作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 海兵隊の実態 】

2010-01-26 11:43:38 | 04 時事ニュース

普天間基地に駐屯する米軍の主力は海兵隊で、英語では
マリーンと呼称する。

旧日本軍は、陸軍・海軍の二つで構成され、両者の仲は
決してよくなかった。
航空機の発達で、両者は競い合いながら、戦闘機も爆撃機も
作り出したが、これを統合する空軍というものはなかった。

戦争の末期に、陸・海両軍が、すでに効果ゼロであった
特攻隊を飛ばしあったのは、両者の意地の張り合いで
しかなかった。
あたら有為の青年(多くが学徒動員者)が、敵艦を望む
どころか、はるか手前で性能に優れたアメリカの戦闘機の
餌食にされた。

神風の名だけが冠された、犬死にであった。
せめて靖国で再会しようとの、学徒兵の想いを大事にする
責務が、命を永らえた者たちの勤めであろうと思う。

レバノンで発生した航空機事故は、またもテロだとビンラディン
の肉声放送があったというが、自爆テロの開発者は、
ほかならぬ日本軍の特攻隊なのだから、あまり大きな顔を
してアラブの殉教者を非難はできない。

困ったことを開発したものだと後悔する。

さて、アメリカ軍の構成は四軍編成である。
陸海両軍は旧日本軍と一緒だが、空軍が独立している。
その上に海兵隊が存在して四軍編成となる。

海兵隊は最も損耗率の高い軍である。
もっぱら敵地に攻め込む任務を帯びた軍であるから当然
といえる。
だから何時死ぬか分からぬ者たちの集団は得てして犯罪
行為をも犯しがちになる。
沖縄の人々の恐怖は、単なる米軍基地の存在じゃなく、
暴れん坊集団であるマリーンが駐屯していることに起因
すると思う。

どちらにせよ、橋本内閣が苦労の末にまとめた、普天間
から辺野古沖への移転の計画が、今回の市長選で危うく
なった。
民意は当然尊ぶべきで、辺野古沖の確約も実行が無理に
なったのではないか。

損耗の高さを省みず、もっぱら難しい敵地への侵攻を行う
のが海兵隊の任務であるなら、日本の防衛は他の部隊の
任務であろう。

日米安保の見直しは、こうした点をふまえてやるべきなの
だが、あの鳩山で大丈夫とは到底思えない。

日本はまた、世界で恥をさらす。

                          パパゲーノ

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