小樽海上技術学校の存続が危ぶまれているという。
-----------
ソース:北海道新聞
【小樽海技学校、国が廃止検討 校舎の耐震化困難】
船員などを養成する小樽市の国立小樽海上技術学校(高石守人校長)について、国が廃止を検討していることが分かった。1976年に建てられ、老朽化した校舎の耐震化が困難な上、建て替えに数十億円かかるため。廃止時期は明らかになっていない。小樽市の森井秀明市長が12日の定例市議会で明らかにした。学校を運営する独立行政法人「海技教育機構」(横浜市)の職員が7月11日に小樽市役所を訪れ、廃止を検討していることを市に説明。小樽市と市議会、小樽商工会議所は8月31日に機構を管轄する国土交通省を訪れ、国交相宛てに存続の要望書を提出した。小樽海上技術学校は中学卒業生を対象に、航海計器の取り扱いや海洋気象などを3年間かけて学ぶ。高校卒業と同じ資格が得られ、現在94人が在籍している。
-----------
国交省に小樽海上技術学校の存続要望
-----------
以下、自分用のメモとして
小樽海上技術学校は、独立行政法人海技教育機構が所管する全国に8箇所ある学校の一つ。
昭和14年に小樽海員養成所として開設。
昭和27年に小樽海員学校と改称、その後、平成13年に現在の名称である小樽海上技術学校となる。
現在は桜3丁目
■独立行政法人海技教育機構
船員教育・養成をつかさどる国土交通省所管の独立行政法人。
船員および船員になろうとする者に対し船舶の運航に関する学術及び技能を教授すること等を業務とし、教育のための施設として、全国に海技大学校(1校)、海上技術短期大学校(3校)、海上技術学校(4校)を設置、運営している。
■海技大学校(兵庫県芦屋市)(1校)
■国立海上技術短期大学校(3校)
国立宮古海上技術短期大学校(岩手県宮古市)
国立清水海上技術短期大学校(静岡市清水区)
国立波方海上技術短期大学校(愛媛県今治市)
■国立海上技術学校(4校)
国立小樽海上技術学校(北海道小樽市)
国立館山海上技術学校(千葉県館山市)
国立唐津海上技術学校(佐賀県唐津市)
国立口之津海上技術学校(長崎県南島原市)
小樽海上技術学校には約90名の生徒が通っており、就職率、進学率とも高い。
現在の施設は耐震化工事が難しく、建て替え費用は約30億円必要となることから現状での存続が困難であり廃止が国土交通省により検討されている。
小樽市、小樽商工会議所、小樽市議会の三者連名により存続を求める要望書を国に提出している。
---
小樽市民にとっては、海員学校のほうが呼び慣れているかもしれません。
昭和51年に現在の桜3丁目に移転しましたが、移転前は勝納町(国道5号線沿いの雇用促進住宅がある場所)にありました。
小学生の時分に海員学校のグラウンドで野球をして遊んだ記憶があります。
海がいつも目の前にある小樽で暮らしてきて船員に憧れる気持ちが子供の頃からありましたが、海員学校がすぐ身近にあったことが無意識のうちに大きく影響していたのかも知れません。
全国に数校にしかないという特別な学校だとは何となく知っていましたし、それが小樽にあることは、小樽市民として誇りでもありました。
中学生のうちに船員になるという人生の航路を明確に定めることはなかなかできるものではありません。
今思えば、海員学校に通うそんな彼らに対し、羨ましさ、畏敬の念のような気持ちを昔から自分は感じていたのだと思います。
四級海技士、一級小型船舶操縦士、第一級海上特殊無線技士、危険物取扱者資格など、資格取得のためのカリキュラムが整っており、コスパとしてみれば大変お得な学校です。
そんなお得な学校ですが、自分の周りには海員学校に通う友人はいませんでした。
カリキュラムとしては小樽水産高校とカブっている部分があるのかもしれません。
北海道で唯一の海技学校を校舎の老朽化を理由に廃校とすることは、国の責任放棄であり容認できないという声がある一方で、航海士、機関士など東南アジアから安価な労働力の流入、船舶の機械化といった海運業における船員の厳しい現状があります。
船員数が将来的に先細りとなる見通しの中で、財政危機である国としても責任のある苦渋の選択をしなければならないことは理解しなければなりません。
いずれにしても、廃止されることになれば小樽市にとって影響は小さくないでしょう。
国立小樽海上技術学校HP
-----------
ソース:北海道新聞
【小樽海技学校、国が廃止検討 校舎の耐震化困難】
船員などを養成する小樽市の国立小樽海上技術学校(高石守人校長)について、国が廃止を検討していることが分かった。1976年に建てられ、老朽化した校舎の耐震化が困難な上、建て替えに数十億円かかるため。廃止時期は明らかになっていない。小樽市の森井秀明市長が12日の定例市議会で明らかにした。学校を運営する独立行政法人「海技教育機構」(横浜市)の職員が7月11日に小樽市役所を訪れ、廃止を検討していることを市に説明。小樽市と市議会、小樽商工会議所は8月31日に機構を管轄する国土交通省を訪れ、国交相宛てに存続の要望書を提出した。小樽海上技術学校は中学卒業生を対象に、航海計器の取り扱いや海洋気象などを3年間かけて学ぶ。高校卒業と同じ資格が得られ、現在94人が在籍している。
-----------
国交省に小樽海上技術学校の存続要望
-----------
以下、自分用のメモとして
小樽海上技術学校は、独立行政法人海技教育機構が所管する全国に8箇所ある学校の一つ。
昭和14年に小樽海員養成所として開設。
昭和27年に小樽海員学校と改称、その後、平成13年に現在の名称である小樽海上技術学校となる。
現在は桜3丁目
■独立行政法人海技教育機構
船員教育・養成をつかさどる国土交通省所管の独立行政法人。
船員および船員になろうとする者に対し船舶の運航に関する学術及び技能を教授すること等を業務とし、教育のための施設として、全国に海技大学校(1校)、海上技術短期大学校(3校)、海上技術学校(4校)を設置、運営している。
■海技大学校(兵庫県芦屋市)(1校)
■国立海上技術短期大学校(3校)
国立宮古海上技術短期大学校(岩手県宮古市)
国立清水海上技術短期大学校(静岡市清水区)
国立波方海上技術短期大学校(愛媛県今治市)
■国立海上技術学校(4校)
国立小樽海上技術学校(北海道小樽市)
国立館山海上技術学校(千葉県館山市)
国立唐津海上技術学校(佐賀県唐津市)
国立口之津海上技術学校(長崎県南島原市)
小樽海上技術学校には約90名の生徒が通っており、就職率、進学率とも高い。
現在の施設は耐震化工事が難しく、建て替え費用は約30億円必要となることから現状での存続が困難であり廃止が国土交通省により検討されている。
小樽市、小樽商工会議所、小樽市議会の三者連名により存続を求める要望書を国に提出している。
---
小樽市民にとっては、海員学校のほうが呼び慣れているかもしれません。
昭和51年に現在の桜3丁目に移転しましたが、移転前は勝納町(国道5号線沿いの雇用促進住宅がある場所)にありました。
小学生の時分に海員学校のグラウンドで野球をして遊んだ記憶があります。
海がいつも目の前にある小樽で暮らしてきて船員に憧れる気持ちが子供の頃からありましたが、海員学校がすぐ身近にあったことが無意識のうちに大きく影響していたのかも知れません。
全国に数校にしかないという特別な学校だとは何となく知っていましたし、それが小樽にあることは、小樽市民として誇りでもありました。
中学生のうちに船員になるという人生の航路を明確に定めることはなかなかできるものではありません。
今思えば、海員学校に通うそんな彼らに対し、羨ましさ、畏敬の念のような気持ちを昔から自分は感じていたのだと思います。
四級海技士、一級小型船舶操縦士、第一級海上特殊無線技士、危険物取扱者資格など、資格取得のためのカリキュラムが整っており、コスパとしてみれば大変お得な学校です。
そんなお得な学校ですが、自分の周りには海員学校に通う友人はいませんでした。
カリキュラムとしては小樽水産高校とカブっている部分があるのかもしれません。
北海道で唯一の海技学校を校舎の老朽化を理由に廃校とすることは、国の責任放棄であり容認できないという声がある一方で、航海士、機関士など東南アジアから安価な労働力の流入、船舶の機械化といった海運業における船員の厳しい現状があります。
船員数が将来的に先細りとなる見通しの中で、財政危機である国としても責任のある苦渋の選択をしなければならないことは理解しなければなりません。
いずれにしても、廃止されることになれば小樽市にとって影響は小さくないでしょう。
国立小樽海上技術学校HP