(01)
「前回(1月1日)」の記事で「計算」を示した通り、
③ ~∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y & 象y→(鼻xy&長x)}
④ ∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(02)
(ⅰ)
1 (1) ∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y&象y→(鼻xy&長x)} A
1 (2) ∀y{(鼻ay&長a)→象y&象y→(鼻ay&長a) 1UE
1 (3) (鼻ab&長a)→象b&象b→(鼻ab&長a) 2UE
1 (4) (鼻ab&長a)→象b 3&E
5 (5) ~象b&(鼻ab&長a) A
5 (6) ~象b 5&E
15 (7) ~(鼻ab&長a) 46MTT
5 (8) (鼻ab&長a) 5&E
15 (9) ~(鼻ab&長a)&(鼻ab&長a) 78&I
1 (ア) ~{~象b&(鼻ab&長a)} 59RAA
1 (イ) 象b→(鼻ab& 長a) 3&E
ウ (ウ) 象b&(鼻ab→~長a) A
ウ (エ) 象b ウ&E
1 ウ (オ) 鼻ab& 長a イエMPP
ウ (カ) 鼻ab→~長a ウ&E
1 ウ (キ) 鼻ab オ&E
1 ウ (ク) ~長a カキMPP
1 ウ (ケ) 長a オ&E
1 ウ (コ) ~長a&長a クケ&I
1 (サ) ~{象b&(鼻ab→~長a)} ウRAA
1 (シ) ~{象b&(鼻ab→~長a)}&~{~象b&(鼻ab&長a)} アサ&I
1 (ス) ~{象b&(鼻ab→~長a) ∨ ~象b&(鼻ab&長a)} シ、ド・モルガンの法則
1 (セ) ∀y~{象y&(鼻ay→~長a)∨~象y&(鼻ay&長a)} スUI
1 (ソ)∀x∀y~{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)} セUI
1 (タ)∀x~∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)} ソ量化子の関係
1 (チ)~∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)} タ量化子の関係
(ⅱ)
1 (1)~∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)} A
1 (2)∀x~∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)} 1量化子の関係
1 (3)∀x∀y~{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)} 1量化子の関係
1 (4) ∀y~{象y&(鼻ay→~長a)∨~象y&(鼻ay&長a)} 3UE
1 (5) ~{象b&(鼻ab→~長a)∨~象b&(鼻ab&長a)} 4UE
1 (6) ~{象b&(鼻ab→~長a)}&~{~象b&(鼻ab&長a)} 5ド・モルガンの法則
1 (7) ~{象b&(鼻ab→~長a)} 6&E
1 (8) ~象b∨~(鼻ab→~長a) 7ド・モルガンの法則
1 (9) 象b→~(鼻ab→~長a) 8含意の定義
ア (ア) 象b A
1ア (イ) ~(鼻ab→~長a) 9アMPP
ウ (ウ) ~鼻ab∨~長a A
ウ (エ) 鼻ab→~長a ウ含意の定義
1アウ (オ) ~(鼻ab→~長a)&
(鼻ab→~長a) イエ&I
1ア (カ) ~(~鼻ab∨~長a) ウオRAA
1ア (キ) 鼻ab& 長a カ、ド・モルガンの法則
1 (ク) 象b→(鼻ab&長a) アキCP
1 (ケ) ~{~象b&(鼻ab&長a)} 6&E
コ (コ) ~象b A
サ (サ) (鼻ab&長a) A
コサ (シ) ~象b&(鼻ab&長a) コサ&I
1 コサ (ス) ~{~象b&(鼻ab&長a)}&
{~象b&(鼻ab&長a)} ケシ&I
1 コ (セ) ~(鼻ab&長a) サスRAA
1 (ソ) ~象b→~(鼻ab&長a) コセCP
1 タ(タ) (鼻ab&長a) A
タ(チ) ~~(鼻ab&長a) タDN
1 タ(ツ) ~~象b ソチMTT
1 タ(テ) 象b ツDN
1 (ト) (鼻ab&長a)→象b タテCP
1 (ナ) (鼻ab&長a)→象b&象b→(鼻ab&長a) クト&I
1 (ニ) ∀y{(鼻ay&長a)→象y&象y→(鼻ay&長a) ナUI
1 (ヌ) ∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y&象y→(鼻xy&長x)} ニUI
従って、
(01)(02)により、
(03)
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y & 象y→(鼻xy&長x)}
② ~∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}
③ ~∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y & 象y→(鼻xy&長x)}
④ ~~∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}
に於いて、
①=② であるため、必然的に、
③=④ である。
然るに、
(04)
「二重否定律(DN)」により、
④ ~~∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}
⑤ ∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}
に於いて、
④=⑤ である。
然るに、
(05)
⑤ ∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}といふ「式」は、すなはち、
⑤「あるxとyについて、yは象であって、xがyの鼻であるならば、xは長くないか、yは象でなくて、xはyの鼻であって、xは長いか、または、その、両方である。」といふ「それ」は、
⑤「鼻が長くない象がゐるかも知れないし、象以外にも鼻が長い動物がゐるかも知れない。」といふ「意味」である。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y & 象y→(鼻xy&長x)}
② ~∃x∃y{象y&(鼻xy→~長x)∨~象y&(鼻xy&長x)}
⑤ 鼻が長くない象がゐるかも知れないし、象以外にも鼻が長い動物がゐるかも知れない。
に於いて、、
①=② であって、
② は、
⑤ の「否定」である。
従って、
(06)により、
(07)
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y&象y→(鼻xy&長x)}
② 鼻が長くない象はゐないし、象以外に、鼻が長い動物はゐない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(08)
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)→象y& 象y→(鼻xy&長x)}といふ「式」は、
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)⇔象y} といふ「式」と、「同じ」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)⇔象y}といふ「式」は、
①「鼻が長くない象はゐないし、象以外に、鼻が長い動物はゐない。」といふ「意味」である。
然るに、
(10)
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)⇔象y}といふ「式」は、
①「すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、xが長いならば、そのときに限って、yは象である。」 といふ「意味」である。
然るに、
(11)
{象、兎、馬}に於いて、
鼻が長いのが象である。⇔ 鼻が長いならば、そのときに限って、象である。
耳が長いのが兎である。⇔ 耳が長いならば、そのときに限って、兎である。
顔が長いのが馬である。⇔ 顔が長いならば、そのときに限って、馬である。
従って、
(10)(11)により、
(12)
① 鼻が長いのが象である。⇔
① ∀x∀y{(鼻xy&長x)⇔象y}⇔
① 鼻が長いならば、そのときに限って、象である。⇔
① すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、xが長いならば、そのときに限って、yは象である。
といふ「等式」が、成立する。