http://sankei.jp.msn.com/world/news/110312/erp11031222520014-n1.htm
ロシア人が言うならそうなんだろう、と思う。誰なのかは知らないけれど。
また、ホウ酸入り海水の注入、というのは過去に例が無いような気がするが、うまくいくというのなら、それにこしたことはない。
どうやら、昨日、私一人で騒いでいたのは茶番で終わりそうだ。よかったよかった。
しかし、日本の原発ですら、地震&津波の合わせ技の前ではこの有様。現場の必死の知力・努力で何とかなりそうだが、それでも少し漏れたという。
そしてオソロシイことに、最近、中国では原発建設ラッシュで、しかも、近いうちに「格安」を売り文句に輸出も考えているらしい。果たして、彼らは万が一の事態が生じた際に、今回の東電・日本政府のような対応を取れるのであろうか。
我々が今のような生活を続けるのに原発は不可欠であるし、他国の人間がその生活を目指そうとするのを止めさせる権利は、我々には無い。原義とは異なる意味だが、21世紀型の「チャイナシンドローム」が起こらないことを願うのみである。
------------------------
ところで、北京にいる友人からの連絡で、明日、彼の記者仲間が来日して地震について報道するらしい。
その際、凄まじい規模の大災害を報じるとともに、それでも混乱による死傷者をほとんど出していないマナーの良さを、もっと中国に宣伝して欲しいと思う。
かつて、周作人は「礼之必要」という文章を書いた。要旨は以下の通り。
皆が礼儀正しいこと・ルールを守ること、というのは、社会的コストを大きく節約する。例えば、日本では人々がきちんとしているので、客によって商品が損われることを防ぐための工夫はほとんど必要ない。しかし、中国では人々のマナーが悪いので、店員を多く雇ったり、ディスプレイを堅固なものにしなければならない。性悪説を前提として様々な対策を打たなければならないので、それを防ぐために様々な出費が必要となる。そして、それは社会全体としては多大なる非効率を発生させる。
今回の地震でも、マナーの良さが、被害を拡大させなかったことは、どんどん評価されるべきであろう。 そして、あわよくば、中国人のマナー向上につなげて欲しい。
※ただし、首都圏に限れば、若干の不安もある。マナーはみんな良かったのだが、車で帰宅しようとする人間が多すぎて、主要道路で大渋滞を引き起こしていた。震度5程度ならこれでも良いが、震度6,7レベルになったら、これではいけない。自宅が心配な気持ちは分かるが、極力移動せず、その場に残ることをみんなが考えなければならないと思う。道路は警察・消防が使えるようにすべきである。「自分一人だけならば」という人間が何千・何万にもなった時に、社会的効率が著しく低下する。一昨日、本郷通りを見て、暗然たる気分を否めなかった。東京が本当の大災害に直面した際に、我々はベストを尽くせるであろうか。
報道では「最悪どうなるのか」「チェルノブイリとどう違うのか」など誰もコメントしませんが、「チェルノブイリとはこの点で異なる」というような気の利いたコメントが保安院サイドから一言でもあれば、「落ち着いて行動して下さい」と繰り返すよりは効果があると思います。
しかし、原発反対を主張するわけではありませんが、原子力に関しては、常に最悪を想定して行動しなければならないと思います。
政府・東電は影響力が強く、迂闊にネガティブな発表をすると日本中をパニックにしてしまうので、慎重だったのでしょう。
しかし、冷却水が出ない・圧を調節できない、という時点で、既に大なり小なりスリーマイルと同じ事態になることは確実なのですから、メディアや専門家はチェルノブイリになる可能性の有無をしっかり報道して欲しかった。型が違うということくらいは分かっていたでしょうに。
おかげで、手元には様々な籠城用品が残されました。