日常的な問題の解決と社会的なルール等についての質問をして、口頭で答えさせる。(抽象的な社会慣習、規則、経験を扱う能力)
一般的理解で最も満足すべきものの1つは、「それが口頭でなされたとき、被験者から得られる豊かな臨床的資料である。それはしばしば精神病の人格診断にとって価値がある。それはときとして分裂傾向の存在を示唆する(それはひねくれた異様な反応となって現れる)。」そして、たいてい、被験者の社会的・文化的背景についての何かを気付かせる。
諺は一般に観念を非常に簡明に表すので、それをさらにせつめいしようとすると明瞭さが強くなるよりも薄れることが考えられる。大部分の被験者は諺の意味を問われたとき、同程度の抽象的な概括よりも特殊な場合について答える傾向がある。
このテストにおける成功は、一定量の実際的な知識の所有、および過去の経験を評価する一般能力に依存しているように見える。そこに含まれている傾向は、平均的成人がいくつかは答える必要があったかも知れない、あるいは何らかの方法で議論するのを聞いたことがあるような種類のものである。
知識(知識量)および単語(言語発達水準・単語に関する知識)との相関が高く、数唱(聴覚的短期記憶)および組合わせ(思考の柔軟性、部分感の関係予測、感覚運動のフィードバック)との相関は高くない。
これに関してもやはり分野によるばらつきはかなり見られたと思います。
経験的知識量がかなり要求され、実際的(社会的)知識との食い違いがある程度認められたように思います。
基本的に「ワカリマセン」と答える類の問題ではないので、過去の経験、内的因子をストレートに表現する設問のような気がしました。
独特の回答を示した設問については注意深く観察すると認知特性が見えてくると思います。
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