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渋谷の温故学会に見学に行ってきました

2017年12月02日 | じゅく長漫遊記

じゅく長の東です。

先週の金曜日、午前中に都内に行く用事があったので午後は渋谷の温故学会を訪問してきました。

温故学会は本庄市児玉町出身の江戸時代の盲人の大学者、塙保己一(はなわほきいち)の群書類従の版木を保管している資料館です。

http://www.onkogakkai.com/

入り口には12月16日(土)児玉町文化会館セルディで開催される塙保己一賞の表彰式の案内が。

セルディは私が週一回は行く地元の公民館・図書館のある施設です。
渋谷なのにここだけ児玉の地元とつながっていますね。

入り口の塙保己一像。昭和12年、ヘレンケラーもここを訪問して保己一の像に触れています。

群書類従の版木。全部で16,000枚あります。両面を使っているので32,000枚分。本にして閉じると64,000ページ分あります。
この片面400文字(20字×10列を2段)で統一して彫った版木が現在の原稿用紙の元になっています。

とてもきれいに彫られています。職人さんの丁寧な作業の賜物です。

理事長の齋藤さん、お父さんもお爺さんもこの館の理事長だったそうで4代目の理事長さんです。

今回は長女と2人で訪問したのですが、事前にメールで質問した内容も含めてとても丁寧に質問に応えてくださいました。

ありがとうございました。

保己一が残した業績(群書類従)は各地に分散して消失しそうな書物を集めて編纂して
誰もが探したい書物をすぐに探し出せるように分類した図書館の機能と、
その欲しい書物を版木にして、いつでも刷って本にできる出版社(現在で言うオンデマンド印刷)の
機能を江戸時代に同時に実現した点にあると思っています。

また幕府の許可と援助で和学講談所という研究、教育機関も設立し、門弟の教育や書物の編纂事業を行いました。

これを江戸時代の盲人の保己一が実現したという事はものすごいことです。
本人の努力もそうですが、何より多くの人の協力が無ければできなかったことです。
塙保己一の熱意に人が集まって大願が成就できたのだと思いました。

 

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