二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

【予告】ヴァルハラの乙女 第17話「仲間」

2015-06-11 21:00:05 | ヴァルハラの乙女

また戦いね。
そうペリーヌは内心で呟いた。

『最近のネウロイのパターンにはブレが多いな』

『カールスラント領で何か動きが有るって聞いたけど。
 …あるいはもしかすると例の反攻作戦に気づいているかもしれないわね』

坂本少佐とミーナ中佐の雑談の内容に体が一瞬硬直した。
秋の反攻、噂のDディについては自分も聞いている。
ガリアのノルマンディ、あるいはカレーに連合軍が上陸し欧州の開放を目指す。

その時自分は先陣をきって戦いに行くべき。
否。戦うことを心の底から望んでいる。

例え祖国解放の半ばで戦死しても構わない。
少なくてもここで戦死する場所は異国のブリタニアであるが、
ガリアで戦って戦死すれば生まれ故郷と両親が眠る地で死ねるのだから――――。

「クロステルマン中尉!」

そこまで思考の海に沈んだ刹那。
上司に呼ばれ突然のことでびくり、と体が震えた。

「ペリーヌ、いや。
 クロステルマン中尉。気が散っているぞ」

長機のバルクホルン大尉だ。
名前ではなく苗字と階級で自分を呼んでいる。
今自分が置かれている状況と照らし合わせてこの意味を直ぐに理解した。

「……っ申し訳ございません、大尉!」

そうだ、今は任務中。
余計な思考迷路に嵌っている暇はない。
何時ものように何も考えずにネウロイを倒してしまえばいいだけだ。

「…なら、いい。それとこの戦いが終わったら少し話があるから来てくれないか?」














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