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辻常陸窯

今日は、佐賀県の最終日です。
有田見学の目玉は、『辻常陸窯(つじひたちがま)』です。一般に流通していないので、あまり知られていませんが、宮内庁御用達の名門です。
時代は遡ること1600年代、当時の天皇の命を受け、日本で最初に染付け磁器を調進した窯元だそうです。

御当主自ら、ご説明をいただき、当家に伝わる『極真焼』を見せていただきました。


辻家です。トンバイ塀に囲まれています。


外から見るとそれほどではないのですが、内側から見ると高いトンバイ塀です。技術が盗まれないためだそうです。


極真焼 焼き方の方法で辻家だけのものです
この白い壷の中に、焼き物が入っています。焼くときに灰がつかず、美しく精微な焼き物を作るために考えられたそうです。


布をかけて、木槌で回りの焼き物をこわします。中は真空になっているので、空気が入ったとたん不思議な音がしました。


中からでてきた染付けの香炉です。





白磁発祥の地有田において辻家は112代霊元天皇(1663~1687)の時代から禁裏より御用品調整の命を受け日本で最初に染付磁器を調進した禁裏御用窯元です。
皇室と辻家との関係は寛文8年(1668)3代仙台藩主伊達綱宗の御用命を受けた江戸の陶商伊万里屋五朗兵衛が3代喜右衛門の精巧な染付磁器を納め、殊のほか喜んだ綱宗が、それを仙洞御所へ献上した事から始まります。
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