日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(446)「鼻が長いのが象である」の「肯定」の「述語論理」。

2020-01-02 16:11:14 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
「前回(1月1日)」の記事で「計算」を示した通り、
③ ~∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y  &  象y→(鼻xy&長x)}
④  ∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(02)
(ⅰ)
1     (1)   ∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y&象y→(鼻xy&長x)}    A
1     (2)     ∀y{(鼻ay&長a)→象y&象y→(鼻ay&長a)   1UE
1     (3)        (鼻ab&長a)→象b&象b→(鼻ab&長a)    2UE
1     (4)        (鼻ab&長a)→象b               3&E
 5    (5)        ~象b&(鼻ab&長a)              A
 5    (6)        ~象b                       5&E
15    (7)       ~(鼻ab&長a)                  46MTT
 5    (8)            (鼻ab&長a)              5&E
15    (9)       ~(鼻ab&長a)&(鼻ab&長a)         78&I
1     (ア)      ~{~象b&(鼻ab&長a)}             59RAA
1     (イ)                   象b→(鼻ab& 長a)   3&E
  ウ   (ウ)                   象b&(鼻ab→~長a)   A
  ウ   (エ)                   象b             ウ&E
1 ウ   (オ)                       鼻ab& 長a    イエMPP
  ウ   (カ)                       鼻ab→~長a    ウ&E
1 ウ   (キ)                       鼻ab        オ&E
1 ウ   (ク)                           ~長a    カキMPP
1 ウ   (ケ)                            長a    オ&E
1 ウ   (コ)                        ~長a&長a    クケ&I
1     (サ)                 ~{象b&(鼻ab→~長a)}  ウRAA
1     (シ) ~{象b&(鼻ab→~長a)}&~{~象b&(鼻ab&長a)}  アサ&I
1     (ス) ~{象b&(鼻ab→~長a) ∨  ~象b&(鼻ab&長a)}  シ、ド・モルガンの法則
1     (セ)  ∀y~{象y&(鼻ay→~長a)∨~象y&(鼻ay&長a)}  スUI
1     (ソ)∀x∀y~{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}  セUI
1     (タ)∀x~∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}  ソ量化子の関係
1     (チ)~∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}  タ量化子の関係
(ⅱ)
1     (1)~∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}  A
1     (2)∀x~∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}  1量化子の関係
1     (3)∀x∀y~{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}  1量化子の関係
1     (4)  ∀y~{象y&(鼻ay→~長a)∨~象y&(鼻ay&長a)}  3UE
1     (5)    ~{象b&(鼻ab→~長a)∨~象b&(鼻ab&長a)}  4UE
1     (6) ~{象b&(鼻ab→~長a)}&~{~象b&(鼻ab&長a)}  5ド・モルガンの法則
1     (7) ~{象b&(鼻ab→~長a)}                  6&E
1     (8) ~象b∨~(鼻ab→~長a)                   7ド・モルガンの法則
1     (9)  象b→~(鼻ab→~長a)                   8含意の定義
 ア    (ア)  象b                              A
1ア    (イ)     ~(鼻ab→~長a)                   9アMPP
  ウ   (ウ)      ~鼻ab∨~長a                    A
  ウ   (エ)       鼻ab→~長a                    ウ含意の定義
1アウ   (オ)     ~(鼻ab→~長a)&
               (鼻ab→~長a)                   イエ&I
1ア    (カ)    ~(~鼻ab∨~長a)                   ウオRAA
1ア    (キ)       鼻ab& 長a                    カ、ド・モルガンの法則
1     (ク)    象b→(鼻ab&長a)                   アキCP
1     (ケ)                 ~{~象b&(鼻ab&長a)}  6&E     
   コ  (コ)                   ~象b            A
    サ (サ)                       (鼻ab&長a)   A
   コサ (シ)                   ~象b&(鼻ab&長a)   コサ&I
1  コサ (ス)                 ~{~象b&(鼻ab&長a)}&
                           {~象b&(鼻ab&長a)}  ケシ&I
1  コ  (セ)                      ~(鼻ab&長a)   サスRAA
1     (ソ)                  ~象b→~(鼻ab&長a)   コセCP
1    タ(タ)                       (鼻ab&長a)   A
     タ(チ)                     ~~(鼻ab&長a)   タDN
1    タ(ツ)                 ~~象b             ソチMTT
1    タ(テ)                   象b             ツDN
1     (ト)                  (鼻ab&長a)→象b     タテCP
1     (ナ)        (鼻ab&長a)→象b&象b→(鼻ab&長a)   クト&I
1     (ニ)     ∀y{(鼻ay&長a)→象y&象y→(鼻ay&長a)   ナUI
1     (ヌ)   ∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y&象y→(鼻xy&長x)}   ニUI
従って、
(01)(02)により、
(03)
①    ∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y  &  象y→(鼻xy&長x)}
②  ~∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}
③  ~∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y  &  象y→(鼻xy&長x)}
④ ~~∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}
に於いて、
①=② であるため、必然的に、
③=④ である。
然るに、
(04)
二重否定律(DN)」により、
~~∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}
⑤     ∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}
に於いて、
④=⑤ である。
然るに、
(05)
⑤ ∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}といふ「式」は、すなはち、
⑤「あるxとyについて、yは象であって、xがyの鼻であるならば、xは長くないか、yは象でなくて、xはyの鼻であって、xは長いか、または、その、両方である。」といふ「それ」は、
⑤「鼻が長くない象がゐるかも知れないし、象以外にも鼻が長い動物がゐるかも知れない。」といふ「意味」である。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
①   ∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y  &  象y→(鼻xy&長x)}
② ~∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}
⑤ 鼻が長くない象がゐるかも知れないし、象以外にも鼻が長い動物がゐるかも知れない。
に於いて、、
①=② であって、
② は、
⑤ の「否定」である。
従って、
(06)により、
(07)
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y&象y→(鼻xy&長x)}
② 鼻が長くない象はゐないし、象以外に、鼻が長い動物はゐない
に於いて、
①=② である。
然るに、
(08)
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y& 象y→(鼻xy&長x)}といふ「式」は、
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)⇔象y} といふ「式」と、「同じ」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)⇔象y}といふ「式」は、
①「鼻が長くない象はゐないし、象以外に、鼻が長い動物はゐない。」といふ「意味」である。
然るに、
(10)
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)⇔象y}といふ「式」は、
①「すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、xが長いならば、そのときに限って、yは象である。」 といふ「意味」である。
然るに、
(11)
{象、兎、馬}に於いて、
鼻が長いの象である。⇔ 鼻が長いならば、そのときに限って、象である。
耳が長いの兎である。⇔ 耳が長いならば、そのときに限って、兎である。
顔が長いの馬である。⇔ 顔が長いならば、そのときに限って、馬である。
従って、
(10)(11)により、
(12)
① 鼻が長いの象である。⇔
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)⇔象y}⇔
① 鼻が長いならば、そのときに限って、象である。⇔
① すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、xが長いならば、そのときに限って、yは象である。
といふ「等式」が、成立する。