杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・八ッ場ダム建設続行! ~“ヒ素”問題は?

2011-12-23 07:51:25 | Weblog
民主党に政権が変わった直後、八ッ場ダム建設中止、という明確な動きが出ていました。
マニフェストに掲げたことの実行であり
必要のない物に、莫大なお金を掛け続けることの無駄、やり始めた事業を止められない硬直さに
大きな変化が出た、と期待しました。

でも、ここへ来て、知らないうちに元の木阿弥にもどっている、という結果だけが報道されています。


ところで、この一連の報道の中で八ッ場ダムの建設予定地の水系に“ヒ素”が検出される、という情報を聞きました。

確かに、八ッ場ダム問題を扱ってきた現世田谷区長(元衆議院議員)の保坂展人さんのブログでも
2009年にそのことが取り上げられています。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/5dea721d8506b9cb833a19d47e4a3c58

また、その後の昨年2010年4月の朝日のニュースでも

「八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設予定地の利根川水系の吾妻川とその支流で、国土交通省が少なくとも93年以降、環境基準を超えるヒ素を毎年検出しながら、調査結果を公表していなかったことが朝日新聞社の調べでわかった。下流で取水する飲用水の水質に影響する結果ではないが、ダム建設の是非に影響しかねないとみた国交省が、データの公表を避けて計画を進めていた。」

「汚泥に含まれるヒ素は、上流の鉱山跡などから流れてきているとみられ、国交省は設置の申請時に「(川の水)1リットル中2ミリグラムのヒ素が含まれ、その8~9割を石灰投入で除去」と県に説明していた。
 国交省のダム湖底の汚泥の分析では、04年時点で汚泥1キロあたり最大5.6グラムのヒ素が含まれていた。農地での土壌環境基準の370倍以上にあたる。」

http://www.asahi.com/eco/TKY201004200307.html

ということが掲載されています。


化学物質の環境への影響について、直接資料に当たらずになにか言うのは
無責任かも知れません。
でも、原発の安全神話に見るように、国や大企業は個々の市民の生命や安全は
考えてくれない体質であることはよくわかりました。

こんな大きな問題もある八ッ場ダムに、さらにお金がつぎ込まれるという政治的な決定に対して
市民として真剣に考えるのに、遅くはないと思います。





 

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