杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・元防衛相北澤俊美さん「集団的自衛権は不要」(日弁連シンポ)

2014-04-13 10:39:10 | 憲法問題
集団的自衛権の問題が大きく取り上げられています

4月10日に、「集団的自衛権と憲法-『積極的平和主義』を問う」
というシンポジウムが日本弁護士連合会主催(共催:新外交イニシアティブ)で
行われました。
国会議員や市民ら約400人が参加しました。

2009年9月から2年間、防衛相を務めた北沢俊美氏が基調講演。

パネルディスカッションでは北沢氏のほか、
元内閣法制局長官の阪田雅裕弁護士、
全日本おばちゃん党代表代行の谷口真由美大阪国際大学准教授、
半田滋東京新聞編集委員が参加されました。


まず、北沢さんのお話(の一部)をご紹介します。


・私は、2009年から2011年に防衛省の大臣をした間に、
アメリカのゲーツ長官と8回会ったが、「日本の集団的自衛権がなければ困る」と言われたことは一度もなかった。
アメリカはそういうものだと思っている。唯一それを言っていたのはアーミテージ氏だけ。

・アメリカは,日本が集団的自衛権を持たないという前提で今までも来ている。
しかし、もし、日本が自衛隊を出すと言えば喜ぶだろう
自衛隊は礼儀正しく,使い勝手がいいから。集団的自衛権の扉を開けたら収拾が付かなくなる。

・集団的自衛権を持たないと世界から孤立する,非難されるというのは嘘であって、
災害救援やPKOで貢献し,むしろそういった方法での貢献が評価されている。


・「日本を取り巻く環境は厳しくなっている」と安倍首相は言うが、厳しくしているのは安倍氏本人。
・外交関係や安全保障は、相手国との究極のリアリズムの中で導かれるものだが,安倍首相は近隣諸国との交渉自体ができていない。
・現在、集団的自衛権が必要だと例示する事例は、ことごとく不要な場合。

・シビリアンコントロールが、そのときの政権に任されるのは不安。
憲法9条が一番のシビリアンコントロール。



<管理人注記>
リチャード・アーミテージ
アメリカ.軍人。大臣の秘書などを経て、1981年からはロナルド・レーガン政権の国防次官補代理、1983年から1989年までは国防次官補を務めた。2001年に発足したジョージ・ブッシュ政権下では2005年1月まで国務副長官。
知日派といわれ,日本では有名。「過去の人」であるとの評もある。


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1 コメント

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やっぱり (TT)
2014-04-17 16:50:08
在任中から指摘されていたことではありますが

>・シビリアンコントロールが、そのときの政権に任されるのは不安。

こんな事を平気で言えるのは、当のご本人が「・シビリアンコントロール」を全く理解していない証拠ですね。

>「過去の人」であるとの評もある。

これが一番いいたんでしょ>杉浦センセー。
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