日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(483)先ほどの「記事(R02/0/27)」の補足。

2020-01-27 19:07:03 | 論理

―「先ほどの記事(R02/0/27)」に、「(35)以下」を補足します。―
然るに、
(30)
(ⅰ)P→Q├ ~(P&~Q)
    1 (1)  P→ Q  A
     2(2)  P&~Q  A
     2(3)  P     2&E
     2(4)    ~Q  2&E
    12(5)     Q  13MPP
    12(6)  ~Q&Q  45&I
    1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅱ)~(P&~Q)├ P→Q
   1  (1)~(P&~Q)  A
    2 (2)  P      A
     3(3)    ~Q   A
    23(4)  P&~Q   23&I
   123(5)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  14&I
   12 (6)   ~~Q   35RAA
   12 (7)     Q   6DN
   1  (8)  P→ Q   27CP
従って、
(30)により、
(31)
①   P→ Q
② ~(P&~Q)
に於いて、
①=② である。
従って、
(23)(31)により、
(32)
①  ( (( (P →Q)) →P)→ P)
②  ( ((~(P&~Q)) →P)→ P)
③  (~((~(P&~Q))&~P)→ P)
④ ~(~((~(P&~Q))&~P)&~P)
に於いて、
①=②=③=④ である。
従って、
(33)
①  ((PならばQ)ならばPならば)Pである。
②((((PであってQでない)でなく)てPでない)でなくてPでない)ではない。
に於いて、
①=② であるが、
②((((PであってQでない)でなく)てPでない)でなくてPでない)ではない。
といふのであれば、
①((PならばQ)ならばPならば)Pである。
よりも、「もっと、変」であって、
② は、「分けが、分からない」。
然るに、
(29)(31)(33)により、
(34)
①  ((PならばQ)ならばPならば)Pである。
②((((PであってQでない)でなく)てPでない)でなくてPでない)ではない。
に於いて、
① は「パースの法則」であるならば、
② も「パースの法則」そのものである。
 ― 以下が、「補足」になります。―
然るに、
(31)(32)により、
(35)
①   P→ Q
② ~(P&~Q)
の「代入例(Substitution instances)」として、
①  ( (( (P →Q)) →P)→ P)
②  ( ((~(P&~Q)) →P)→ P)
③  (~((~(P&~Q))&~P)→ P)
④ ~(~((~(P&~Q))&~P)&~P)
に於いて、
①=②=③=④ である。
といふことは、
①    ((P→Q))→P)→ P
② ~(~((P→Q)&~P)&~P)
に於いても、
①=② である。
然るに、
(36)
② ~(~((P→Q)&~P)&~P)
といふ「式」から、
② ~(           &~P)
といふ「部分」と除くと、
②   ~((P→Q)&~P)
となって、この「式」は、
②((PならばQであって)Pでない)といふことはない
といふ「意味」である。
然るに、
(37)
②((PならばQであって)Pでない)といふことはない
といふことは、
② (PならばQ)ならばPである。
といふことである。
従って、
(36)(37)により、
(38)
② ~(~((P→Q)&~P)&~P)
といふ「式」は、
②((PならばQ)ならばPであって)Pでない)といふことはない。
といふ「意味」になる。
然るに、
(39)
②((PならばQ)ならばPであって)Pでない)といふことはない。
といふことは、
②((PならばQ)ならばPであって)Pである。
といふことである。
従って、
(34)~(39)により、
(40)
①  ((PならばQ)ならばPならば)Pである。
②((((PであってQでない)でなく)てPでない)でなくてPでない)ではない。
に於いて、
① は「パースの法則」であるならば、
② も「パースの法則」そのものである。
と書いたものの、よく考へてみると、
②((((PであってQでない)でなく)てPでない)でなくてPでない)ではない。
といふ「日本語」も、結局は、
②((PならばQ)ならばPであって)Pである。
といふ「意味」である。
然るに、
(41)
素朴・対偶論』に関する、「昨日(R02/0/26)の記事」でも書いたものの、
①   P→ Q ≡ Pならば、Qである。
② ~(P&~Q)≡(PであってQでない)といふことはない。
に於いて、
①=② である。
といふことは、
① Qである。
② Qでない、といふことはない
に於いて、
①=② である。
といふことに、他ならない。
然るに、
(42)
① Qである。
② Qでない、といふことはない
に於いて、
①=② である。
といふことは、「記号」で書くと、
①   Q
② ~~Q
に於いて、
①=② であって、この「等式」を、「二重否定除去」といふ。
従って、
(34)~(42)により、
(43)
①    ((P→Q))→P)→ P
② ~(~((P→Q)&~P)&~P)
①    ((PならばQ)ならばPならば)Pである。
②   ((((PであってQでない)でなく)てPでない)でなくてPでない)ではない。
に於いて、
① は「パースの法則」であるならば、
② も「パースの法則」そのものである。
と言へるためには、
②「Q≡~~Q」である所の、「二重否定除去」といふ「規則(Rule)」が、「公理(Axiom)」でなければ、ならない。
従って、
(43)により、
(44)
①    ((P→Q))→P)→ P
② ~(~((P→Q)&~P)&~P)
①    ((PならばQ)ならばPならば)Pである。
②   ((((PであってQでない)でなく)てPでない)でなくてPでない)ではない。
といふ「パースの法則」を、「その通リである」と、認める一方で、
②「Q≡~~Q」である所の、「二重否定の除去」といふ「規則(Rule)」が、「公理(Axiom)」である。
といふことを、「否定」することは、出来ない。
然るに、
(45)
ここで言っているのは、
"「Pではない」ではないならば、Pである"
つまり、否定を~で表すと「~~PならばP」だと言ってます。
……何か問題が?
けどこれ「二重否定の除去」といって、成り立つことが示せないんですよ。
(背理法を絶対に認めない人たちの会)
従って、
(44)(45)により、
(46)
私自身は、「背理法を絶対に認めない人たちの会」には、入れては、貰へない。
(47)
① Pであるならば、Qである
② Pであって、  ない。といふことはない
なくて、  Pである。といふことはない
④ Qでないならば、Pでない
に於いて、
①=②=③=④ である。
といふ「等式」に対する「素朴・対偶論」といふ「命名」は、「このブログ」他の中で、私が行ったに、過ぎません。
cf.

従って、
(48)
「素朴集合論(naive set theory)」に対して、
「素朴対偶論(naive contraposition theory)」といふ「用語」が、ウィキペディアに載る可能性は、殆ど、皆無(0%)です。


(482)(パースの法則、1885)の「証明」(其の弐:言い訳)。

2020-01-27 15:24:05 | 訓読

(01)
1  (1)(P&Q)∨(R&Q) A
 2 (2) P&Q        A
 2 (3)   Q        2&E
  4(4)       R&Q  A
  4(5)         Q  4&E
1  (6)   Q        12345∨E
といふ「計算」は、「正しい」。
従って、
(02)
A=P&Q
B=Q&R
であるとして、
1  (1)(A)∨(B)     A
 2 (2) P&Q        A
 2 (3)   Q        2&E
  4(4)       R&Q  A
  4(5)         Q  4&E
1  (6)   Q        12345∨E
といふ「計算」は、「正しい」。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① Aであるか、または、Bである。
として、
② Aだけから、Qが「演繹」でき、
③ Bだけから、Qが「演繹」できるならば、その時に、
④ 初めて、「∨E(選言除去)」といふ「規則」を満たしてゐる。
従って、
(04)
① Aであるか、Bである。
として、
② AとBの両方を用ひて、
③ Qを「演繹」したならば、
④ その場合は、「∨E(選言除去)」といふ「規則」に「違反」してゐる。
従って、
(05)
1       (1)   P→Q        A
 2      (2)   P          A
12      (3)     Q        12MPP
1       (4)   P→Q        23CP
        (5)  (P→Q)→(P→Q) 14CP
        (6) ~(P→Q)∨(P→Q) 5含意の定義
  7     (7) ~(P→Q)       A
   8    (8)  ~P∨Q        A
   8    (9)   P→Q        8含意の定義
  78    (ア) ~(P→Q)&(P→Q) 79&I
  7     (イ)~(~P∨Q)       8アRAA
  7     (ウ)  P&~Q        イ、ド・モルガンの法則
  7     (エ) (P&~Q)∨(P→Q) ウ∨I
    オ   (オ)        (P→Q) A
    オ   (カ) (P&~Q)∨(P→Q) オ∨I
        (キ) (P&~Q)∨(P→Q) 67エオカ∨E
     ク  (ク)  P&~Q        A
     ク  (ケ)  P           ク&E
      コ (コ)        (P→Q) A
     クコ (サ)           Q  ケコMPP
     クコ (シ)    ~Q        ク&E
     クコ (ス)    ~Q&Q      サシ&I
     ク  (セ)       ~(P→Q) コスRAA
       ソ(ソ)        ~P∨Q  A
       ソ(タ)         P→Q  ソ含意の定義
     ク ソ(チ) ~(P→Q)&(P→Q) セタ&I
     ク  (ツ)      ~(~P∨Q) ソチRAA
     ク  (テ)        P&~Q  ツ、ド・モルガンの法則
     ク  (ト)        P     テ&E
        (ナ)        P     キクケコト∨E
といふ「計算」の、
        (キ) (P&~Q)∨(P→Q) 67エオカ∨E
     ク  (ク)  P&~Q        A
     ク  (ケ)  P           ク&E
      コ (コ)        (P→Q) A
     クコ (サ)           Q  ケコMPP
といふ「部分」が、「∨E(選言除去)」といふ「規則」に「違反」してゐる。
やうに、見えないこともない
然るに、
(06)
「含意の定義」と「ド・モルガンの法則」により、
~(P→Q)≡~(~P∨Q)≡(P&~Q)
であるため、右の「計算」は、次(06)のやうに、書くことが出来る。
(07)
1       (1)  P→Q         A
 2      (2)  P           A
12      (3)     Q        12MPP
1       (4)  P→ Q        23CP
        (5) (P→ Q)→(P→Q) 14CP
        (6)~(P→ Q)∨(P→Q) 5含意の定義
        (7) (P&~Q)∨(P→Q) 6の、左の選言項に対して、含意の定義&ド・モルガンの法則
     8  (8)  P&~Q        A
     8  (9)  P           8&E
      ア (ア)        (P→Q) A
     8ア (イ)           Q  9アMPP
     8ア (ウ)    ~Q        8&E
     8ア (エ)    ~Q&Q      イウ&I
     8  (オ)       ~(P→Q) アエRAA
     8  (カ)        P&~Q  オ含意の定義&ド・モルガンの法則
     8  (キ)        P     カ&E
        (ク)        P     789アキ∨E
然るに、
(08)
        (7) (P&~Q)∨(P→Q) 6の、左の選言項に対して、含意の定義&ド・モルガンの法則
     8  (8)  P&~Q        A
     8  (9)  P           8&E
      ア (ア)        (P→Q) A
     8ア (イ)           Q  9アMPP
であるものの、その一方で、「最初の1行目」自体が、
1       (1)   P→Q        A
であるため、さうなると、「∨E(選言除去)」といふ「規則」に「違反」してゐる。
とは、「単純には、言へない」のではと思ひ、そのため、「2020年1月21日火曜日」では、「右(05)」のような「計算」をした、次第である。
然るに、
(09)
パースの法則
排中律や二重否定の除去と等価な命題のひとつで、変なものとして、パースの法則があります。
任意の命題P, Qについて、
((P→Q)→P)→P
が成り立つ
『「PならばQ」ならばP』ならばP
なんか、パズルのような命題ですね。
(排中律、二重否定の除去、パースの法則 - Qiita)
然るに、
(10)
(ⅰ)
1  (1)    P   A
   (2)    P→P 11CP(同一律)
   (3)   ~P∨P 2含意の定義(排中律)
4  (4)   ~P          A
4  (5)   ~P∨Q        4∨I
4  (6)    P→Q        4含意の定義
4  (7)   (P→Q)&~P    44&I
4  (8)~(~(P→Q)∨ P)   6ド・モルガンの法則
 8 (9)   (P→Q)→ P    A
 8 (ア)  ~(P→Q)∨ P    9含意の定義
48 (イ)~(~(P→Q)∨ P)&
       (~(P→Q)∨ P)   8ア&I
4  (ウ) ~((P→Q)→ P)   9イRAA
4  (エ) ~((P→Q)→ P)∨P ウ∨I
  オ(オ)      P        A
  オ(カ) ~((P→Q)→ P)∨P オ∨I
   (キ) ~((P→Q)→ P)∨P 34エオカ∨E
   (ク)  ((P→Q)→ P)→P カ含意の定義
   (〃)  ((PならばQ)ならばPならば)Pである。 カ含意の定義
の場合は、
(ⅱ)
4  (4)   ~P          A
4  (5)   ~P∨Q        4∨I
4  (6)    P→Q        4含意の定義
4  (7)   (P→Q)&~P    44&I
4  (8)~(~(P→Q)∨ P)   6ド・モルガンの法則
 8 (9)   (P→Q)→ P    A
 8 (ア)  ~(P→Q)∨ P    9含意の定義
48 (イ)~(~(P→Q)∨ P)&
       (~(P→Q)∨ P)   8ア&I
4  (ウ) ~((P→Q)→ P)   9イRAA
4  (エ) ~((P→Q)→ P)∨P ウ∨I
であって、
(ⅲ)
  オ(オ)      P        A
  オ(カ) ~((P→Q)→ P)∨P オ∨I
であるため、
   (3)   ~P∨P
        の~P だけから、
4  (エ) ~((P→Q)→ P)∨P ウ∨I
が「演繹」出来てゐて、
   (3)   ~P∨P
           の だけから、
  オ(カ) ~((P→Q)→ P)∨P オ∨I
が「演繹」出来てゐる。
従って、
(03)(10)により、
(11)
   (キ) ~((P→Q)→ P)∨P 34エオカ∨E
は、「正しく」、それ故、
   (ク)  ((P→Q)→ P)→P カ含意の定義
   (〃)  ((PならばQ)ならばPならば)Pである。 カ含意の定義
も、「正しい」。
然るに、
(12)
系Ⅰ:任意の連式は、それがトートロジー的であるときまたそのときに限って導出可能である。
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、114頁)
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
①((P→Q)→P)→P
①((PならばQ)ならばPならば)Pである。
といふ「パースの法則」といふ「式」は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(14)
① A→B の場合は、
① 真→真
② 真→
③ 偽→真
④ 偽→偽
に於ける、
② 真→
だけが、「全体として、」になる。
従って、
(13)(14)により、
(15)
①((P→Q)→P)→P
が、「全体として、偽」であるためには、
①((P→Q)→P)→偽
でなければ、ならない。
然るに、
(16)
①((P→Q)→P)→P
①((P→Q)→P)→偽
であるならば、他の2つのPも「偽」であるため、
①((P→Q)→P)→P
①((偽→Q)→偽)→偽
である。
然るに、
(17)
①((偽→Q)→偽)→偽
であって、
① Qが「真」であるならば、
①((偽→真)→偽)→偽
である。
(18)
①((偽→Q)→偽)→偽
であって、
② Qが「偽」であるならば、
②((偽→偽)→偽)→偽
従って、
(14)~(18)により、
(19)
①((P→Q)→P)→P
が、「全体として、偽」であるためには、
①((偽→真)→偽)→偽
②((偽→偽)→偽)→偽
の内の、「どちら」かである。
然るに、
(14)(19)により、
(20)
①((偽→真)→偽)→偽
②((偽→偽)→偽)→偽
であれば、
①((真)→偽)→偽
②((真)→偽)→偽
であって、
①((真)→偽)→偽
②((真)→偽)→偽
であれば、
①(偽)→偽
②(偽)→偽
である。
然るに、
(14)(20)により、
(21)
①(偽)→偽
②(偽)→偽
は、両方とも、「」である。
従って、
(14)~(21)により、
(22)
① 真→真
② 真→偽
③ 偽→真
④ 偽→偽
に於ける、
② 真→偽
だけが、「全体として、偽」になるが故に、
①((P→Q)→P)→P
の場合は、「全体として、」になることが出来ず、それ故、「恒に(トートロジー)」である。
然るに、
(23)
代入の規則
 一つの恒真式のなかの命題変項を他の命題変項、または論理式でおきかえることによって得られた式は同じく恒真式である。
(沢田允、現代論理学入門、1962年、173頁)
然るに、
(24)
1  (1)    P           A
   (2)    P→P         11CP(同一律)
   (3)   ~P∨P         2含意の定義(排中律)
4  (4)   ~P           A
4  (5)   ~P∨~Q        4∨I
4  (6)    P→~Q        4含意の定義
4  (7)   (P→~Q)&~P    44&I
4  (8)~(~(P→~Q)∨ P)   6ド・モルガンの法則
 8 (9)   (P→~Q)→ P    A
 8 (ア)  ~(P→~Q)∨ P    9含意の定義
48 (イ)~(~(P→~Q)∨ P)&
       (~(P→~Q)∨ P)   8ア&I
4  (ウ) ~((P→~Q)→ P)   9イRAA
4  (エ) ~((P→~Q)→ P)∨P ウ∨I
  オ(オ)      P         A
  オ(カ) ~((P→~Q)→ P)∨P オ∨I
   (キ) ~((P→~Q)→ P)∨P 34エオカ∨E
   (ク)  ((P→~Q)→ P)→P カ含意の定義
   (〃)  ((Pならば~Q)ならばPならば)Pである。 カ含意の定義
従って、
(23)(24)により、
(25)
「恒真式(トートロジー)」の「定義」からすれば、「当然」であるものの、
①((P→ Q)→P)→P
に於いて、
Q=~Q
といふ「代入(Substituution)」を行って得られる。
②((P→Q)→P)→P
といふ「式」も、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(25)により、
(26)
①((P→ Q)→P)→P
②((P→~Q)→P)→P
は、両方とも、「恒真式(トートロジー)」であるため、「日本語」で言へば、
①((PであるならばQである)ならばPであるならば)Pである。
②((PであるならばQでない)ならばPであるならば)Pである。
は、両方とも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(27)
①((PであるならばQである)ならばPであるならば)Pである。
②((PであるならばQでない)ならばPであるならば)Pである。
といふことは、「一言」で言へば、
③((Pであるならば、QであらうとQでなからうと)Pであるならば)Pである。
といふことである。
然るに、
(10)(24)により、
(28)
「突き詰めて書く」と、「18行の計算」は、
1  (1)    P          A
   (ク)  ((P→ Q)→P)→P カ含意の定義
   (〃)  ((P→~Q)→P)→P カ含意の定義
といふ「2行の計算」に、「まとめられる」。
従って、
(09)(26)(27)(28)により、
(29)
パースの法則
排中律や二重否定の除去と等価な命題のひとつで、変なものとして、パースの法則があります。
任意の命題P, Qについて、
((P→Q)→P)→P
が成り立つ
『「PならばQ」ならばP』ならばP
なんか、パズルのような命題ですね。
とは言ふものの、
①((P→ Q)→P)→P
①((P→~Q)→P)→P
①((Pであるならば、QであらうとQでなからうと)Pであるならば)Pである。
といふ「パースの法則」は、「変なもの」であるどころか、「少しも、変ではなく、尚且つ、明らかにである」。
然るに、
(30)
(ⅰ)P→Q├ ~(P&~Q)
    1 (1)  P→ Q  A
     2(2)  P&~Q  A
     2(3)  P     2&E
     2(4)    ~Q  2&E
    12(5)     Q  13MPP
    12(6)  ~Q&Q  45&I
    1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅱ)~(P&~Q)├ P→Q
   1  (1)~(P&~Q)  A
    2 (2)  P      A
     3(3)    ~Q   A
    23(4)  P&~Q   23&I
   123(5)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  14&I
   12 (6)   ~~Q   35RAA
   12 (7)     Q   6DN
   1  (8)  P→ Q   27CP
従って、
(30)により、
(31)
①   P→ Q
② ~(P&~Q)
に於いて、
①=② である。
従って、
(23)(31)により、
(32)
①  ( (( (P →Q)) →P)→ P)
②  ( ((~(P&~Q)) →P)→ P)
③  (~((~(P&~Q))&~P)→ P)
④ ~(~((~(P&~Q))&~P)&~P)
に於いて、
①=②=③=④ である。
従って、
(33)
①((PならばQ)ならばPならば)Pである。
②((((PであってQでない)でなく)てPでない)でなくてPでない)ではない。
に於いて、
①=② であるが、
②((((PであってQでない)でなく)てPでない)でなくてPでない)ではない。
といふのであれば、
①((PならばQ)ならばPならば)Pである。
よりも、「もっと」であって、
② は、「分けが、分からない」。
然るに、
(29)(31)(33)により、
(34)
①((PならばQ)ならばPならば)Pである。
②((((PであってQでない)でなく)てPでない)でなくてPでない)ではない。
に於いて、
① は「パースの法則」であるならば、
② も「パースの法則」そのものである。
従って、
(09)(34)により、
(35)
パースの法則
排中律や二重否定の除去と等価である命題のひとつで、変なものとして、パースの法則があります。
任意の命題P, Qについて、
~(~((~(P&~Q))&~P)&~P)
が成り立つ
((((PであってQでない)でなく)てPでない)でなくてPでない)ではない。
なんか、パズルのような命題ですね。
といふ「言ひ方」も、可能である。