日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(490)「任意の命題」は「任意の仮言命題」の「後件」であるが「対偶」は成り立たない。

2020-01-31 20:08:19 | 論理

(01)
P→Q≡PならばQである。
といふを「形式」の「命題」を『仮言命題』といふ。
(02)
P→Q≡Pらばである。
に於ける、
Pを「前件(前提)」といひ、
を「件(結論)」といふ。
従って、
(02)により、
(03)
Q→P≡Qならばである。
であれば、
Qが「前件(前提)」であって、
が「件(結論)」である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1  (1)    Q→P   A
 2 (2) ~(~Q∨P)  A
  3(3)   ~Q     A
  3(4)   ~Q∨P   3∨I
 23(5) ~(~Q∨P)&
        (~Q∨P)  24&I
 2 (6)  ~~Q     35RAA
 2 (7)    Q     6DN
12 (8)      P   17MPP
12 (9)   ~Q∨P   8∨I
12 (ア) ~(~Q∨P)&
        (~Q∨P)  29&I
1  (イ)~~(~Q∨P)  2アRAA
1  (ウ)   ~Q∨P   イDN
(ⅱ)~Q∨P├ Q→P
1     (1) ~Q∨ P   A
 2    (2)  Q&~P   A
  3   (3) ~Q      A
 2    (4)  Q      2&E
 23   (5) ~Q& Q   34&I
  3   (6)~(Q&~P)  25RAA
   7  (7)     P   A
 2    (8)    ~P   A
 2 7  (9)  P&~P   78&I
   7  (ア)~(Q&~P)  29RAA
1     (イ)~(Q&~P)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  Q      A
     エ(エ)    ~P   A
    ウエ(オ)  Q&~P   エオ&I
1   ウエ(カ)~(Q&~P)&
          (Q&~P)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~P   7カRAA
1   ウ (ク)     P   キDN
1     (ケ)  Q→ P   ウクCQ
従って、
(04)により、
(05)
①  Q→P≡QならばPである。
② ~Q∨P≡Qでないか、または、Pである。
に於いて、
①=② であり、この「等式」を、『含意の定義』といふ。
従って、
(06)
(ⅰ)
1(1)     P  A
1(2)  ~Q∨P  1∨I
1(3)   Q→P  2含意の定義
 (4)P→(Q→P) 13CP
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(07)
 ルカジェヴィッツによる公理
(1) P→(Q→P)
(2)[P→(Q→R)]→[(P→Q)→(P→R)]
(3)(~P→~Q)→(Q→P) 
これはフレーゲが提出した6つの公理を簡単にしたものである。
(沢田允、現代論理学入門、1962年、173頁)
従って、
(06)(07)により、
(08)
P→(Q→P)
といふ「式」は、「ルカジェヴィッツによる公理1」である。
といふことからも分かるやうに、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(08)
(09)
任意の命題P と、
任意の命題Q とに於いて、
① P→(Q→P)≡Pであるならば(QであるならばPである)。
といふ『仮言命題』は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(03)により、
(10)
① P→(Q→P)の、
① Pは、
①     (Q→)といふ『仮言命題』の、
①           、すなはち、「後件」である。
従って、
(09)(10)により、
(11)
①「任意の命題(P)」は「任意の仮言命題(Q→P)」の「後件」である。
といふ、ことになる。
然るに、
(12)
(ⅱ)
1  (1) Q→ P A
 2 (2)   ~P A
  3(3) Q    A
1 3(4)    P 13MPP
123(5) ~P&P 24&I
12 (6)~Q    35RAA
1  (7)~P→~Q 26CP
(ⅲ)
1  (1) ~P→~Q A
 2 (2)     Q A
  3(3) ~P    A
1 3(4)    ~Q 13MPP
123(5)  Q&~Q 24&I
1 3(6)~~P    2RAA
1 3(7)  P    6DN
1  (8)  Q→ P 27CP
従って、
(12)により
(13)
②  Q→ P
③ ~P→~Q
に於いて、すなはち、「対偶(Contraposition)」に於いて、
②=③ である。
然るに、
(14) 
(ⅱ)
1  (1)    P A
1  (2) ~Q∨P 1∨I
1  (3) Q→ P 2含意の定義
 4 (4)   ~P A
  5(5) Q    A
1 5(6)    P 35MPP
145(7) ~P&P 45&I
14 (8)~Q    57RAA
1  (9)~P→~Q 48CP
然るに、
(15)
その一方で、
(ⅱ)
1  (1)    P A
1  (2) ~Q∨P 1∨I
1  (3) Q→ P 2含意の定義
 4 (4)   ~P A
14 (5) P&~P 14&I
1  (6)  ~~P 45RAA
1  (7)    P 6DN
とするならば、
14 (5) P&~P 14&I
に続いて、もう一度、
14 (8) P&~P 47&I
となるため、「いつまでたっても、計算が、終はらない」。
従って、
(11)(13)(15)により、
(16)
(ⅰ)
1(1)     P  A
1(2)  ~Q∨P  1∨I
1(3)   Q→P  2含意の定義
 (4)P→(Q→P) 13CP
といふ「推論」が、「妥当」であるが故に、
「任意の命題(P)」は「任意の仮言命題(Q→P)」の「後件」である。
ものの、その場合の、 「任意の仮言命題(Q→P)」に関しては、「対偶」が成り立たない。
といふ、ことになる。
然るに、
(17)
(ⅱ)
1  (1)   P→(Q→ P) A
 2 (2)      Q&~P  A
  3(3)      Q→ P  A
 2 (4)      Q     2&E
 23(5)         P  24MPP
 2 (6)        ~P  2&E
 23(7)      P&~P  56
 2 (8)    ~(Q→ P) 37RAA
12 (9)  ~P        18MTT
1  (ア) ~(Q→P)→~P  89CP
(ⅲ)
1  (1) ~(Q→P)→~P  A
 2 (2)         P  A
 2 (3)       ~~P  2DN
12 (4)~~(Q→P)     13MTT
12 (5)  (Q→P)     4DN
1  (6)   P→(Q→ P) 25CP
従って、
(08)(17)により、
(18)
②     P→(Q→  P)
③ ~(Q→P)→~P
に於いて、
②=③ である。が故に、
①「ルカジェヴィッツによる公理1」に於いて、「対偶」は、「等しい」。
然るに、
(19)
(ⅳ)
1  (1)       P  A
1  (2)    ~Q∨P  1∨I
1  (3)    Q→ P  2含意の定義
 4 (4)      ~P  A
14 (5)   ~Q     34MTT
1  (6)   ~P→~Q  45CP
といふ「推論」は「妥当」であって、
1  (3)    Q→ P  2含意の定義
1  (6)   ~P→~Q  45CP
に於いて、両者は、「対偶」である。
然るに、
(20)
1  (3)    Q→ P  2含意の定義
1  (6)   ~P→~Q  45CP
に対応する「連式(Sequents)」は、それぞれ、
① P├  Q→ P
④ P├ ~P→~Q
である。
然るに、
(21)
① P├  Q→ P
④ P├ ~P→~Q
といふ「連式(Sequents)」は、それぞれ、
① Pである。故に、Qであるならば、Pである。
④ Pである。故に、Pでないならば、Qでない。
といふ「意味」である。
然るに、
(12)により、
(22)
もう一度、確認すると、
(ⅱ)
1  (1) Q→ P A
 2 (2)   ~P A
  3(3) Q    A
1 3(4)    P 13MPP
123(5) ~P&P 24&I
12 (6)~Q    35RAA
1  (7)~P→~Q 26CP
(ⅲ)
1  (1) ~P→~Q A
 2 (2)     Q A
  3(3) ~P    A
1 3(4)    ~Q 13MPP
123(5)  Q&~Q 24&I
1 3(6)~~P    2RAA
1 3(7)  P    6DN
1  (8)  Q→ P 27CP
であるため、「普通」の「対偶」は、
②   Q→ P├ ~P→~Q
③ ~P→~Q├  Q→ P 
といふ「連式(Sequents)」に対応する。
然るに、
(23)
②   Q→ P├ ~P→~Q
③ ~P→~Q├  Q→ P
といふ「連式(Sequents)」は、それぞれ、
② QであるならばPである。故に、PでないならばQでない。
③ PでないならばQでない。故に、QであるならばPである。
といふ「意味」である。
従って、
(05)(21)(23)により、
(24)
①     P├  Q→ P
②   Q→ P├ ~P→~Q
③ ~P→~Q├  Q→ P
④     P├ ~P→~Q
であるとしても、すなはち、
①     P├  Q→ P
② ~Q∨ P├ ~P→~Q
③  P∨~Q├  Q→ P
④     P├ ~P→~Q
であるとしても、「左辺」を比べれば、
③ ではないし、
④ でもない
然るに、
(08)(11)(16)(21)により、
(25)
P≡太陽は東から昇る。
Q≡バカボンのパパは天才である。
として、
①「任意の命題(P)」は「任意の仮言命題(Q→P)」の「後件」である。
といふ、「ルカジェヴィッツによる公理1」が「真」であって、尚且つ、
①「任意の仮言命題(Q→P)」の「対偶」も「真」であるならば、
④ 太陽は東から昇る。故に、太陽が東から昇らないならば、バカボンのパパは天才である。
といふ「命題」も「真」である。
然るに、
(26)
④ 太陽は東から昇る。故に、太陽が東から昇らないならば、・・・・・。
といふ「命題」は、「意味」をなしてゐない
従って、
(24)(25)(26)により、
(27)
①「任意の命題(P)」は「任意の仮言命題(Q→P)」の「後件」である。
といふ、「ルカジェヴィッツによる公理1」が「」であったしても、
①「任意の仮言命題(Q→P)」の「対偶」が成り立つ。
とは、言へないはずである。


(489)「選言導入」と「仮言命題の後件」と「ルカジェヴィッツの公理1」と「連言除去」。

2020-01-31 14:26:10 | 論理

(01)
P→Q≡PならばQである。
といふを「形式」の「命題」を『仮言命題』といふ。
(02)
P→Q≡PならばQである。
に於ける、
Pを「前件(前提)」といひ、
Qを「後件(結論)」といふ。
然るに、
(03)
選言導入』といふのは、
この規則(選言導入)は、推論の中で意識されることがおおよそないといえます。「彼女は背が高い」という主張をPとしましょう。すると、このPから「彼女は背が高い または 彼女は美人だ」が導けます。この場合、主張Qは「彼女は美人だ」に対応しています。しかし、「彼女は背が高い」がわかっているのに、わざわざ、「彼女は背が高い または 彼女は美人だ」とつなげる場面は普通の会話ではあまりないでしょう。数学の証明でも、これが使われる場面はほとんど見かけないような気がします。しかし、あとで解説しますが、この推論規則は、他の大事な規則を導く礎になります。
(小島寛之、証明と論理に強くなる、2017年、156頁)
従って、
(03)により、
(04)
1(1)彼女は背が高い。               仮定
1(2)彼女は背が高いか、または 彼女は美人である。 選言導入
といふ「推論規則」を、『選言導入』といふ。
従って、
(04)により、
(05)
「記号」で書くと、
1(1) P   A
1(2) P∨Q 1∨I
といふ「推論規則」を、「∨I(選言導入)」といふものの、
1(1)   Q A
1(2)~P∨Q 1∨I
であっても、もちろん、「∨I(選言導入)」である。
然るに、
(06)
(ⅰ)
1  (1)    P→Q   A
 2 (2) ~(~P∨Q)  A
  3(3)   ~P     A
  3(4)   ~P∨Q   3∨I
 23(5) ~(~P∨Q)&
        (~P∨Q)  24&I
 2 (6)  ~~P     35RAA
 2 (7)    P     6DN
12 (8)      Q   17MPP
12 (9)   ~P∨Q   8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
        (~P∨Q)  29&I
1  (イ)~~(~P∨Q)  2アRAA
1  (ウ)   ~P∨Q   イDN
(ⅱ)~P∨Q├ P→Q
1     (1) ~P∨ Q   A
 2    (2)  P&~Q   A
  3   (3) ~P      A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5) ~P& P   34&I
  3   (6)~(P&~Q)  25RAA
   7  (7)     Q   A
 2    (8)    ~Q   A
 2 7  (9)  Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~Q   A
    ウエ(オ)  P&~Q   エオ&I
1   ウエ(カ)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~Q   7カRAA
1   ウ (ク)     Q   キDN
1     (ケ)  P→ Q   ウクCP
従って、
(06)により、
(07)
①  P→Q≡PならばQである。
② ~P∨Q≡Pでないか、または、Qである。
に於いて、
①=② であり、この「等式」を、『含意の定義』といふ。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
(ⅲ)
1 (1)     Q  仮定
1 (2)  ~P∨Q  1選言導入
1 (3)   P→Q  2含意の定義
  (4)Q→(P→Q) 1条件法
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(08)により、
(09)
(ⅳ)
1 (1)     P  仮定
1 (2)  ~Q∨P  1選言導入
1 (3)   Q→P  2含意の定義
  (4)P→(Q→P) 1条件法
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(10)
  ルカジェヴィッツによる公理
(1) P→(Q→P)
(2)[P→(Q→R)]→[(P→Q)→(P→R)]
(3)(~P→~Q)→(Q→P) 
これはフレーゲが提出した6つの公理を簡単にしたものである。
(沢田允、現代論理学入門、1962年、173頁)
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
③ Q→(P→Q)≡Qであるならば(PであるならばQである)。
④ P→(Q→P)≡Qであるならば(QであるならばPである)。
に於いて、
④ は「ルカジェヴィッツによる公理1」そのものである。
といふことからも、分かるやうに、これらの「論理式」は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(12)
③ Q→(P→Q)
といふ「式」が、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことは、
③ Q→(真→Q)
③ Q→(偽→Q)
といふ「式」が「真」である。
といふ、ことである。
然るに、
(13)
③ Q→(→Q)
③ Q→(→Q)
といふ「式」が「」である。
といふ、ことは、
③ Q→(P→Q)≡Qであるならば(Pであらうと、Pでなからうと、Qである)。
といふことに、他ならない。
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
③ Q→(P→Q)≡Qであるならば(Pであらうと、Pでなからうと、Qである)。
④ P→(Q→P)≡Pであるならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
に於いて、これらの「論理式」は、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(02)(14)により、
(15)
③ Q→(P→Q)≡Qであるならば(Pであらうと、Pでなからうと、Qである)。
④ P→(Q→P)≡Pであるならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
に於いて、これらの「論理式」は、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことは、
③「任意の命題Q」は、「任意の仮言命題のP→Q」の、「後件」である。
といふことを、意味してゐる。
従って、
(10)(15)により、
(16)
③「ルカジェヴィッツの公理1」は、
③「任意の命題P」は、「任意の仮言命題のQ→P」の、「後件」である。
といふことを、意味してゐる。
従って、
(16)により、
(17)
(ⅲ)
1(1)   Q 仮定
1(2) P→Q 仮言命題
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(05)(17)により、
(18)
(ⅲ)
1(1)   Q 仮定
1(2) P→Q 仮言命題
1(3)~P∨Q 含意の定義
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(18)により、
(19)
③ Q├ ~P∨Q
といふ「連式(sequent)」、すなはち、
③ Qである。故に、Pでないか、または、Qである。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(20)
③ Qである。故に、Pでないか、または、Qである
といふことは、
③ Qではあるが、Pであるのか、Pでないのかは、分からない
といふ、ことである。
従って、
(15)~(20)により、
(21)
③「任意の命題Q」は、「任意の仮言命題のP→Q」の、「後件」である。
といふことは、要するに、
③ Qであるとすれば、Qであるが、Pであるのか、Pでないのかは、分からない
といふ、ことである。
然るに、
(22)
③ Qであるとすれば、Qであるが、その際に、Pであるのか、Pでないのかは、分からない。
といふことは、「当然」である。
従って、
(21)(22)により、
(23)
③「任意の命題Q」は、「任意の仮言命題のP→Q」の、「後件」である。
といふことは、むしろ、「当然」である。
然るに、
(24)
③「任意の命題Q」は、「任意の仮言命題のP→Q」の、「後件」である。
といふことと、
④「任意の命題P」は、「任意の仮言命題のP→Q」の、「前件」である。
といふことは、決して、「同じ」ではない
(25)
(ⅳ)
1 (1) P   仮定
 2(2)~P   仮定
 2(3)~P∨Q 2選言導入
 2(4) P→Q 3含意の定義
12(5)   Q 14前件肯定
といふ「推論」が「妥当であるならば
④「任意の命題P」は、「任意の仮言命題のP→Q」の、「前件」である。
といふ「命題」は、「」である。
然るに、
(26)
「推論(ⅳ)」は、
④ P,~P├ Q
といふ「連式(sequent)」、すなはち、
④ Pであるが、Pでない。故に、Qである。
といふ「推論」に、「等しい」。
従って、
(27)
④ Pであるが、Pでない
といふ「矛盾」は、絶対に、有り得ない
従って、
(24)~(27)により、
(28)
③「任意の命題Q」は、「任意の仮言命題のP→Q」の、「後件」である。
といふ「命題」は、「真」であるが、
④「任意の命題P」は、「任意の仮言命題のP→Q」の、「前件」である。
といふ「命題」は、「矛盾」を含み、それ故、「真」ではなく、「」である。
(29)
(ⅴ)
1 (1)   Q 仮定
1 (2)~P∨Q 1選言導入
1 (3) P→Q 2含意の定義
 4(4) P   仮定
14(5)   Q 34前件肯定
といふ「推論」は「妥当」である。
然るに、
(30)
「推論(ⅴ)」は、
⑤ Q,P├ Q
といふ「連式(sequent)」、すなはち、
⑤ Qであって、Pである。故に、Qである。
といふ「推論」に「等しい」。
然るに、
(31)
(ⅵ)
1(1)Q&P 仮定
1(2)Q   1連言除去
といふ「推論」は「妥当」である。
然るに、
(32)
「推論(ⅵ)」は、
⑥ Q&P├ Q
といふ「連式(sequent)」、すなはち、
⑥ Qであって、尚且つ、Pである。故に、Qである。
といふ「推論」に「等しい」。
然るに、
(33)
⑤ Qであって、    Pである。故に、Qである。
⑥ Qであって、尚且つ、Pである。故に、Qである。
に於いて、
⑤ と ⑥ は、「同じ」である。
従って、
(29)~(33)により、
(34)
(ⅴ)
1 (1)   Q 仮定
1 (2)~P∨Q 1選言導入
1 (3) P→Q 2含意の定義
 4(4) P   仮定
14(5)   Q 34前件肯定
といふ「推論」は、
⑥ Q&P├ Q
⑥ Qであって、尚且つ、Pである。故に、Qである。
といふ「推論(連言除去)」の「妥当性」を「(半分だけ)証明」してゐる。
といふ風に、言へないこともない。