日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(488)「命題論理」の「仮定」と「矛盾」について。

2020-01-30 19:27:08 | 論理

(01)
(ⅰ)
1   (1)     P    A
    (2)     P→P  11CP
    (3)    ~P∨P  2含意の定義
 4  (4)    ~P    A
 4  (5)    ~P∨Q  4∨I
 4  (6)     P→Q  5含意の定義
 4  (7)~~P∨(P→Q) 6∨I
  8 (8)       P  A
  8 (9)     ~~P  8DN
  8 (ア)~~P∨(P→Q) 9∨I
    (イ)~~P∨(P→Q) 3478ア∨E
    (ウ) ~P→(P→Q) イ含意の定義
   エ(エ) ~P& P    A
   エ(オ) ~P       エ&E
   エ(カ)     P→Q  ウオMPP
   エ(キ)     P    エ&E
   エ(ク)       Q  カキMPP
    (ケ)(~P&P)→Q  エクCP
といふ「計算」に於いて、「左側」に書かれた「数字と片仮名」は、「仮定」が行はれた際の、「その行」を表してゐる。
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)に於ける、「仮定」そのものを、「左側」に書くならば、
(ⅰ)は、
P   (1)     P    A
    (2)     P→P  11CP
    (3)    ~P∨P  2含意の定義
~P  (4)    ~P    A
~P  (5)    ~P∨Q  4∨I
~P  (6)     P→Q  5含意の定義
~P  (7)~~P∨(P→Q) 6∨I
  P (8)       P  A
  P (9)     ~~P  8DN
  P (ア)~~P∨(P→Q) 9∨I
    (イ)~~P∨(P→Q) 3478ア∨E
    (ウ) ~P→(P→Q) イ含意の定義
~P&P(エ) ~P& P    A
~P&P(オ) ~P       エ&E
~P&P(カ)     P→Q  ウオMPP
~P&P(キ)     P    エ&E
~P&P(ク)       Q  カキMPP
    (ケ)(~P&P)→Q  エクCP
といふ風に、書くことになる。
従って、
(02)により、
(03)
    (2)     P→P  11CP
    (3)    ~P∨P  2含意の定義
    (イ)~~P∨(P→Q) 3478ア∨E
    (ウ) ~P→(P→Q) イ含意の定義
    (ケ)(~P&P)→Q  エクCP
とふいふ「5行」に関しては、「仮定」の数が「0個」である。
然るに、
(04)
「仮定」の数が「0個」である。
といふことは、「特定の仮定」に「依存しなくとも」である。
といふことである。
然るに、
(05)
特定の仮定」に「依存しなくとも」である。
といふことは、「恒に真である」といふことである。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
    (2) P→P(同一律
    (3)~P∨P(排中律
    (イ)~~P∨(P→Q)
    (ウ) ~P→(P→Q)
    (ケ)(~P&P)→Q
といふこれらの「5つ式」は、5つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(07)
(ⅱ)
1  (1) Q→ P A
 2 (2)   ~P A
  3(3) Q    A
1 3(4)    P 13MPP
123(5) ~P&P 24&I
12 (6)~Q    35RAA
1  (7)~P→~Q 26CP
(ⅲ)
1  (1) ~P→~Q A
 2 (2)     Q A
  3(3) ~P    A
1 3(4)    ~Q 13MPP
123(5)  Q&~Q 24&I
1 3(6)~~P    2RAA
1 3(7)  P    6DN
1  (8)  Q→ P 27CP
従って、
(07)により
(08)
②  Q→ P
③ ~P→~Q
に於いて、すなはち、「対偶(Contraposition)」に於いて、
②=③ である。
従って、
(08)により、
(09)
 P≡太陽は西から、昇る。
~P≡太陽は西からは昇らない。
 Q≡バカボンのパパは天才である。
~Q≡バカボンのパパは天才ではない。
であるとして、
①  Q→ P≡バカボンのパパが天才であるならば、太陽が西から昇る。
② ~P→~Q≡太陽が西から昇らないならば、バカボンのパパは天才ではない。
といふ「仮言命題」に於いて、
②=③ である。
然るに、
(10)
常識」として、
~P≡太陽は西から昇らない(東から昇る)。
然るに、
(11)
(ⅱ)
1 (1) Q→P A
 2(2)  ~P A
12(3)~Q   12MTT
従って、
(08)~(11)により、
(12)
② Q→P≡バカボンのパパが天才であるならば、太陽が西から昇る。
といふ「言ひ方」は、
②  ~Q≡バカボンのパパは天才ではない。
といふ「言ひ方」に「等しい」。
然るに、
(13)
(ⅱ)
1 (1) Q→P A
 2(2)  ~P A
12(3)~Q   12MTT
に対して、
(ⅲ)
1 (1)   P A
1 (2)~Q∨P 1∨I
1 (3) Q→P 2含意の定義
 4(4)  ~P A
14(5)~Q   34MTT
である。
然るに、
(02)(13)により、
(14)
(ⅱ)
1 (1) Q→P A
 2(2)  ~P A
12(3)~Q   12MTT
(ⅲ)
1 (1)   P A
1 (2)~Q∨P 1∨I
1 (3) Q→P 2含意の定義
 4(4)  ~P A
14(5)~Q   34MTT
は、「仮定」そのものを、「左側」に書くならば、
(ⅱ)
Q→P   (1) Q→P A
    ~P(2)  ~P A
Q→P,~P(3)~Q   12MTT
(ⅲ)
  P   (1)   P A
  P   (2)~Q∨P 1∨I
  P   (3) Q→P 2含意の定義
    ~P(4)  ~P A
  P,~P(5)~Q   34MTT
従って、
(14)により、
(15)
(ⅱ)Q→P,~P(3)~Q 12MTT
(ⅲ)  P,~P(5)~Q 34MTT
は、それぞれ、「結論」としては、
② ~Q≡バカボンのパパは天才ではない。
③ ~Q≡バカボンのパパは天才ではない。
で「同じ」であっても、
② バカボンのパパが天才であるならば、太陽が西から昇る。然るに、太陽は西からは昇らない。故に、バカボンのパパは天才ではない。
③ 太陽は西から昇る。然るに、太陽は西からは昇らない。故に、バカボンのパパは天才ではない。
となるため、「論証」としては、「同じ」ではない。
然るに、
(16)
③ 太陽は西から昇り、尚且つ、太陽は西からは昇らない
といふことは、「矛盾(Contradiction)」に他ならない。
然るに、
(17)
 矛盾からは何でも証明できる
⊥(矛盾)がかかわる推論規則がもう一つあります。それは、という内容を持った推論規則で、その名も「矛盾」です。
(小島寛之、証明と論理に強くなる、2017年、164頁)
従って、
(16)(17)により、
(18)
(ⅱ)P,~P├ Q
(ⅱ)太陽は西から昇る。然るに、太陽は西からは昇らない。故に、バカボンのパパは天才ではない。
といふ「連式(推論)」は、「健全(sound)」ではないが、「妥当(valid)」である。
然るに、
(06)(09)により、

(19)
③(~P&P)→Q
③(太陽が西から昇らず、尚且つ、太陽が西から昇る)ならば、バカボンのパパは天才である。
は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(20)
③(~P&P)
③(太陽が西から昇らず、尚且つ、太陽が西から昇る
といふ「矛盾」は、「恒に偽である」所の、「恒偽式(contradiction)」である。
然るに、
(21)
2 推論の規則
論理式 A と、論理式 A→B が共に真ならば、論理式 B も真である。
(沢田允、現代論理学入門、1962年、174頁)
然るに、
(19)(20)により、
(22)
③(~P&P)→Q
③(太陽が西から昇らず、尚且つ、太陽が西から昇る)ならば、バカボンのパパは天才である。
は「恒に真」であっても、
③(~P&P)
③(太陽が西から昇らず、尚且つ、太陽が西から昇る)
は「恒に偽」であるため、
A  ≡(~P&P)
A→B≡(~P&P)→Q
であるとして、
論理式 A   と、
論理式 A→B が共に真なる
といふことは、「絶対に無い」。
従って、
(18)~(22)により、
(23)
(ⅱ)~P,P├ Q
(ⅱ)太陽は西からは昇らない。然るに、太陽は西から昇る。故に、バカボンのパパは天才である。
といふ「連式(推論)」は、「妥当(valid)」であるが、だからと言って、この「推論」からは、
(ⅱ)バカボンのパパが天才である
といふことには、ならない


(487)分かりにくいが、極めて、重要な「仮定の解消(CP)」について(Ⅱ)。

2020-01-30 15:28:36 | 論理

(01)
①「風邪を引いた」ので、「会社を休む」。
と言へるのであれば、
②「風邪を引いた」ならば「会社を休む」。
といふことが、言へなければならない。
従って、
(01)により、
(02)
①「Pである」ので、「Qである」。
と言へるのであれば、
②「Pである」ならば「Qである」。
といふことが、言へなければならない。
従って、
(02)により、
(03)
①「Pである」ので、「Pである」。
と言へるのであれば、
②「Pである」ならば「Pである」。
といふことが、言へなければならない。
然るに、
(04)
29 P├ P
   1(1)P A
これ以上短い連式は証明できないし、またその証明は可能な最も短い証明である。
No shorter sequent than this can be proved, and its proof is the shortest possible proof.
(E.J.レモン、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学入門、44頁と、原文)
然るに、
(05)
「・・・・・という仮定が与えられるならば、・・・・・と正しく結論することができる」という煩雑な表現の略記法があれば好都合であろう。このためわたしは、論理学の文献のなかでしばしば、しかし誤解を招きやすい仕方で、断定記号(assertion-sign)、
 ├ 
を導入する。これは「故に」(therefore)と読むのが便利であろう。
(E.J.レモン、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学入門、16頁)
従って、
(04)(05)により、
(06)
① P├ P
といふ「連式(sequent)」は、
①「Pである」ので「Pである」。
といふ「意味」である。
然るに、
(07)
(ⅰ)
1(1)P   A
 (2)P→P 11CP
といふ「計算(calculus)」は、
① P├ P
②   ├ P→P
といふ「連式(sequents)」に、相当する。
然るに、
(08)
②   ├ P→P
といふ「連式」は、
②「Pである」ならば「Pである」。
といふ「意味」である。
従って、
(03)(07)(08)により、
(09)
(ⅰ)
1(1)P   A
 (2)P→P 11CP
といふ「計算」は、
①「Pである」ので、「Pである」。
と言へるのであれば、
②「Pである」ならば「Pである」。
といふことが、言へなければならない。
といふことを、示してゐる。
然るに、
(10)
(ⅱ)P→P├ ~P∨P
1  (1)    P→P   A
 2 (2) ~(~P∨P)  A
  3(3)   ~P     A
  3(4)   ~P∨P   3∨I
 23(5) ~(~P∨P)&
        (~P∨P)  24&I
 2 (6)  ~~P     35RAA
 2 (7)    P     6DN
12 (8)      P   17MPP
12 (9)   ~P∨P   8∨I
12 (ア) ~(~P∨P)&
        (~P∨P)  29&I
1  (イ)~~(~P∨P)  2アRAA
1  (ウ)   ~P∨P   イDN
(ⅲ)~P∨P├ P→P
1     (1) ~P∨ P   A
 2    (2)  P&~P   A
  3   (3) ~P      A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5) ~P& P   34&I
  3   (6)~(P&~P)  25RAA
   7  (7)     P   A
 2    (8)    ~P   A
 2 7  (9)  P&~P   78&I
   7  (ア)~(P&~P)  29RAA
1     (イ)~(P&~P)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~P   A
    ウエ(オ)  P&~P   エオ&I
1   ウエ(カ)~(P&~P)&
          (P&~P)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~P   7カRAA
1   ウ (ク)     P   キDN
1     (ケ)  P→ P   ウクCP
従って、
(10)により、
(11)
②  P→P
③ ~P∨P
に於いて、
②=③ である。
従って、
(09)(10)(11)により、
(12)
(ⅰ)
1(1)P   A
 (2)P→P 11CP
といふ「計算」は、「途中」を「省略」して、
1(1) P   A
 (2) P→P 11CP
 (3)~P∨P 2含意の定義
といふ風に、書くこと出来る。
然るに、
(13)
1(1) P   A
 (2) P→P 11CP
 (3)~P∨P 2含意の定義
といふ「計算」は、
① P├  P
②   ├  P→P(同一律
③  ├ ~P∨P(排中律
といふ「連式」に相当する。
然るに、
(14)
③  ├ ~P∨P(排中律
といふ「連式」は、
③ Pでないか、または、Pである
といふ、「意味」である。
然るに、
(15)
 (3)~P∨P
であるならば、
 (3)~真∨真 であるか、
 (〃)~偽∨偽 であるかの、いづれかである。
然るに、
(16)
 (3)~真∨真
 (〃)~偽∨偽
であれば、
 (3) 偽∨真
 (〃) 真∨偽
である。
然るに、
(17)
 (3) 偽∨
 (〃) ∨偽
は、「真理表(Truth table)」により、両方とも、「」である。
従って、
(14)~(17)により、
(18)
     ②  P→P すなはち、
   ③ ~P∨P は、
    ③ ~真∨真 であるか、あるいは、
    ③ ~偽∨偽 であるが、いづれにせよ、「真」である。
然るに、
(19)
     ②  P→P すなはち、
   ③ ~P∨P は、
    ③ ~ であるか、あるいは、
    ③ ~ であるが、いづれにせよ、「」である。
といふことは、
②   ├  P→P(同一律)
③  ├ ~P∨P(排中律)
に於いて、 Pの「真偽」は、「未定」である。
といふことに、他ならない。
従って、
(06)(12)~(19)により、
(20)
① P├  P
②   ├  P→P(同一律)
③  ├ ~P∨P(排中律)
に於いて、
① Pの「真」は、「定」であって、
② Pの「真」は、「定」であって、
③ Pの「真」は、「定」である。
然るに、
(21)
(1) P   A
 (2) P→P 11CP
 (3)~P∨P 2含意の定義
といふ「計算」が、仮に、
1(1) P   A
(2) P→P 11CP
(3)~P∨P 2含意の定義
と書かれるとするならば、その場合は、
② Pの「」は、「定」であって、
③ Pの「」は、「定」である。
といふことを、示してゐる。
(22)
例へば、
(ⅲ)~P∨P├ P→P
1     (1) ~P∨ P   A
 2    (2)  P&~P   A
  3   (3) ~P      A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5) ~P& P   34&I
  3   (6)~(P&~P)  25RAA
   7  (7)     P   A
 2    (8)    ~P   A
 2 7  (9)  P&~P   78&I
   7  (ア)~(P&~P)  29RAA
1     (イ)~(P&~P)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~P   A
    ウエ(オ)  P&~P   エオ&I
1   ウエ(カ)~(P&~P)&
          (P&~P)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~P   7カRAA
1   ウ (ク)     P   キDN
1     (ケ)  P→ P   ウクCP
といふ「計算」に於ける、
1     (1)
 2    (2)
  3   (3)
 2    (4)
 23   (5)
  3   (6)
   7  (7)
 2    (8)
 2 7  (9)
   7  (ア)
1     (イ)
    ウ (ウ)
     エ(エ)
    ウエ(オ)
1   ウエ(カ)
1   ウ (キ)
1   ウ (ク)
1     (ケ)
といふ「部分」は、
1   ウエ(カ)
であれば、 (〃)の「行」では、
1     (1) ~P∨ P   A
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~P   A
といふ「3つ仮定」が「」である。といふことが、その時点に於いて、「確定」である。
といふことを、示してゐる。
従って、
(20)(21)(22)により、
(23)
(ⅰ)
① P├  P
②   ├  P→P(同一律)
③  ├ ~P∨P(排中律)
に於いて、
① Pの「真」は、「定」であって、「定」ではなく、逆に、
② Pの「真」は、「定」であって、「定」ではなく、同じく、
③ Pの「真」は、「定」であって、「定」ではないのであれば、
といふのであれば、
1(1) P   A
 (2) P→P 11CP
 (3)~P∨P 2含意の定義
といふ「計算」を、
 (1) P   A
(2) P→P 11CP
(3)~P∨P 2含意の定義
といふ風に、書くことは、出来ない。
然るに、
(24)
困難さの第二の理由には、自然演繹には「仮定の解消」(最初に仮定しておいて、あとでなかったことにする)という手続きがあり、それがなかなか理解しづらいことです。自然演繹は、「仮定の解消」のおかげで公理なしに演繹システムになり得ており、その意味で「仮定の解消」は自然演繹の本質だと言っても過言ではありません(小島寛之、証明と論理に強くなる、2017年、144頁)。
従って、
(23)(24)により、
(25)
1(1)P   A
 (2)P→P 11CP
といふ「計算」に於ける、「仮定の解消」とは、
① P├ P
②   ├ P→P(同一律)
に於いて、
① Pの「真」は、「定」であって、「定」ではなく、逆に、
② Pの「真」は、「定」であって、「定」ではないからである。
といふ風に、「説明」することが出来る。
従って、
(03)(25)により、
(26)
①「Pである」ので、「Pである」。
と言へるのであれば、
②「Pである」ならば「Pである」。
といふことが、言へなければならない
といふことと、
① P├ P
②   ├ P→P(同一律)
に於いて、
① Pの「真」は、「定」であって、「定」ではなく、逆に、
② Pの「真」は、「定」であって、「定」ではない。
といふことによって、
1(1)P   A
 (2)P→P 11CP
といふ「計算」に於ける、「仮定の解消」を、「説明」することが出来る。
然るに、
(27)
然形
(c)
「ば」に続いて「仮定条件」を表す。
然―「未だ然からず」、すなわち「まだそうなっていない」の意である。
然形
(a)「ば」「ども」に続いて「確定条件」を表す。
然―前の「未然」の反対で、「已に然り」、すなわち、「すでにそうなっている」の意である。
(中村菊一、基礎からわかる古典文法、1978年、23・24頁)
従って、
(26)(27)により、
(28)
①「Pである」ので、「Pである」。
と言へるのであれば、
②「Pである」ならば「Pである」。
といふことが、言へなければならない。
といふことは、「古文」で言ふと、
① Pな然形)ば、Pなり。
と言へるのであれば、
② Pな然形)ば、Pなり。
といふことが、言へなければならない。
といふことに、相当する。
従って、
(26)(27)(28)により、
(29)
① P├ P
②   ├ P→P(同一律)
といふ「連式」は、
① Pな然形)ば、Pなり。
② Pな然形)ば、Pなり。
といふ「日本語」に、相当する。