欧州結束の象徴とも思われた単一通貨ユーロだが、どうやら終焉の時
を迎えたかの予感がする。
ドイツ人にしてみたら、東ドイツとの統一に要したカネだけで、いい加減
タイヘンなのに、ギリシャやスペインなどの面倒を、何時まで続けるのかと
言いたいだろう。
輸出企業にはユーロ安は追い風になるから、製造界はあまり騒がない。
しかし銀行は不安だ。いつ巨額な不良債券を抱えこむことになるか。
足元がぐらついている。
ドイツの巨大銀行に、もしもの事があったら、庶民が持っている預金だって
紙くずになる恐れが出てくる。
しかし、かつてのドイツマルクは、71年夏のニクソン・ショックまでは、
一マルクが九十円で固定されていた。
マルクがユーロに統一された時点で、その交換レートは、およそ2倍強であった。
だとすると、今日の96円は、マルク時代のおよそ半分に目減りしたことになる。
横目で見ながら、ポンドを守った英国は、賢かったのか。
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