おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

砂利道の音

2021年03月20日 | コンサート情報
こちらのウィーン在住ピアニストの方の動画、ウィーンの街や食べ物など紹介して下さっていて面白く拝見しています。



最近投稿された動画はシェーンブルン宮殿です。
観光で行かれた方も多いと思います。私も何度か行きました。コンサートも聴きました。

コンサートは30年位前ですが、シュテファン・ヴラダーのリサイタルでした。ヴラダーはまだ20代で、初めてお名前を知ったピアニストでした。

プログラムの最初がスカルラッティのソナタでした。
今でこそ日本でもスカルラッティのソナタは弾かれるようになりましたが、当時は日本のコンサートで来日演奏家でもスカルラッティを演奏することはありませんでした。日本仕様のプログラムだったのだと思います。

ヴラダーのリサイタルで初めてスカルラッティから始まるプログラムを聴きました。
私は単純にバッハじゃないんだ・・と無知さ故の珍しさを感じました。しかし、とても美しい演奏でこのピアニスト何者?と思いました。

さて、今回はスカルラッティの話しではなく、ウィーン在住ピアニストの方の動画です。

シェーンブルンの庭を歩くご夫婦の足元を見た時に、最近こんな道を歩いていないと思ったのでした。
画面ではわかりませんが、この道は細かな砂利があったと思います。

考えてみたら、都内の道はほとんどアスファルトで舗装されています。
建物の前は雪の日は絶対に滑るタイルが貼られていたりします。(これはホントに危険)

歩く足元から砂利を踏みしめる音がしたり、土の上を歩く感触、雑草でボコボコした道、晴天が続いて埃っぽい道、雨でぬれたぬかるみ。これらが都心にはほぼありません。

1日中明るい室内。不必要なくらい明るい電車内と駅構内。

人工的なものが都心には氾濫しています。
このような中で生活をしている子供たちに、人間の感覚や自然を理解してもらうことに難しさを感じることがあります。

昨年でしたか年長の生徒さんが、「これみつけた」と持って来てくれたものがあります。

白い小さな花が咲いた雑草でした。

こんな小さな花に気付いて見せてあげようと持って来たのだと思います。
「あげる」というのでもらいました。すっかりヘニャとしおれていましたが、嬉しかったです。

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