皮膚呼吸しか知らない蛙

アスペルガー症候群当事者が、2次障害に溺れることもありながら社会に適応していく道のりを綴っていきます。

自閉症の豊かな世界 メモ①

2009-05-07 01:24:12 | アスペルガー症候群

『自閉症の豊かな世界(The Jumbled Jigsaw)』 ドナ・ウィリアムズ著 2008年12月10日 初版第一刷発行

ドナ・ウィリアムズ女史:1963- オーストラリア生まれ、在住 : 芸術家、啓蒙家
テンプル・グランディン女史:1947- アメリカ合衆国生まれ、在住 : 動物学者

「自閉症スペクトラム障害」≒「発達障害」∋「自閉症」、「アスペルガー症候群」、「AD/HD」

「自閉症」∋高機能自閉症、低機能自閉症
「アスペルガー症候群」∋高機能アスペルガー症候群、低機能アスペルガー症候群

左脳処理優位:文字や言葉の認知、自覚的な意識、言葉の意味の理解、論理、知性、推論、全体より細部に対する注目・・・アスペルガー的雰囲気

右脳処理優位:創造性、直感、空間認識、パターン、形、テーマ、雰囲気など非言語的スキル、全体的感じは把握できても細部を見落とす傾向・・・自閉症的雰囲気

両脳の統合に問題や弱みがある点が「自閉症スペクトラム障害」の根本的問題点


ドナ型:情緒的、無意識的、「帰納的に非言語的な」世界の直接的なコミュニケーションに依存。身体の感覚を概念や意識、知性、思考と統合するのが困難。
「感性主導型」

テンプル型:身体の感覚を思考や行動やコミュニケーションとうまく統合できない。
「解釈主導型」


大別としては「感性主導型の“自閉症”」と「解釈主導型の“アスペルガー症候群”」と定義。
脳半球の使用具合によって、また機能面での「高機能」「低機能」によっても異なる(※知能検査は解釈主導型の検査であり、厳密には感性主導型の機能水準を計測する方法は現時点では存在しない)

単一回路型の情報処理。定型発達者の複数回路型の情報処理との差異。


以上が同著内における複合因子(二次障害等)を除いた、システム・感覚・認知面の前提条件、と現時点で個人的に読みとりましたので、メモとして残しておきます。



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