて、頭もクッションから離している。
いつもなら仏頂面でパジャマの胸元をギュッと握りしめて
目はつぶったまんまなのに…思わず手をとって
今日はお泊りじゃないんだからね、ばぁちゃんの好きな温泉に入って
ちゃんと夕方には帰って来るんだから…と声をかける。
サツキ 花言葉 節約 節制
そんないつもと違う仕草を見せたりすると
なんだか何かが起こるのか、良くない事を想像してしまったり。
分っているのか分らないのか、手をつかんで離さないばぁちゃん。
無理にディサービスに出さなくてもいいのかなぁ。
そんな思いが胸をかすめる。
それでもそういう刺激だとかバスの乗ったり、温泉に入ってきたり
他人との意思の疎通が出来ないなりにも、他人の中で緊張したり
そういう事すべてが良いとは限らないけど、脳の刺激になる事は間違いないようだ。
ムラサキツユクサ 花言葉 快活 尊敬 ひとときの幸せ
車いすに乗せられて傘を差しかけてもらいながらバスに乗り込むばぁちゃんの横顔は
諦めにも似たような、すでも目を閉じ、何か所かのシートベルトに支えられて
約20数分の雨の日のドライブに出かけるのを、ヒメと一緒に見送った。
そして、何となくウツウツと孫太郎と過ごした雨の一日。
あんなに気がかりだったばぁちゃん、いつもより食欲がありましたと
職員さんの言葉に…ちょっと拍子抜けしてしまった^^;
夕方には雨もやんだようで、閉め切っていた窓を開けてみた。
家の中に夕方の風が…湿気を帯びていたけどビックリするほどの涼しい風が入りこんだ。
そして、今年も真っ赤なゆすら梅の実がたくさん実った。