本を読む時に、
季節感がある場合は、
できればその季節に読みたいと思うのですが、
なかなか、そうも行きません。
この本は、去年の夏に買ったまま、積ん読本になってたのですが、
やっと読み終えました。
「水曜日の凱歌」乃南アサ
(芸術選奨受賞)
昭和20年8月15日水曜日は、戦争が終わった日。
「凱歌」とは、「勝利を祝う歌」のこと。
14歳の鈴子が、
進駐軍相手の特殊慰安施設で通訳として働くことになった母と、
戦後を生き抜いていく物語。
生きていくために苦しみながら施設で働く女たちも登場するのですが、
暗く重い物語になっていないのは、その女たちのたくましさのせいかもしれない。
※特殊慰安施設協会とは、日本が進駐軍の性暴力に備えるために女性を募り、
東京、熱海など日本各地に、慰安所を作った実在の組織で、
5万人を超える女性が売春や娯楽を提供したとされる。
少し涼しくなってくると、
本が読みたくなります。
さぁ、積ん読本を減らすぞ~!