小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて18年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

手術当日の記録

2018-05-10 09:37:15 | 心房細動/アブレーション
平成30年5月9日、手術当日。
前日は、図書館から借りた松本清張を読み終え、ぐっすりと眠ることができた。
起床6時。
6時になると同時に病室の電気が点灯した。
病院生活は規則正しいのだな。
程なくして看護師による検温、血圧測定。
体温は36.1℃、血圧120-90。
朝食は抜き。
担当医の指示により抗凝固薬のプラザキサは飲まず、ペプリコールのみ服用。
歯を磨き、顔を洗って、髭を剃った。
オペ開始予定時刻は11時だから十分に時間はある。
9時すぎ、カテーテルを挿入する鼠径部を術後固定するためのテーピングをはがすときに痛いからと、看護師に大腿部も剃毛したほうがよいと勧められる。
例によってシェイバーを借りてシャワー室に向かい自分自身で処置する。
前日のうちに左手に点滴針を装着しておいたが、左手にある他の血管はすべて細いらしく計4回刺すも断念。新人さんが右手から新たにルート確保。3種類の点滴薬が両手からつながれた。
自分のオペ順はその日2人目。
一人目のオペが押したようで11時45分から開始となる旨を11時すぎに伝えられる。
前貼りを貼ってもらいメガネを外し、部屋着を前後逆に着て、車椅子に乗せられ点滴スタンドとともに1階の手術室に向かう。
エレベーター内の鏡に自分の姿が映り緊張が高まってきた。
1階廊下のすぐ隣にある手術室に入ると、医療機器やらモニターやらが雑然と所狭しと並んでいる。
なんかテレビで見たことあるな。
担当する看護師だと自己紹介をしてくれたが名前は覚えていない。
テキパキとしていて優秀な精鋭なのだろうなと感じた。
中央にある手術台に乗ると、3人がかりで背中や胸やおでこにいくつもテープを張ったり、手足をバンドで固定されたりする。
いよいよなのだなと思った。
担当医が入ってきて名前を呼ばれる。
緊張はこのときがマックスだった。

「大丈夫ですよ。緊張しないでください。あと5分もすれば意識はありませんから」

自分はその言葉に対し少しでも笑顔をつくり、返すことができていただろうか。
緊張のせいか、それすら覚えていない。


気がつくと、病室のベッドの上に寝かされていた。
オペ室からストレッチャーで運ばれた記憶があるようなないような。
時間が経つにつれてだんだん意識が戻ってきた。
術後6時間は安静にとのことだったが、鼠径部の傷口が痛む。
体を動かせず姿勢を変えらないため、腰がだんだんと痛くなってきた。

手首の脈をとると、トントン、トントンと正常になっていた。
なおってる。
10年近くぶりに正常な脈を感じてちょっと感動した。
横になっても今まで感じていた心臓が変に脈打つ違和感がない。
これはもしかすると感覚的にそう感じるだけなのかもしれないが。

9時すぎに担当医がきて手術の経過を丁寧に説明してくれた。
心房細動の起源となる左右の肺静脈の付け根を円周状に焼灼し、電気的に隔離ができたこと。
薬物負荷やカテーテルからの電気刺激による誘発により、一部上大静脈付近にも心房細動の起源があったため、その部分も焼灼隔離したこと。
相変わらず適確な説明だなあ。
この病院だけで心臓手術の症例数は年間何百件とあるのだから、先生が稼ぎ出す診療報酬は億単位だろう。
そして、こんな時間まで仕事をしてるなんて、ドクターって本当に忙しいのだなあ。
改めて尊敬。


自分
「先生、可能であればなのですが。実は一つお願いがあるのですが」

先生
「はい、なんでしょう」

恐る恐る自分
「造影剤を入れて撮ったCTの心臓画像。あれがあまりにリアルで感動したものですから、今回の手術の記念に写メ撮らせてもらえないでしょうか。いや、無理なら結構なのですが」

先生
「分かりました。いいでしょう。では画像データをCDに焼いてお渡ししますよ」

マジっすか


10時消灯後、手首や足の甲の脈を何度も確かめてニヤついてしまった。

もっと早くやっていれば良かったな。







今朝の朝食。
ご飯は半分残した。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アキラ)
2018-05-19 09:39:55
お嬢さんからの手紙いいね^ ^!
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Unknown (パパ)
2018-05-31 05:31:12
アキラさん
あはは(照)
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