OpenOffice.org 1.1.1が出ていたので、試してみた。
以前入れた時は、起動がむちゃくちゃ遅かった(Javaをロードしていた)のと、Unicodeのフォントが汚かった(環境によるわけだが)のが大変気に入らず、結局アンインストールしてしまったのだが、あれから随分経ったので改善著しいだろうと期待。
とりあえず、ふつーにインストール。XSLTのサンプルだけ追加してみる。意外とディスクを食わないのは、おまけが少ないせいか。
で、何も設定を変更せずに使い始めてみる。感覚は人それぞれだろうが、私はMS Officeのおせっかいな所が大嫌いで、使いもしないアイコンがツールバーに溢れているのも嫌いだ。まずは、そのあたりを確かめてみよう。
表計算を立ち上げて、メールアドレスを打ち込んでみる。しっかりハイパーリンクに変換された。セルを選択しようとしたら、湾クリックでメールクライアントが立ち上がった。クソだ。ただ、少し偉いなと思ったのは、すかさずヘルプエージェントが出てきて、URL検出機能を切る方法にもリンクが張られていたあたり。OpenOfficeでは、URL検出もオートコレクト機能の一部になっているらしい。
オートコレクト対象になりそうな事をいろいろやってみたが、その度にヘルプエージェントが出てくるのが大変鬱陶しい。
ワードプロセッサも試してみる。これまたオートコレクトが。エクセルからのCopy&Pasteで表になるのはいいのだが、表単位でドラッグして動かしたりするのはできないらしい。表の回りこみも出来ないっぽい。この辺はいまいちだなあ。
で、MS Officeでやっているように、メニューバーを変えてみることにした。新規のバーを作成・・・するのに、カスタマイズからじゃ出来ないのね。ともあれユーザーツールバーを作成して、デフォルトのツールバーは非表示にしてみたが、問題が発生。MSでは書式ツールバーと罫線ツールバーは独立していたが、OpenOfficeでは「オブジェクトツールバー」という、カーソル位置のオブジェクト種別によって切り替わるコンテキストツールバーだったのだ。ツールバー右クリックで表示アイコンの変更が出来るのはいいが、手間が掛かりすぎだ。
プレゼンテーションは、図形描画モード(スライド作成)の画面で、ホイールでパラパラと眺めることが出来ないのが痛い。全体のバランスを見たり、使いまわすスライドを漁るのに多用する機能なのだが。
MS Officeとはコンセプトが違うのだろうが、全般的に編集機能で少し使いづらい所がある。が、基本機能は揃っているし、丁寧にカスタマイズして、自分も慣れれば、Word/Excelよりも手になじむ良い道具になりそうだと思う。
オフィススイート製品はゴテゴテと機能を付け加える傾向を修正する気配すら無いが、そろそろMozzilaに対するFireFoxのように、スッキリしつつも必要な物を必要なだけ追加できるようにならないものか。OpenOfficeから、そういった方向に派生してくれると嬉しいんだけどねえ。
#オープンソースなんだから、自分でやれ!と言われそうだが。