じゅく長の東です。
12/27の忘年会のあと次女が住む府中のアパートに行って一泊。
28日は朝からアパートのすぐ近くにある大國魂(おおくにたま)神社にお参りした後、
妻の実家のお墓がある多磨霊園と東家のお墓がある喜多見に墓参りしてきました。
府中は律令制時代、武蔵野国(現在の東京と埼玉、それと川崎と横浜)の政務を執行する国府があった場所です。
いわば武蔵野国の中心地。府中の雰囲気が好きでいつ行っても府中はいいところだなと感じます。
その府中にある大國魂神社は武蔵野国にある六つの神社をまとめて合祀している総社と言う神社です。
律令国家では中央から任命されて各国(地方)に赴任した国司(地方長官)がその国の神社を一の宮から順に参拝していました。
武蔵野国ならこちらの六つの神社となります。
一之宮:小野大神 - 小野神社(東京都多摩市)
二之宮:小河大神 - 二宮神社(東京都あきる野市)
三之宮:氷川大神 - 氷川神社(埼玉県さいたま市大宮区)
四之宮:秩父大神 - 秩父神社(埼玉県秩父市番場町)
五之宮:金佐奈大神 - 金鑚神社(埼玉県児玉郡神川町)
六之宮:杉山大神 - 杉山神社(神奈川県横浜市緑区)
でもこれだけ離れている各神社を当時の移動手段で参拝するのは時間がかかるので、
国司の館の近くに各地の神社の神様を合祀した一つの神社を作りました。これが総社です。
一回のお参りで各地の六神社に参拝したのと同じご利益ありと言う事ですね。
律令制度を作った藤原不比等は偉いけど、この総社システムを考えた人も賢いですね。
国司からすれば参拝1回で済む総社はタイパ、コスパがめっちゃ高い。
あ、神様の事なのにタイパ、コスパを持ち出すなんて、なんとばちあたりな。
でも古代人たちも結局タイパ、コスパは意識してたってことですね。