ここ数年、この音楽祭を楽しみにしています。
カントロフや真央君が出演しているからなのですが
今年は2年振りに辻井さんも出演されます。
そして何と言っても楽しみにしていたのが、初参加のユンチャン。
韓国のイム・ユンチャンです。
今年初めて東京で演奏を聴き、とても惹きつけられました。
ヴェルビエのプログラムは彼らしいと思っていたので、余計に楽しみでした。
地味な小品を集めて演奏するプログラムを組む人で、これは彼の先生のお考えなのかなと思っておりますが、本当の所はわかりません。
たいへんな技巧の持ち主なのですが、それがなくとも聴かせてくれるのです。
ディナーミクの幅も広く、ppが美しく通ります。内面的で冷静さを感じるのですが、得体のしれない爆発力もあって惹きつけられてしまいます。
そんなユンチャンのヴェルビエでの初リサイタル。mediciで見られます。
メンデルスゾーンの無言歌から2曲演奏した後はチャイコフスキーの四季。
10月の秋の歌、胸が詰まりそう・・
11月のトロイカ、情景が思い浮かぶような自由さが良いです。
12月のクリスマス、学校の試験だったら怒られそうなことをしていますが、彼の物語が想像できます。こういうところがドキリとさせられて目が離せなくなります。
まぁ、聴いて下さい
展覧会の絵、不気味でゾクゾクものです。