君主国であれ、専制者独裁政権下の国であれ、
少数のスンニ派が支配して、多数のシーア派を
従属されている図式がある。
かといって、スンニ派がイスラム原理主義という
わけでも無いようなので、この両派の対立は、
宗教的なものではなく、単純に少数の権力者への
大衆の不満が爆発したものと見て良いようだ。
リビアの混乱が急速に拡大しているが、カダフィ
の次男が取る収拾策が過激に過ぎるからと
見える。カダフィも老いたのか。長年大佐を自称
していたが、軍の正式な階級ではなく、エジプト
のナセルに信望が厚く、ナセルが大佐だった
のにあやかって自ら大佐を名乗ったものらしい。
一神教の下では混乱は生じないと思っていたが、
どうやら間違いであったようだ。
スンニ派とシーア派では、イラクを思い出すが
共にイスラム教徒なのだから、事を穏便に治め
られぬものか。他国の異教徒とはいえ、徒に血が
流れるのは嫌なもの。
二十年前の日本だったら、エジプトやトルコに
呼びかけて、諸国の安定に乗り出すだけの力が
あったのだが。
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