連続記事です。 動作性下位検査に関しての個人的見解です。
<絵画完成>は「欠けているパーツ」を探すというお題。一見『ウォーリーを探せ』に似た感じの印象を受け、平面図形における視空間認知、非本質部からの本質部の抽出などが試されているが、社会的通念としての「完全形」というものに対する考え方が異なれば、大幅な解釈の相違が出現する。
クイズ番組などで“左右の写真の異なる箇所を見つけなさい”というものが存在したりし、能力としてはそれの場合と近い機能を使っている面もあると思う。但しそこには一般的完全形を理解する必要がある。
細部にこだわるか、全体を俯瞰するか、はたまた異なる見方をしているか。
言語で説明の付かない部分が多いと感じる。
<符号>は幾何図形と数字という異なるモノの統合、視覚的短期記憶に関連すると言われるだろうが、ワタシ個人はそれらが対として結合しえない。また記憶による自動再生再生なるものを持っているヒトが多いらしいが、一回毎に確認を要するという点が注目された。ヒトによっては誤答を防ぐためという一種の強迫行為としての確認もあるだろう。モデルの再構築ともとれる部分と経験による習熟度(慣れ)という部分にも大いに関係していると思われる。
画像として記憶するヒト、非言語の言語化として記憶するヒト、記憶をしないヒト、被験者に質問を投げかけてみると、驚くような結果が導かれる可能性のある設問だと感じる。
<絵画配列>は個人的には全検査中で一番肝になるのではないかと思っていた検査である。全体を理解し時系列的順序形成ができるかどうか。
ストーリー展開を予測するというのは、実体験の記憶の断片を抽出し型にはめるという行為に近い。社会的場面に対応する知能であるとも言える。
ここで問題となるのはこの検査の判断基準が“合理的順序”であり、答えが一つというところである。
つまり、一般的と呼ばれるパターンを数多く体験しているヒト、常識的と呼ばれるヒトはこの設問で強みを出せるだろう(設問者の意図を汲み取るという意味合いでも)。
日本の社会においてはこの一般的認知特性というのはかなり大きなウェイトを占めている。
ただ、よく考えてみると絵カードの並び替えで導き出されるストーリーは現実世界でも無限数存在する(まあ妄想といわれる可能性がかなり高いがw)。
この設問で首尾一貫した解答パターンが見られると、大いに参考要素となると感じる。
<積木模様>は理解、知識、単語との相関性が高いとされている(これは一般的傾向として)。つまり言語性・動作性という枠ではなく、前頭葉の機能面に関連しているともとれる(と言い出すと矛盾点が多いのでここではこれまで)。
模様をどのように取り扱っているか、視空間認知及び非言語同時処理という部分が問われていると思う。
キューブはパーツであり、見本絵は一つの平面図である。それを処理する際の方法、図形認識、モデル再構築、手との共応なども関連してくるだろう。
<行列推理>は帰納的推理力、もう少しかみ砕くとパターンを見つけて空白を埋めるという法則・秩序を類推する設問である。規則性というのは社会のなかでもかなり応用して使われる分野だと思う。仕事において規則性を見いだし簡略化することが、業務効率に繋がったりするのもそういうことだろう。
空間推理というよりは、抽象課題解決力という個人的には非常に厄介な設問であったりする。
<記号探し>は、ああこれが先のウォーリーを探せの簡略板か、と後で思う。
視覚認知、注意集中、視覚と運動の共応などが関わる設問というところだろうか。
不安、非転動性、固執性などの影響因にも関連する設問である。
では、一通り検査をしてみてどういう結果が導き出されるのか、というのが興味の対象になると思いますので、やっぱりワタシの事例を時間がゆっくりとれる時にでも書いてみようと思います。またワタシ個人が思う、群指数の扱いとか現行の問題点を自己満足全開で書くかも知れません(適当にシカトして下さい)。
当分は他に書きたいネタがあるのでそっちに偏重しそうな気配。まあ適当なときに適当なことを書いていくと思います。
まあここを常連で読まれている方は問題ないでしょうが、事例集とかをサラッと読んで我が子に当てはめる、というのだけはできれば止して頂ければと思います(WAIS、WISCでの検索ヒットがやたら多いので・・・)
ほんとにどこに視線をやったらいいのかわかりませんでした。
絵画完成・・・(笑
喋ってごまかしたような気がしています~
絵画配列は・・・正直面白くも何とも無いつまらない推理クイズみたいだった。。。(と感じたから、ストレートに答えられたんでしょう)
子供の頃から、平面にかけてはまあ出来は良かったけど・・・
立体になると、トコトン弱かったのを思い出しました。。。
WAIS受けて1週間と4日たちましたが、問題が忘れられないと言うのも、なんだかな~~~って思います(笑
ありがとうございました!
自分を見つめなおすのにやはりこういったテストを利用するのは良いことですね。
目下の悩みは、やはり体力のなさ・・・これに限る!と、やっとこさ自覚してきたような気がします。
また、の記事楽しみにしております~
こんばんは。
見つめ直す機会が貰えたと思うと、受けて良かったと思えますね。
ワタシも改善点は、体力のなさと自信のなさ、打たれ弱さでしょうか。
記事は細々とでも続けていこうと思います。
いつも顔を出して下さってありがとうございます。
体力の状態で精神的なものも変わっていきます・・・
plutoさんの記事、ホントにゆっくりとでいいから続けていって下さいね。
ストーカー状態になってしまってごめんなさい~~(笑
現在ビリーバッドに夢中です。
こんにちは。
精神的に安定しない場合、肉体を見直すというのはワタシも感じますね。
ビリーバッド…
軍曹の新たなるブートキャンプかと思っちゃいました(笑
ここはのんびり続けていこうかな、と。
言いたいこと言ってるだけですし(苦笑
こういう場合、一度目の結果の方が二回目よりも信頼性がたかいのでしょうか?
二回目に受けたとき、行列推理や絵画配列や理解が高かったので 二回目の結果はあまり当てにならないのでしょうか?
こんばんは。
色々考えたのですが、どう書いてもワタシの個人的な感想になってしまうでの、結構悩んでいます。
検査をして下さった方にお聞きするのが一番いい回答を得られるような気がします。
情報が少ないですしね。
たぶん色んな情報をもらったとしても、WAIS3について質問です。さんが納得なさる受け答えは、ワタシにはできないと思いました。
答えていただければ幸いです
こんにちは。
コメント頂きながら放置してしまってすみません。
WAIS3に関しては、ワタシ個人の考えとして「能力を測定しているのではない」と思っています。
強いて言うなら「どの様な特長を持っているか」なのかな?、と
検査でもテストでも、何でもそうなんですが、
答えにたどり着く為のアプローチや手法は、無限なんですよね。
そして答えすら無限。
個人的でしかやっぱり書けないのですが、
検査を受ける側、観る側共に、どういった因子があるのかを顕在化させるために行っていると思うのです。