今度の部屋

授業でできなかったことや出版物についてフォローします(できるだけ^^)

地理学野外実験報告(その5)

2014-03-08 09:04:56 | 日記
こんにちは。

地理学野外実験(その5)です。

今日は「2日目(2月28日)の模擬授業(現地指導)」です。

Bグループは、「神武天皇と建国記念日」(畝傍山・橿原神宮方面)がテーマです。

目的:2月11日がなぜ建国記念の日なのか、その日に国ができたのか、という生徒の疑問を解決する。


↓ まず神武天皇陵へいきました。「雰囲気があるなあ」とある学生は言っていました。




↓ 次に、橿原神宮にいきました。



↓ 鳥居の前で説明


↓ 中に入っていきます


↓ 中はこのような感じでした


↓ 柱には「紀元2674年」と書いてあります。


 「紀元」は「神武天皇即位紀元」のことで、「西暦」とはちがいます。

 別名「皇紀(こうき)」ともいいます。

 初代天皇である神武天皇が即位したとされる年を元年(紀元)とします。

 (以下 WIKI より)

「ゼロ戦」という通称で知られている大日本帝国海軍の「零式艦上戦闘機」は、この皇紀2600年(西暦1940年)に採用されたことに因んだ名称である(軍用機の命名規則により、制式名称は皇紀の下2桁を冠する規定による)。大日本帝国陸軍の場合、同年制式採用兵器の数字は百式重爆撃機、一〇〇式司令部偵察機、一〇〇式輸送機など海軍とは異なり、零ではなく百(一〇〇)としている。
皇紀2601年(西暦1941年)に陸軍に採用された戦闘機は一式戦闘機(通称隼)としている。




【総括】
前の耳成山からこの場所への移動は、信号に寸断されて、なかなか大変でしたが、メンバーがフォローしあって無事たどりつけました。

なぜ「建国記念日」ではなく「建国記念の日」なのかの理由を、日本建国の明確な時期を示すことが難しいことがあり諸説を紹介してくれました。

神武天皇が大和にはいってきた話は、後の三輪山(国つ神)の話へとつながっていきます。

神話・歴史がとてもゆたかな土地、奈良ならでは話ですね。


次回は、cチームの話です。

今日も着てくださってありがとうございました。

地理学野外実験報告(その4)

2014-03-05 08:05:38 | 日記
こんにちは。

地理学野外実験(その4)です。

今日は「2日目(2月28日)の模擬授業(現地指導)」です。

Aグループは「大和三山を登る~耳成山~」がテーマです。

目的:歴史的風土特別保存地区と国の名称に指定されている耳成山に登り、平安時代の人々に思いを馳せる。


1 耳成池のほとりの石碑を見ながら悲恋物語を学ぶ (横に石碑があります)




2 耳成山登山(参道コース)



3 8合目付近の耳成山口神社内にある雨乞いなどの絵を見て、当時の人々の生活を学ぶ





4 耳成山下山(参道コース)



 →終了

【総括】
 祝戸荘から耳成山までの自転車での引率はもっとも長距離でしたが、無事出来ました。
 
 説明もぴったり30分で、内容も万葉集の話から、江戸時代の数学の話まで、さまざまな信仰と結びついた耳成山の説明がうまくできていました。

 道路に出た学生に対する配慮(「道路は危ないから気をつけて」)もできていました。

 引率上の配慮、指導内容ともによかったと思います。



 次回はBチームです。

 きょうも来てくださってありがとうございました。

地理学野外実験報告(その3)

2014-03-04 07:39:35 | 日記

  ↑ 28日朝の朝食


こんにちは。

地理学野外実験(その3)です。

今日は「2日目(2月28日)の概要説明」です。

2日目は、5つのチームに分かれて、担当の場所まで引率し、模擬授業を実施します。
2日目の概要は以下の通りです。

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テーマ:「奈良明日香村で児童(生徒)を引率指導する」
      (社会科見学などで役立つ引率の方法を実践を通して身につける)

 (1)児童・生徒を引率したら何をみせ、いかに説明するか。理解を深めるためにどのような資料を用意するか。
 (2)古代の遺跡は「跡」になっているものがある→いかにイメージ化させるかが問題である。
 (3)安全上の指導をどうするか。
 (4)行動予定  
   9:00祝戸荘→9:30(Aグループ;9:30-10:00)→(移動30分)→(Bグループ;10:30-11:00)→(移動30分)→
   (Cグループ;11:30-12:30)→昼食(12:30-13:30)→(移動30分)→(Dグループ;14:00-14:30)→
   (移動30分)→(Eグループ ; 15:00-15:30)→(移動30分)→16:00祝戸荘



Aグループ:「大和三山を登る~耳成山~」
目的:歴史的風土特別保存地区と国の名称に指定されている耳成山に登り、平安時代の人々に思いを馳せる。
指導内容:
1 耳成池のほとりの石碑を見ながら悲恋物語を学ぶ
2 耳成山登山(周遊コース)
3 8合目付近の耳成山口神社内にある雨乞いなどの絵を見て、当時の人々の生活を学ぶ
4 耳成山下山(参道コース)

Bグループ:「神武天皇と建国記念日」(畝傍山・橿原神宮方面)
目的:2月11日がなぜ建国記念の日なのか、その日に国ができたのか、という生徒の疑問を解決する。
指導内容:
・発問「2月11日は何の日か」
・日本建国のイメージを生徒から引き出しながら、日本建国の明確な時期を示すことが難しいことを説明し、諸説を紹介する。
・神武天皇に関すること(どのような人か、即位について)を説明する。
・神武天皇の即位日を建国記念の日としたことや、国の規定、建国記念日との区別について説明する。
―橿原神宮へ移動―
・橿原神宮と神武天皇との関係を説明する。
・西暦と皇紀、紀元祭を紹介する。
・建国記念の日について再度説明し、まとめとする。

Cグループ:「日本神話の地を巡る」(天香久山方面)
目的:古代から信仰されている土地を実際に歩き、和歌や古事記について学ぶ。
指導内容:
1 天野香久山神社前で、百人一首にある和歌を紹介し、身近に感じてもらい、天野香久山の説明をする。
2 天野香久山を歩く。山頂までの道のりで、古事記(主に天照大神について)の説明をする。
3 山頂到着。国常立神社についての説明をする。国常立神や雨乞いについて説明。
4 天岩戸神社に向かい歩く。
5 天岩戸神社。2の説明を簡単に復習し、実際に天照大神が隠れたとされる岩穴をみたり、「七本竹」と呼ばれるものの説明をしたりする。
6 全体のまとめとして、天野香久山が古事記の舞台であったことや、当時の人々の信仰と関わりがあったことを確認する。

Dグループ:「ancient history ~時の流れを感じて~」(飛鳥寺付近)
目的:古代の遺構などに対し、時間軸を中心に扱い古代の歴史への興味や関心を誘発させる。
指導内容:
a水落遺跡
・水時計の仕組みについて理解する(3分)
・水落遺跡では水時計関連のものが多数発掘されていることを理解する(3分)
・中大兄皇子の水時計運用による時の支配が国家形成の役割を担っていたことを理解する(4分)
b板蓋宮跡
・どのような建築様式なのか理解する(4分)
・何代にも渡って使われたことを理解する(5分)
C飛鳥寺
・当時の蘇我氏の勢力と飛鳥寺の建立の関係を理解する(4分)
・飛鳥寺釈迦如来像の歴史を理解する(7分)

Eグループ:「石からわかる歴史!」(南部一帯)
目的:明日香村に存在する石造物などの史跡を巡ることで、古墳・飛鳥時代の文化・思想を知り、歴史について考える。
指導内容:
・亀形石造物・酒船古墳跡:地位の高い人の墓であったことを確認する。
・亀石:語り継がれてきた伝説について説明する。
・鬼の俎・雪隠:2つの石造物を見て、言い伝えを知る。
・天武・持統天皇陵:天武・持統天皇の活躍について復習する。盗堀の様子が描かれた史料からこの古墳がどのような形であったのか思い浮かべてみる。
・石舞台古墳:古墳内にある石室を見学した上で、古墳内がどのようになっているのかを観察し、巨大な石材などのどうやって運んだかなどを考えさせる

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各コースの詳細は次回お話しします。

きょうもきてくださってありがとうございました。

地理学野外実験報告(その2)

2014-03-03 14:20:08 | 日記


こんにちは。

地理学野外実験報告(その2)です。

2月27日奈良は雨が降ったりやんだりの天気でした。

11:00 橿原神宮前駅集合 (20名誰も遅刻せずにやってきました)
11:10 レンタサイクルを借りました。
11:20 事務連絡
11:25 グループ活動スタート
    (翌日実施する説明のための下見)

14:30 祝戸荘に学生たちがグループごとに到着
    (悪天候のため、早めに切り上げることを許可しました)
    (寒かったので入浴・レポート作成など)
    
18:00 夕食
19:30-20:30 全体ミーティング
    (寒かった・・・という感想ばかり・・・)


【27日の総括】

28日は、5カ所をそれぞれのグループが他の学生をこどもにみたてて、引率・説明するという模擬授業を実施します。

その下見をする日として設定しました。

その場所について調べてきても、実際の感じは違うだろうし、20人を連れて行くとなれば、安全にも配慮しなければなりません。

教員志望者にとっては、実践的な内容といえます。

ただ、天気がよくなかったので、寒かったし、結構疲れたみたいです。(つづく・・・)

今日も来てくださってありがとうございました。


地理学野外実験報告(その1)

2014-03-02 08:36:21 | 日記


こんにちは。

2月27日(木)から3月1日(土)まで、地理学野外実験(巡検)に行ってきました。

地理学野外実験とはいっても、地理学というよりは、社会科教員としての指導力養成に力点を置いた内容となっています。

前にお話ししたかもしれませんが、再掲しておきます。


1 テーマ:「奈良明日香村で児童(生徒)を引率指導する」
2 具体的目標:・社会科見学などで役立つ引率の方法を実践を通して身につける。
        ・地形図が読めるようになる(方位・距離・地図と実際)
  具体的活動:
    2月27日(木) 11:00 橿原神宮前駅集合→グループ行動(下見)~16:00
    2月28日(金) 9:00引率開始→各グループ1時間×5グループ ~16:00
    3月 1日(土) 三輪山登拝(雨天時 平城京) → 14:00桜井駅解散
3 予定:
 (1)日時…2014年 2/27(木)・28日(金)・3/1(土)
      (集合場所 近鉄橿原神宮前駅 東口 11:00)
    (解散場所 JR桜井駅 14:00)
 (2)場所…奈良県明日香村・桜井市周辺
 (3)宿泊…「祝戸荘(イワイドソウ)」
      〒634-0121 奈良県高市郡明日香村祝戸303
      Tel : 0744-54-3551 Fax : 0744-54-3552
4 費用・・・合計 約30,000円程度
 (必要最低経費)21,000円(21,000円を集合時に集め、余ったぶんは返金する)
      宿泊費16,500円(2泊)
      レンタサイクル2,000円(3日)
      三輪山登拝:300円
     弁当(2/28):700円
      地形図(1/25000) :600円(300円×2)

(その他)往復交通費8020円 (4010円×2;名鉄・近鉄使用時;知立駅~橿原神宮前駅)

5 単位認定:事前学習(30%)/当日参加(50%)/レポート提出(20%)


 以上です。



 結果は、明日からお話しします。

 シリーズものです!

 今日も来てくださってありがとうございました。