主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2017-06-17 12:24:38 | 読書
恩田陸著『終わりなき夜に生まれつく』『失われた地図』
直木賞受賞作は、3桁レベルの予約者がいるのに、それ以外の本は数人だけ。
「賞を取る」ってそういうことなんですね。
まあ、それをきっかけに著者の他の作品に興味を持つという人もいるのでしょうけど、受賞後の作品にしては予約者少ないですね。
内容が、どちらも初期に多かった幻想小説?ファンタジー?、そういうジャンルであるせいかもしれないですけれど。

『終わりなき夜に生まれつく』
と聞くと、真っ先にクリスティーの作品を思いつきますよね。
もっともこれは、元ネタがある言葉ではあるのですが(何かは忘れたけれど、クリスティーの本でそう書いてあったのは覚えている)

『夜の底は柔らかな幻』の前日譚となる話です。
“イロ”という特殊能力を持つ在色者が多くいるという、日本の中の異国“途鎖国”。
その途鎖国出身の海外医療ボランティアのみつき。
以前関わった少女からもらった指貫のペンダントが浮かび上がるのを見た。
そして、それを見かけた同僚の勇司が、同じ途鎖国出身の在色者と知った。
指貫を浮かび上がらせた在色者は誰なのか。

で、始まる第1話。
2話目は勇司が主人公となり、その学生時代。
そして、そこから『夜の底』に関わる人々が主人公となっていくリレー小説となっています。

が、私『夜の底』結構忘れている。
好みの話だったことは覚えているのだけれど、図書館で借りただけで読み込んでいないから、記憶に残ってないわ。
もう1度借りるか何か仕様と思います。


『失われた地図』
錦糸町、川崎、上野、大阪、呉、六本木・・・・・・。
日本各地の旧軍都に発生すると言われる「裂け目」。
かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇る。
鮎観の一族は代々、この「裂け目」を封じ、記憶の化身たちと戦う“力”を持っていた。
彼女と同じ一族の遼平もまた、同じ力を有した存在だった。
愛し合い結婚した二人だが、息子、俊平を産んだことから運命の歯車は狂いはじめ・・・・・・。

データベースから引用


また、別の能力者もののシリーズになりそうな作品。
某所の評価を見たら、「受賞作後第1作がこれで評価を低く付けている人」、「いや、恩田さんって元々こんな作品書く人でしょ、な人」がいました。
賞を取った後は、元々のファンでは無かった人からのジャンル違いへの不満が出るし、内容にもハードルが上がって大変ですね。
私自身は、面白い!と人に薦めるほどではないけれど、先が気になるお話しでした。
恩田さんの能力者物って全般的にほの暗いですよね、「光の帝国」「たんぽぽ草紙」など初期作以外。




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