宮古島まもる君
夜、さとうきび畑が広がる交差点で、ヘッドライトに照らされた 「 まもる君 」 が
忽然と姿を現したら、 “ ゾッ ” とするだろうな。
そんな宮古まもる君 ( みやこまもるくん ) は、
沖縄県の宮古島警察署管内にあたる宮古列島の道路などに設置されている警察官型人形の愛称である。
「 宮古島まもる君 」 とも呼ばれ、2011年現在19基が設置されており、全員が兄弟と言う設定である。
身長180cm、体重5kg(足は50kgのおもり装着)。
手作業で塗装を行っているため、1基ごとに顔が微妙に異なる。
『 パーフェクトガイド 』 によれば、伝統的には 「 キモ 」 (気持ち悪い、不気味)系の顔であるが、
世代の新しいものは美形となる傾向がある。
名前は「すすむ君」「いさお君」「たかや君」「こうじ君」「りょうぞう君」
「まさお君」「かずき君」「たくま君」「ひとし君」「あつし君」「きよし君」
「いずる君」「まさかつ君」「てつや君」「まもる君」「じゅんき君」
「としお君」「いたる君」「つよし君」と妹の「まるこちゃん」
1996年に宮古地区交通安全協会が宮古島内に5基を設置。
1998年には宮古島に15基、伊良部島に1基がさらに設置された。
2009年には宮古空港にも1基が設置され、2011年現在、腐食や破損したものを除き、
合計19基が設置されて宮古列島の交通安全のシンボル的存在となっている。
なお、生産していた工場がすでに倒産しており、新たなまもる君の設置は難しい状態となっている。
また、翌2010年3月には多良間島の多良間空港にも1基が設置されているが、
これはもともと上野の大嶺に設置されていたまもる君が「人事異動」されたものである。
その他臨時的に振り込め詐欺啓蒙のために駆り出されたり、
一日税務署長を務めたりなど、その注目度を利用した活動は多岐に渡る。
2012年1月27日には、宮古島市より特別住民票が交付されている。
「宮古島まもる君」のほか、妹の「まる子ちゃん」も含めてであり、住所は宮古島警察署と同所とされた。