杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・批判した雑誌編集長に呼び出しをかけた検察庁

2010-02-07 02:08:33 | 報道・情報
週刊朝日が掲載した「記事」
※ 小沢疑惑に関連して逮捕された石川議員の女性新人秘書に対し、民野健治検察官が不当な取調べを行ったとする記事
について、週刊朝日の編集長が検察庁に呼び出されたという事実があったことを知りました。

詳細は、ヤメ蚊弁護士のブログに掲載されていますが、以下引用します。http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/7baab662c92f40fdd43d9f07d0e69fbb

<引用開始>
呼び出された編集長は次のように経緯を伝えているということです。

【3日午前に東京地検の「タニガワ」さんという方から編集部に電話があって、わたしが出張で不在だったので、折り返し連絡がほしいということでした。

 出張先で伝言を受け取ったわたしが指定された電話番号に連絡すると、次席検事の谷川恒太氏につながりました。谷川氏は「さっそく電話いただいて、ありがとうございます」と丁寧な応対で、用件を聞くと、週刊朝日2月12日号(2月2日発売)に掲載した上杉隆さん執筆の「子ども〝人質〟に女性秘書『恫喝』10時間」という記事に、事実でないことが書かれているので抗議したいとのことでした。

 こうしたトラブルはよくあることなので、「わかりました。で、どうすればいいですか」と聞くと、
    検「こちらに来ていただけますか?」
ということでした。わたしとしては検察庁に出向くのはいっこうに構わないので、「わかりました。ただ、きょうは出張で九州にいるので、戻ってからでもいいですか?」と聞くと、
    検「九州ですか......」
と予想外の返事にちょっと絶句したようでした。
「すみません。前から決まっていたスケジュールなので。戻ったらすぐに連絡します」
    検「それは、きょうですか?」
「いえ、きょうは戻れないので、明日か明後日か......」
    検「そうですか......」】

 この後、ツイッターを中心として呼び出しに対する市民の怒りが沸騰した。
 その後、検察は呼び出しを中止した。
<引用終わり>

そして、呼出の替わりに抗議文が届いたということですが、その抗議文の全文が下記です。
http://www.wa-dan.com/yamaguchi/images/doc_large.gif


市民がメディアに掲載された内容が事実でないときには、掲載したメディアに抗議したり、名誉毀損で訴えたりするということはあります。

でも、検察庁に呼び出すという行為は、それ自体、市民にとっては威圧的な行為であり、表現の自由を萎縮させるものです。つまり、単純な抗議ではなく、検察庁が持つ権限を使うべきでないときに使ったと言わざるを得ません。

これは、公務員職権濫用にあたる行為ではないでしょうか。ただし、呼出は中止されたので、義務なきことを行わせることについては未遂なので、不処罰ですが。



(公務員職権濫用)
第193条 公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害したときは、2年以下の懲役又は禁錮を処する。


報道機関に対して、検察がこのような形での圧力をかけることは、表現の自由の大きな侵害になるものであって、ひいては、市民に対してメディアが正しい情報を送ることができなくなることです。
その意味から、今回の件は、もっと多くのかたが知る必要のある事件だと思います。
また、メディアは、自分たちの存在意義をかけて、このような事件を公表すべきだと思います。



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13 コメント

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そんな勇気は大手メディアにはない (yasu)
2010-02-07 18:31:10
マスコミに対する、嫌味で言っているのではありません。
実際に似たような経験をしました。

ある教育問題で、某新聞社にこの事なら、
知っていると話したことがあります。
その時は、他社に負けたくなかったのでしょう。きちんと記事にまでしてくれました。

が、それから、すぐに、この問題で、学校の先生に詳しく話を聞いたらと、その新聞によく名前が出ている人の名を上げてみたら、「そんなことをしたら学校に出入り禁止になってしまう」「やっとの思いで、確保した貴重な場所を簡単には失えない」とのこと。

(※少なくとも、北海道では、一校に入れる、メディアは一社。当然、競争意識も激しくなってきますね。
今話題となっている、記者クラブ制度の変形版といえるかもしれません。)

結局、そうこうするうちに、この問題はお蔵入りになりました。「臭いものに蓋」となったわけです。


私もあの記事は読みましたが、絶えずネタ元の意向を気にする体質のメディアに、「自分たちの存在意義をかけて、このような事件を公表すべきだ」なんて要求するのは、酷かと思っています。
今回のような企画ができたのも、週刊誌だからで、新聞ではできないでしょう。

その証拠に、ネット上では、ヤメ検から、鈴木宗男、佐藤優までそろって、小沢さんの一連の捜査はおかしいと声を上げています。

しかし、新聞には、少ししか、書かれていません。そして民主党に、小沢さんに厳しく書かれているような気がします。

内閣支持率だって、こういう報道に左右されるのだから、本当は、ネタ元に左右されるような報道ではなくて、記者クラブに出入り禁止されたけど、よく報道してくれたと言われる報道を目指してほしいです。

このままでは、検察の意向次第で議員が逮捕されたり、政権が選挙で負けたりする、本当に恐ろしい事態になります。
次の参院選で、民主が負けるのではないかという嫌な予感もしてきました。
こういうことは、民主政治の否定にほかなりませんから、なにがなんでも阻止しなければなりません。

そのためには、小沢が何だろうと、鳩山が優柔不断だろうが、今回は民主に入れることだと思います。
それとも、あの構造改革をすすめ、日本を痛めた、自民党に入れますか?
(政権交代から1年もたってないのですよ。みそぎはすんでいないのです。)
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あなたの後輩も検察にいじめられている (yasu)
2010-02-12 22:33:25
民主党の小林千代美という中央大出身の議員がいます。今、選対幹部が公職選挙法違反(買収約束・事前運動)の罪に問われています。
地裁では、有罪判決がでました。

が、この事件最初から不思議なことが多いのです。
まず、この選対幹部、「組織的選挙運動管理者」に該当するかしないかで、最初は「選対での具体的役割が解明できておらず、連座制の対象になるかは微妙だ」(朝日)、陣営側も「選挙事務所にはほとんどおらず、選対副委員長の職は実質のない『あて職』だった」(毎日)といっているのに、結局、連座制を視野に捜査という形になりました。

そしてマスコミ報道も、連座制を視野にという方向に誘導されて行きました。

ただ、今回の選挙では、黙っていても、復活は確実、あせっていたのは対立候補の町村信孝だったのです。
違反があるとすれば、むしろそちらの方にあるのではと思うのが、常識だと思うのですが。

今回の政権交代で、公明党の支援は見込めなくなりました。小泉改革で支持基盤はガタガタです。自衛隊が多い町でなんとか勝ってきたようなものです。はたして、再選挙となって、町村に勝ち目はあるのか、大いなる疑問に思います。

鈴木宗男の影響力が大きい北海道であることを考えても、再選挙で町村が勝つと考えるのは、甘いなと思います。

そこまで、きちんと考えて捜査したのかなとすら思います。
それどころか、展開いかんによっては、新党大地の候補者が当選しかねません。
検察も、きれいな社会を目指すあまり、天敵鈴木宗男の影響力を増やすという皮肉な結果になる可能性もありうるということも考慮したのでしょうか。



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非常に気味が悪い (yasu)
2010-02-13 15:00:01
そもそも私は、今回の選挙では、小林に入れるつもりはありませんでした。黙っていても復活当選は確実なわけですから。

理由は、日教組の支援を受けている点にあります。
ご存じのように、日教組は(全教も似たようなものなのでしょうが)、いじめ事件などで、真実を知りたいという、遺族の願いを、徹底的に妨害します。

メディアも学校サイドの情報操作に乗るようですね。私のサポートしているケースもそうでした。

彼女の選挙区でも、裁判になっている事例が、少なくとも1件、教育委員会ともめている事例が2件あります。

教員というのは、いやらしいなというのを実感させられるのは、このうちの一件の保護者の事をまるでモンスターペアレントのように言うことです。
(詳細については、斉藤貴男「強いられた死」角川学芸出版」をご覧ください。
いじめなどのサポートに関わると、いやでもこういう事件の事について知ることになります。私も斉藤さんが、あえて書かなかった事もしってます。それ故、事件の複雑さが見えてきますが、これ以上は書けません。
こういう形で秘密を抱えてしまうのも、サポート活動の苦しいところです。
それ故、あえてこの問題を無視する小林の態度には、正直言って腹を立てていました。)

また、ご存じのように、北海道でも長年にわたり教員採用不正がありました。
これは、試験用のマル秘資料を受験生に渡すという、悪質極まりないもので、ご丁寧に、受験でのアドバイスまでついていたというものです。

本来なら、検察はこちらの方を追いかけるべきなのです。
公務員としての守秘義務違反ですし。
福岡でも裁判ざたになりました。

なのに、道教委も道も札幌市も、規模が大きすぎて、大分みたいになることを恐れたのでしょう。
臭いものに蓋をしたわけです。
(ちなみに札幌の市長は、弁護士出身の上田といいます。杉浦先生ならご存知かと思います。
横路より左と言われたそうです。)

しかし、こういう問題を放置しておくと、今ではUSBメモリーのような、便利な道具もあるわけですから、いろんな内部情報が現場から流れていきます。モラルハザードが進んでいくだけです。

こっちの方が、怖いと思うのですが。
教育現場でも、非正規雇用の教員の割合が高くなっています。そうした人たちが、生活に困ってお金目当てにという危険性が大いにありうるわけです。

彼女はそういう点にも熱心ではないので、今回、初めて町村に入れようかとすら思いました。

復活の可能性も厳しいし、当然小選挙区での当選は厳しいというのは知っていましたから。

しかし、それではただのあてつけにすぎないわけで、町村に入れようかという気持ちを、押し殺して、小林に入れたわけです。

そういう複雑な気持ちを持つ支持者にとっても、今回の事件は驚きと、何をされるかわからないという警戒心をもたらしました。

一部容疑を認めたと新聞に書いてありましたが、35人もの運動員を書類送検されたら、迷惑をかけたくないという一心で、やっていない容疑を認めてしまう気持ちもわからなくはありません。

ジャーナリストの大谷明宏さんが、検察とメディアが一体となっているとあるシンポで話していましたが、今回の報道もまさにその通りだと思います。
小沢さんの報道と同じ流れです。

非常に薄気味わるいですし、民主党叩きが目当てなのが見え見えです。

こういうことはもうやめて頂きたい。
佐藤優さんが、愛国心がないと批判されていましたが、その通りですね。
日本という国や国民の事を考えた捜査ではない事は確かです。
ただ、政治不信をあおるだけですし。
しかも参院選前に。
内閣支持率の急落を見ても意図的にやっているとしか思えません。




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何をどう信じていいのか ()
2010-02-14 03:09:53
YASUさんのコメントを拝見していると、私もそうそう、と共鳴するところもたくさんあります。とくに、教育については事件として扱うことも多く、おっしゃるとおりの場面には、何度も出くわします。

社会の中で、何を信じたらいいか、自分の目や耳でメディア情報を検証することができないことが、とても残念です。

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フリーライターを活用しましょう (yasu)
2010-02-14 18:11:14
杉浦先生お忙しい中、コメントありがとうございます。
私のサポートしているケースもそうでしたが、フリーライターが取材して書いてくれたおかげで、学校が隠したがっている問題点がいくつか見えてきました。

もっとも、それを情報開示請求というやり方でしか知る方法がないので、相手がまともに受け付けてくれないと、話が進みません。

ただ、こういう事例をいくつか集めて、いろんな問題提起をしていくということ、これが、実に時間のかかる事ではありますが、以外と効果はあるんですよね。

例えば、取り調べの可視化。

これなんか、学校の指導にも取り入れてほしいものですね。

先生たちは、絶対反対すると思いますが、後で遺族と、事実関係をめぐり、裁判にまでなることを考えたら、取り入れた方がいいと思います。

そういう点で、民主党政権には、一応期待はしていたのですが、検察がここまで抵抗するとは
思いませんでした。

私も、取り調べの可視化は、教育現場にも導入した方がいいという趣旨で、鈴木宗男さんに手紙でも書こうかと思っていましたので。

もっとも、政治家に頼るやり方は、被害者団体の方は、嫌がるのですが。
政治家=悪という思考回路ができているとはいいませんが、皆さんなにがしかの形で、組合なり、地元の有力者などとのつながりをもっています。
そういうことで、相手にされてこなかった経緯がありますから、理解はできるのですが。

しかし、そういう事をしているから、貧困とか年金とか肝炎とかそういう問題には、理解して応援してくれる議員ができます。

そして、問題解決のための何かをしようと、小さな一歩でも始めるわけです。

今、永田町に教育について、よく勉強している議員はいるでしょうか。偏った主義主張にこだわっている人たちは、いるようですが。

それゆえ、問題提起の内容を少し変えて、自殺対策とか、取り調べの可視化の導入とかと絡めて、少しでも理解してくれる人を増やしていく努力が必要なのです。

佐藤優が述べているように、
「現実に影響を与えず、いたずらに殉教を求めるような抵抗運動は無責任だと思うのです。
たとえ日和見主義者、転向者と罵られようとも、現実に影響を与えるように最後の瞬間まで努力する」(引用は佐藤優「獄中記」岩波現代文庫より)
これが重要なポイントなんでしょうね。





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週刊朝日は売れてるようだ (yasu)
2010-02-17 19:38:04
教育から本題に戻りますが、私の地元でも週刊朝日の売れ行きはいいですね。
いじめ事件の報道などを見ていると、いやでも
これは、学校からか、行政からか、遺族からか
とチェックする癖がついてしまいます。

その癖で、今や渦中の人となった、民主党の小林ちよみさんをめぐる一連の報道を見ていくと、圧倒的に捜査する側からの情報であることがわかります。
なぜ、本人側の言い分なども同じくらい字数を割いて報道しないのか。

連合から日教組傘下の北教組と、主役がかわり
今回は、1600万の違法献金の疑いがかけられている。

そんな選挙を民主党があちこちでやっていたのなら、とっくに摘発されているはずだし、今までお目こぼしされてきたはずがない。

一昨年報道された、北海道の教員採用試験での長年にわたるカンニング、残念ながらこれは事実です。ただ、このことは、すぐに報道されなくなりました。
しかし、今回の事件は、しつこいくらい報道されるんでしょうね。(たとえ冤罪でも。)
私も組合はきらいですが、これをきっかけに、さらなる介入の口実を与えるのではと危惧しています。


そういえば東京都内でこんなシンポがあるんですね。(うらやましい。)
杉浦先生も行ってみてはいかがでしょうか。
安田好弘先生も参加されるそうです。

『シンポジウム「小沢vs検察」にみる検察と報道のあり方』
http://www.tsukuru.co.jp/kensatsu.html
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義家までやってきた (yasu)
2010-02-20 19:37:23
前にも週刊誌に書かれていた記憶がありますが
町村信孝氏の(以下敬称略)不動産に関する疑惑が、またまた取り上げられました。

ご丁寧に、ネットでも取り上げられているのだから、小林さんを攻撃したら、ブーメランで自分にも跳ね返ってきたという皮肉な結果になりそうです。

ネットでは、今回の捜査は国策捜査という批判もありますし、組合が慢性的な、組織率の低下に悩んできたのも事実です。
北海道では、その結果強制加入という問題が新聞で報道されたほどです。
つまり1600万もの裏金なんか、用意できるの?ということです。

また、最初の容疑となった、電話かけのアルバイトの報酬の件ですが、私の民間企業での経験から申し上げても、いまどき、電話攻勢は、逆効果です。
上司から言われて、仕方なくやりましたが、逆効果ということがよく判りましたので、DMに切り替えた。これが10年以上前の話。

民主党もバカじゃないんだから、もうそんな戦術は、少なくとも縮小してるでしょう。

検察が、問題視するほどの効果なんて、ないと思います。

だから、はじめから疑問に思っていたのです。

そのうち、量刑は厳しいわ、そして、さらなる容疑を用意し、ご丁寧に、あの義家までやってきて、「違法な資金提供については「他の陣営にも恒常的に行われてきたはず」と調査を継続する考えを強調した」(道新より)とくるのですから、要は、小林さんは、民主叩きのための階段なんでしょう。
誰でもよかったわけですね。

そういうことが、見え見えだから、町村攻撃も厳しくなるわけです。

詳細はこちらを
http://www.asyura2.com/10/senkyo78/msg/850.html

大谷明宏さんも、小沢さんの件で「日本の司法が国民から再び信任を得るまでには、あと数十年はかかる、とんでもないことをしてくれたのである。」と批判しています。
なお全文は
大谷明宏さんの事務所のHPの
Webコラム/小沢問題と検察。私の真意の一端をご覧ください。
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国策捜査の経験者は語る (yasu)
2010-03-07 21:39:03
鈴木宗男氏のブログ「ムネオ日記」より

「北教組からの政治資金について、小林議員は何も知らされていないし、本人は一円も触っていない。知らない話を責めるのは酷ではないか。」
「国会議員の首は国民の判断である。次の選挙で審判が下されるのである。マスコミにも国会議員にも国会議員の首を取る権限はないのだ。」

全文はこちらを
http://www.muneo.gr.jp/html/page001.html

そうそうと肯くところだらけです。
共同通信の世論調査では75%が辞職すべきだと答えていますが、正確な事情を知っている人はどれだけいるでしょうか。
というより、マスコミは正確な報道をしているでしょうか。

今回の捜査は、ヤメ検の郷原氏からも疑問の声が出ています。
「事件としての悪質性は低く、逮捕までする案件とは思えない」(道新 3/2)より
こういう意見をきちんととりあげているのか。

だから、宗男にいわれるのだ。
「一方的な作り、流れは公平ではない。」と

鳩山内閣の支持率も下がっているが、自民党が内輪もめしている状態で誰が、自民にいれるというのだ。
世論調査自体疑ってかかるべきだと思わなくてはならない。

この事件、政治不信、検察不信、そしてマスコミ不信まで生んでいる。
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北教組叩きが教育介入へと (yasu)
2010-06-03 20:55:03
(道新ニュースより)
道教委は、教職員組合の活動実態などに関する情報を保護者らから受け付ける「通報制度」について、制度の概要を公表し、5月中にも施行するそうです。
通報制度は、北教組の政治資金規正法違反事件を受け、道教委が導入を目指していたものであり、受け付ける情報は、現場の混乱を避けるため、学習指導要領に基づかない指導や、違法な教職員の政治的行為などに限定する。
調査が必要と判断した場合、道立学校に資料提供を求めたり、市町村教委に調査などを依頼する。
誹謗中傷目的を防ぐため、情報提供者には名前や連絡先の明示を求める。
こうした制度は全国的にも異例。
教育委員からは「情報で教職員が傷ついたり、現場が混乱しないように配慮してほしい」との意見が出た。
 
記事はおおよそこの通りですが、例えば、学習指導要領に基づかない指導なんか、どんな事例でも違反としてでっち上げられるのではないのでしょうか。
北教組叩きはなぜか、「政治とカネ」としか報道されませんでしたが、私は最初からこんな展開になるのではと嫌な予感がしてなりませんでした。
何度もこのブログにコメントしたのも、その嫌な予感が現実になるのではという不安があったからです。

確かに小林議員は民主党です。しかし教育に政党は関係ないでしょう。
法曹村でこの問題が論じられていると聞きませんが、私は不思議でなりません。
「北教組けしからん。小林ちよみけしからん。」もしこんな論理でこの事件を見てるのなら、弁護士を廃業されたらどうかと言いたいです。


ちなみに北教組の裁判では、ヤメ検の郷原さんに捜査の問題点をあれこれと指摘されていたのに、なんとあっさりと容疑を認めました。
なので、郷原さんにツイッターでも厳しく批判されています。


「昨日、今日の北教組事件の第一回公判には呆れました。完全黙秘だった北教組側も含め被告人は公訴事実を全面的に認め、公判で争点だったはずの寄附の宛先(政治家個人か政党支部か)も一切争われず、北教組側の資金の出所も不明。検察と北教組は「手打ち」をしたのか?国民不在の不透明決着そのもの。
5:43 AM May 19th webから」

またこの記者レクでも手厳しく北教組を批判しています。曰くコメントするにも値しないと。
「21日にコンプライアンス研究センターで開催した定例記者レク概要をHPにアップしました。テーマは①小沢氏の再度の不起訴処分②日本郵政ガバナンス問題調査専門委員会報告書、北教組事件にも若干触れていますhttp://www.comp-c.co.jp/pdf/100521reku.pdf
2:03 AM May 24th webから 」

郷原さんの捜査批判はこちらで詳しく述べられていますので、時間のある方はご覧ください。
http://www.youtube.com/iwakamiyasumi#p/u/311/f0-hn5fnsuc
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結局、管理と官僚の権力の強化か (yasu)
2010-06-08 22:02:38
鳩山の退陣会見を受けて、
北海道の社民党のある方はこう述べています。
「鳩山首相は退陣の理由を1、政治とカネの問題、と2、普天間基地問題であると語った。小沢幹事長や小林千代美さんの辞任をも求めた。しかし、小沢さんに求めたのは、幹事長を辞めることである。自分も次期選挙には立候補しないと言う。そして、小林さんには、議員辞職。?たしかに、小林陣営の幹部が有罪になってことは事実であり、議員も責めを負わねばならない、しかし、鳩山さんが議員をやめるのは、次の選挙の時だし、小沢さんも幹事長辞任だけである。小林千代美さんを名指しで、やめるよう演説のなかで指摘するのは、あまりにも、不公正ではないかと思う。そのことで、クリーンな政治がもどると考えているのだろうか」
(ブログ「山口たかの毎日元気」より)

確かに、こういう見方もある。
しかしその一方で、

生中継直前インタビュー 宮崎学「嵐の中の⇒嵐の中だった小鳩政権!! ~ニッポンは何 を守ろうとしているのか!?」より
http://opinion.infoseek.co.jp/article/888


『――政治とカネが非常に注目された政権でしたね

宮崎:政治とカネの問題でいくと、鳩山は「自分のとこのカネを自分で使った」だけ。国民が騒ぐような問題ではない。これはメディアの問題だ。たぶん、霞ヶ関総体が民主党政権に対して違和感を持って接していたし、それ以上に日本のメディアは違和感を持って接したのだろう。政治とカネの問題が政治家の資質を決めるメルクマール(判断基準)になるのはきわめて劣悪な政治思想の国だ。

「黒い猫でも白い猫でも、ねずみを捕る猫はいい猫だ」と小平は言ったが、それは実に正しい表現だと思う。政治家の資質は「ねずみを取ってこられるか」の問題であって、「白か黒か」はどうでもいい。なのに、ねずみを捕らなくても白い猫がいい、という日本のメディアの元、政治家は無味無臭の同じような顔のデオドラント化したものになった。類型的な政治家しかいなくなったわけだ。

 与野党問わず、今の政治家は「しっかりと」をよく使うが、これは発想の類型化の表れだ。類型化しない政治家はメディアが叩く、という思考が、政治とカネの問題を生んだのだと思う。』
という意見もある。

私としては、後者を取りたいが、皆さんはどうお考えですか。
政治とカネは、政界では総理の交代を、教育界では更なる締め付けの強化の口実をもたらしたと、結局官僚のコントロールが強化されただけ
なんじゃないの?とすら思います。

管内閣だから、管理強化。
くだらないだじゃれですましてほしい。


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