「 育花雨 ( いくかう ) の頃 」 300号 ・ 2013作品
「 育花雨の頃 」 と佐竹佳奈さん
昨日は、朝から雨が降っていたが、それでも 「 仕事が出来れば 」 と現場に行った。
だが、ユンボの走行などで下が悪くなるので休みになった。
それで帰ってシャワーを浴びて、佐竹佳奈さんの個展会場へと急いだ。
個展は、行橋市西泉のギャラリー 「 船越記念館 」 で9日から昨日までの期間で
「 佐竹佳奈 ( かな ) 日本画展〜愛しきもの達へのオマージュ〜 」 が開かれていた。
会場にはスズメや野の花など身近な動植物が自然な色調でみずみずしく描かれた作品が展示されており、
安らぎのある空間となっていた。
佐竹佳奈さん ( 27 ) は東京都出身で今春、東京芸大大学院修士課程を修了した。
小倉北区でのグループ展に出展した作品に、船越記念館代表の太田トモ子さんが注目、
「 ぜひ行橋に 」 と招いて初の個展が実現したものだという。
子供のころはアニメを描くのに夢中だったという佐竹さんは、
高校の美術教員の勧めで日本画を描くようになった。
会場に並ぶ20点は、土絵の具や岩絵の具を用いたやさしい色合いで描かれており、
鳥や花を忠実に表現する一方で、雨粒をアメ玉にたとえて描くなど想像の世界も交え、
独特の柔らかい雰囲気を醸し出していた。
佐竹さんといろんな話をさせていただいて、
彼女は 「 見ていて落ち着ける作品を描いていきたい 」 と話していた。
全ての作品は素晴らしく、そしてその作品の題名にも惹きつけられた。
来月も小倉井筒屋でのグループ展に出展が決定しているというので、
そこでまた新たな作品に出会うのを楽しみにしている。
新鮮な刺激を受けて 「 10年ぶりに絵筆を持ってみようか 」 という気持ちが
ふつふつと湧いて来た。