百子の部屋

日々のあれこれ思いのままに。。。

「この本が世界に存在することに」

2005年12月02日 | 読書

角田光代「この本が世界に存在することに」を読み終えました。大切な本との出会いや、不思議な本との出会いなど、本を中心にした短編集。それぞれの主人公にとって、本がいかに重要であるかを、さりげなく、暖かく描いていて、読み終えた後は、心が豊かになったような気が。。。

時々、つまらない本に出会うときがある。あー・・・こんな本、買って損した!なんて、怒りがわいてきたりすることがある。でも・・・ちょっと待って・・・これは、本自体の内容が悪いわけではなくて、読み手側の私に、受け入れ態勢ができてないからなのかも

自分の好みの内容でなかったり、たまたま、相性が悪かったりしただけで、時間がたって読見返してみると、「あれ?意外といいじゃん!」なんて感じるときがある。。。だから、つまらないと片付けてしまうのは、すでに存在している本に対して失礼なのである、ということを教えてくれた本。

私が、本を好きな理由、それは、本を開くと、読み手の手をとって、ぐいぐい引っ張って、別世界へ連れて行ってくれるから。この本を読んで、本っていいなぁ~って、ますます思っちゃった。

コメント (4)
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