小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて18年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

人工知能(AI)「アルファ碁」第1局勝利

2016-03-10 05:34:00 | インポート
これは衝撃的な結果です。
10の360乗以上という膨大な場面のパターンから有力な候補手だけを選択して読みを深める。
この数少ない候補手を選択することが人間的な感覚によるもので、人間の頭でしかできないと思っていたのですが、AIはそれをやってのけ、さらに自己学習を繰り返すことでより強くなるらしい。

もしかすると人口知能は、もはや人間のはるか先にいるのかもしれません。
仕事も政治もすべてAIに任せることで最適解を見つけてくれるのでは。
SF映画で見たずっと先の未来のできごとが、すぐ手の届く将来にまで急接近してきた気がします。

第2局も注目しています。

------------------
出典:朝日新聞
米IT企業グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁」と、世界で最も強い棋士の一人、韓国のイ・セドル九段(33)の第1局対決が9日午後、ソウル市内のホテルで行われ、アルファ碁が勝利した。韓国メディアは一斉に速報で「衝撃の敗北」と伝えた。対局は15日まで全5戦行われる。

 ディープマインド社によると、平均の手数が20程度のチェスに比べ、囲碁は200以上。アルファ碁の場合、対局時に全ての手を検討するのではなく、過去の10万以上の棋譜を入力して自己学習を繰り返して強くなった。

 李九段は対局後の記者会見で笑顔を見せ、「本当に驚いた。最初の失敗が最後まで尾を引いた。プログラマーに深い敬意を表したい」と語った。「人間なら普通打たない手だった」とも語った。アルファ碁のプロジェクトリーダー、デイビッド・シルバー氏は「アルファ碁の限界を試す良い機会になった。大きな自負心を持つことができた」と話した。(ソウル)

 ログイン前の続きインターネットの番組で第1局の解説を担当した元名人の石田芳夫九段(二十四世本因坊秀芳)は中継終了後、「イ・セドル九段には普段と違う感情的な手が見られた。そして、はっきり優勢になってから乱れた。不完全燃焼の負け方だろう。アルファ碁は以前よりも実力がアップしている。形勢判断ができていて、勝負手をことごとく成功させた印象だ。でもまだ人間のトップが負けるのは早い」と話した。

     ◇

■人間にかなり迫ってきた証拠

 《コンピュータ囲碁フォーラム会長の松原仁・公立はこだて未来大教授の話》 アルファ碁は、過去の棋譜データを読み込み実力を高めることができる。短期間でかなりの学習を繰り返し、力をつけたのだろう。世界トップレベルに1戦でも勝ったということは、チェスや将棋に続き、人工知能にとってより難易度の高い囲碁でも人間のプロに追いついたということだ。この勝利は、人工知能が人間にかなり迫ってきたことを示す証拠となる。

------------------

出典:中央日報
<囲碁>アルファ碁の脳は1200個「人間の模倣ではなく勝つのが目標」
午前7時になると目覚まし時計は「雨が降るので傘を準備しなさい」とキム・ミレさん(仮名)を起こす。自動運転車に乗った彼は会議に必要な資料を見ながら会社に向かう。外国人のお客が訪ねてきても通訳機がリアルタイムで通訳し滞ることはない。スマートフォンは外国人客と行ける韓食堂を推薦し、インターネットで予約を終える。

8日にソフトウェア政策研究所が主催した「目の前に迫る人工知能」カンファレンスで発表者として立った内外の学者が予想した人工知能(AI)が変える私たちの生活像だ。ソフトウェア政策研究所のキム・ジンヒョン所長は、「漠然とした期待と恐れではなく、問題解決道具としてのAIの可能性を理解すべき時」と強調した。

この日のカンファレンスのスポットライトは李世ドル(イ・セドル)九段との対局を控え「アルファ碁」の核心開発者であるディープマインドのデビッド・シルバー研究総括に集められた。デミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)の長い友人であり同僚で、1月にネイチャーに紹介された関連論文を書いた著者だ。

彼はアルファ碁が手の位置を計算する「政策網」から、探索の「範囲」を狭めて勝率を計算する「価値網」に探索の「深さ」を減らして人間の直観力をまねると説明した。プロ棋士は次の手を差すために1秒当たり100個の手を考慮するが、アルファ碁は1秒に10万個を検索するほど計算も速い。

グーグルによるとアルファ碁は1200個余りの中央処理装置(CPU)を使って李九段と対戦する。囲碁プログラムとの対決ではCPU48個を使ったが昨年10月のファン・フイとの対局の時のようにこれを25倍に増やしたのだ。シルバー総括は「(アルファ碁の開発目的は)人間を模倣するのでなく人間に勝つこと」と説明した。

だが彼は、対局よりはアルファ碁がもたらす変化に注目してほしいと話す。シルバー総括は「チェスチャンピオンに勝ったディープブルーは他の分野に活用するのは難しい。しかし汎用性を持つアルファ碁を活用すれば、医療データを学習して治療方法を教え、雑多な仕事をする家庭用ロボットも作ることができる」と話した。彼は続けて「すでにアルファ碁が“オーダーメード型医療サービス”を提供するために英国国立保健局と協業を始めた」と付け加えた。彼は「他のさまざまな産業へと拡張し、社会を肯定的に変えるのに助けになるだろう」とし、医療用アルファ碁、家庭用アルファ碁が出てくる可能性があることを示唆した。

「個人的な予想をしてほしい」という出席者の質問にシルバーは「アルファ碁が李世ドルの気力を超えるのは難しそうだ」と胸の内を打ち明けた。「変数が多く勝敗を予測するのは大変だ」としながらも「勝つ自信はある」としたハサビスCEOとは違う返事だ。

ドイツ人工知能研究所(DFKI)の技術責任者であるアンドレアス・デンゲル教授はAIが文章中の内容、人の表情・視線を分析して人の感情・考えを分析するに至ったとし、データの重要性を力説した。現在の職業のうち相当数が10~20年以内にコンピュータによって代替されるなど職業形態の変化も予想される。米国の市場調査機関であるガートナーによると2018年までに業務用コンテンツの80%が機械で作られ、300万人以上がロボットの上司に仕えることになると予想した。

------------------