「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

山口県萩市 ・ 萩城内 「 花江茶亭 ( はなのえちゃてい ) と 梨羽家茶室 」

2020-04-20 17:48:41 | 歴史 ・ 墓 ・ 城 ( 本土 )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花江茶亭は、旧三の丸にあった13代藩主・毛利敬親の別邸

花江御殿内にあった茶室 「 自在庵 」 を、

明治22年 ( 1889 ) 頃に指月公園内に移築したもので、幕末の多事多難のおり、

この茶室で敬親は支藩主や家臣たちと茶事に託して時勢を論じ、

国事を画策したといわれています。

建物は木造入母屋造り茅葺き平屋建てで、

桁行6.84m、梁間3.62m、本床と脇床がついた4畳半の茶室と、

3畳の水屋からなっています。

移築の際、瓦葺きの平屋一棟が控の間として増築されました。

【 萩市指定有形文化財 】

 

 

 

 

梨羽家茶室 ( 煤払いの茶室 )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正式な座敷構えを呈した毛利家の重臣・梨羽家の茶室


梨羽家茶室は、萩城内、花江茶亭の隣にある、毛利家の重臣・梨羽家の別邸茶室で、

もともと上津江の藩寄組3,218石余りを領す梨羽氏別邸にあったものを

明治時代に移築したものです。

隣接の花江茶亭のような遊興の茶室ではなく、

正式な座敷構えを呈した格式のある茶室で、

木造桟瓦葺入母屋造り、花月楼形式を今に伝える名茶室です。

城内の年末大掃除の際、藩主は城を出て重臣の邸によける慣例があり、

茶室などに藩主を迎えたので、

別名 「 煤払 (すすはら ) いの茶室 」 とも呼ばれています。

 

 

 


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