視点:士郎
空は快晴。
強い日差しは季節の感覚を麻痺させる。
海風は頬に心地よく、ウミネコの鳴き声が寂しさを緩和させる。
文句のつけどころのない絶好のロケーション。
散歩が趣味な葵さんや最近ライダー(間桐家)に誘われてサイクリングに励むバーサーカー(間桐家)の清涼剤になりそうな冬木の港。
しかし、そこは初めから異次元空間へと突入していたっ!!
「ふふ、6匹目フィッシュ!!
アーチゃーのいう通りここは実によい釣り場です。
む、ランサー貴方はまだつれないのですか、可笑しいですね私はこんなに釣れているのに?」
「せ、セイバァーーー!!?」
幸薄槍兵の背後に陣取る新たな乱入者、それは以外にもセイバーであった。
しかも今のセイバーの姿はポケットだらけの上着に、地味な野球帽。
下の方はいつもの青いスカートではなく、業務用の頑丈なズボンに釣り人専門の長靴まできっちり履いており。
冬木の波止場をより異次元空間化するのに一役買っていた。
「楽しそうだな・・・騎士王」
「ええ、無論です。おっと・・・7匹目フィッシュ!!!!」
やや疲れ気味にランサー(4次)が嫌味を言うが、
王は人の気持ちは分からないとばかりにセイバーはより釣りに没頭する。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
翻ってランサーはというと、脇に鎮座する濡れた長靴の山を見ると。
「ハズレとして長靴を釣ってしまう」という今どきの漫画でも目にかからないシチュエーションに陥っているようだ。
・・・流石、幸運Eは伊達でないと言ったところか。
「おっとどうやら今日は先客がいたようだ。
・・・おいおい、セイバーまであの黒い嫌な奴に染まっちまったのか?」
さらなる第三者の乱入。
振り向いた先に居たのは。
「く、ククククク・・・ク―フーリン殿ぉぉおお!!?」
「いよう、後輩。坊主、久しぶりだな」
我らが兄貴なランサー(第5次)であった。
相変わらず、というべきか軽くどこか清々しい態度は好感が持てる。
その点について真面目すぎるランサー(第4次)は見習うべきだと思って来る。
・・・特に今になってもマスターと昼ドラ関係を保っている事を考慮するとなおさらに。
「む、そっちのランサーですか?
ふふん、どうです。ここは元々貴方の根城と聞きましたが、
この通り私の幸運Aは伊達じゃありません。所詮ランサーのクラスは幸運E・・・例え貴方のような騎士でもこうはいかないでしょう」
大漁のおかげか今日のセイバーはかなり好戦的だ。
もしかして、今日の晩御飯が確保されて気分がいいからなのか?
「おうおう、言って見ろ言ってみろ。
いいぜ、売られた喧嘩は何時も買うつもりだ。その勝負受けて立ってやろうじゃないか」
そして誰よりも喧嘩上等な・・・あ、いや遠坂もそうか。
・・・オホン、とにかく喧嘩屋的バトルジャンキーなランサーはセイバーの挑発に真正面から受け止めた。
「良く言ったランサー!
このような形で貴方と雌雄を決するが来ようとは!
どちらが漁港最強か、ここでハッキリさせてもらおう!!」
「てめぇの心臓をもらい受けることはできないが、
幸運Eをあんまり舐めるんじゃねえぞ。ほら、後輩てめぇも参加しろ。」
「な、く、ク―フーリン殿。わ、わわ私のような未熟者が参加してもいいのですか?」
当然話を振られて驚愕し、うろたえるランサー(第4次)
「何言ってんだ遠慮すんなって。
同じランサーのよしみとして、この王様に一泡吹かせようぜ」
「ク―フーリン殿・・・」
彼にとってランサー(第5次)は憧れゆえかその言葉に感激している。
頬は赤く染まり、琥珀の瞳は恋する乙女のごとく潤み、唯でさえ女性を魅惑する面構えが余計に魅惑を発揮していた。
アイリさんとか葵さんがこの光景を見たら別の意味で騒ぐだろうなぁ・・・こう、ホモォ・・・と。
「よし、帰るか・・・」
ここから起こるであろう勝負の世界にはもはや入り込む余地はない。
それに、もうすぐ晩御飯の仕込みをしなければならないので、3人の邪魔をしないよう、こっそりその場を後にした。
空は快晴。
強い日差しは季節の感覚を麻痺させる。
海風は頬に心地よく、ウミネコの鳴き声が寂しさを緩和させる。
文句のつけどころのない絶好のロケーション。
散歩が趣味な葵さんや最近ライダー(間桐家)に誘われてサイクリングに励むバーサーカー(間桐家)の清涼剤になりそうな冬木の港。
しかし、そこは初めから異次元空間へと突入していたっ!!
「ふふ、6匹目フィッシュ!!
アーチゃーのいう通りここは実によい釣り場です。
む、ランサー貴方はまだつれないのですか、可笑しいですね私はこんなに釣れているのに?」
「せ、セイバァーーー!!?」
幸薄槍兵の背後に陣取る新たな乱入者、それは以外にもセイバーであった。
しかも今のセイバーの姿はポケットだらけの上着に、地味な野球帽。
下の方はいつもの青いスカートではなく、業務用の頑丈なズボンに釣り人専門の長靴まできっちり履いており。
冬木の波止場をより異次元空間化するのに一役買っていた。
「楽しそうだな・・・騎士王」
「ええ、無論です。おっと・・・7匹目フィッシュ!!!!」
やや疲れ気味にランサー(4次)が嫌味を言うが、
王は人の気持ちは分からないとばかりにセイバーはより釣りに没頭する。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
翻ってランサーはというと、脇に鎮座する濡れた長靴の山を見ると。
「ハズレとして長靴を釣ってしまう」という今どきの漫画でも目にかからないシチュエーションに陥っているようだ。
・・・流石、幸運Eは伊達でないと言ったところか。
「おっとどうやら今日は先客がいたようだ。
・・・おいおい、セイバーまであの黒い嫌な奴に染まっちまったのか?」
さらなる第三者の乱入。
振り向いた先に居たのは。
「く、ククククク・・・ク―フーリン殿ぉぉおお!!?」
「いよう、後輩。坊主、久しぶりだな」
我らが兄貴なランサー(第5次)であった。
相変わらず、というべきか軽くどこか清々しい態度は好感が持てる。
その点について真面目すぎるランサー(第4次)は見習うべきだと思って来る。
・・・特に今になってもマスターと昼ドラ関係を保っている事を考慮するとなおさらに。
「む、そっちのランサーですか?
ふふん、どうです。ここは元々貴方の根城と聞きましたが、
この通り私の幸運Aは伊達じゃありません。所詮ランサーのクラスは幸運E・・・例え貴方のような騎士でもこうはいかないでしょう」
大漁のおかげか今日のセイバーはかなり好戦的だ。
もしかして、今日の晩御飯が確保されて気分がいいからなのか?
「おうおう、言って見ろ言ってみろ。
いいぜ、売られた喧嘩は何時も買うつもりだ。その勝負受けて立ってやろうじゃないか」
そして誰よりも喧嘩上等な・・・あ、いや遠坂もそうか。
・・・オホン、とにかく喧嘩屋的バトルジャンキーなランサーはセイバーの挑発に真正面から受け止めた。
「良く言ったランサー!
このような形で貴方と雌雄を決するが来ようとは!
どちらが漁港最強か、ここでハッキリさせてもらおう!!」
「てめぇの心臓をもらい受けることはできないが、
幸運Eをあんまり舐めるんじゃねえぞ。ほら、後輩てめぇも参加しろ。」
「な、く、ク―フーリン殿。わ、わわ私のような未熟者が参加してもいいのですか?」
当然話を振られて驚愕し、うろたえるランサー(第4次)
「何言ってんだ遠慮すんなって。
同じランサーのよしみとして、この王様に一泡吹かせようぜ」
「ク―フーリン殿・・・」
彼にとってランサー(第5次)は憧れゆえかその言葉に感激している。
頬は赤く染まり、琥珀の瞳は恋する乙女のごとく潤み、唯でさえ女性を魅惑する面構えが余計に魅惑を発揮していた。
アイリさんとか葵さんがこの光景を見たら別の意味で騒ぐだろうなぁ・・・こう、ホモォ・・・と。
「よし、帰るか・・・」
ここから起こるであろう勝負の世界にはもはや入り込む余地はない。
それに、もうすぐ晩御飯の仕込みをしなければならないので、3人の邪魔をしないよう、こっそりその場を後にした。