先週末、21日、22日の二日間に亘って行われたももクロライヴ、『ももクロ春の一大事2018』。
滋賀県東近江市という、さほど名も知られていない小さな町に、2日間でのべ3万人ものモノノフたちが押し寄せたということで、その経済効果等について、いくつかのワイドショーやニュース番組が取り上げたようです。
抑々、何故このような小さな町でライヴが行われたのか。これは地域の活性化にももクロが一役買おうということで始められたもので、ももクロと地方自治体とが一致協力して、町全体でライヴを盛り上げていこうという企画のもとに始められたものです。
去年は埼玉県富士見市(有安杏果の出身地)で行われこれが大成功。そこでももクロ運営側は全国の自治体に次回開催地の募集をかけ、それで今年の開催が東近江市に決まったというわけです。
ニュース等では主に、町の経済効果と、3万人もの客をどうさばいたのかという点に焦点をおいて報道されたようですね。特に近江鉄道の奮闘ぶりを大きく取り上げているものが多かったようです。
ライヴ会場の最寄り駅は普段は1時間に1本しか電車が通らず、しかも無人駅。そこで近江鉄道はライヴ当日のみ、電車の本数を2本に増やし、駅には10人の駅員を置いてこれに対応。もちろんこれだけでは対応しきれるわけがないので、近くで一番大きな駅、近江八幡駅よりシャトルバスをチャーターし、見事に混乱もなく、3万人をさばききったとのこと。
もちろん頑張ったのは近江鉄道だけではありません。市の消防、警察がしっかりと警備を固め、またライヴ会場近隣の方々が駐車場提供に協力してくれたりと、まさに自治体全体とももクロ運営とが団結してライヴを開催したことが、成功へと繋がったということです。
ニュースやワイドショーのコメンテーターの皆さんも、この大成功を一様に称賛しており、そのコメントの一部を紹介しますと、
奥野史子さんのコメント「今までももクロを知らなかった人にも、ももクロを知ってもらえるし、Win winで素晴らしいですね、これは」
岸博幸氏のコメント「まさに素晴らしい取り組みで、ヨーロッパでは夏にロックフェスを色んなところでやっていて、理由は簡単でそれで知ってもらい来てもらおうということで当然地元はすごい準備して、だからこういった新しいことをどんどんやって全国に知ってもらうのはすごくいい取り組みですね」
(どちらも「かんさい情報ネットten」でのコメント)
こうしたことは自治体サイドの協力体制が絶対に不可欠です。ですから安易な気持ちでは開催などできません。そういう意味では自治体サイドの「本気度」が試されるライヴでもあると云えますね。
すでに来年も同様のライヴを行うことが決定しており、全国の自治体に募集を掛けております。どうですか、自治体の長のみなさん、あなたの「本気度」が示せる良い機会ですよ。
さて、このライヴ成功において、もう一つ重要な要素があります。それは
モノノフさんたちのマナーの良さです。
自治体の方々が一様に云っていたことは、「モノノフの皆さんが協力的で、マナーが良かったので助かった」というものでした。
これはとても重要な要素です。もしもライヴに集まった観客のマナーが悪く非協力的であったということが伝えられたなら、自治体側も乗り切れないだろうし、なによりライヴ会場近隣の方々の反発を買うことになってしまう。これは両者にとってマイナスです。
観客の「質」というのは重要な要素で、特に今までライヴなど開催したことがない地方自治体にとっては、成否を分ける要です。
その点、モノノフさんは大丈夫。モノノフ=武士ですから、主君ももクロの顔に泥を塗るわけにはいかない。ももクロの看板を背負って、ももクロの標榜する「笑顔の天下」を広めることに、なんら躊躇することはない。
ももクロのライヴは、単に多大な経済効果を齎すだけではありません。「笑顔」という「愛」をも齎すのです。
どうですか自治体のみなさん。みなさんも、ももクロとモノノフが運ぶ、「笑顔」という「愛」に
触れてみませんか?
最後に、この「笑顔」と「愛」について、もっとも的確にコメントしてくださった、佐伯チズさんのコメントを紹介したいと思います。
「私、今日初めてももクロさんのファンになりましたわ。彼女たちの気持ちが、ファンに一体化されて、普通だったらこんな所イヤですとか言うと思うんですよ。でも彼女たちの愛情を全てファンが感じているからマナーもいいし、文句も言わんと行ってくれて。だから近江鉄道さんにも感謝ですけど、ももクロさん、主催者、ファンにもすごい私は素晴らしいと思います」
(関西ローカル「ちちんぷいぷい」でのコメント)
笑顔と感謝、これだけあれば人は幸せだ。
ももクロに感謝。モノノフに感謝。
スタダ運営にも感謝。自治体にも感謝。みんなみんな感謝。
ありがとう。
※画像および情報はすべて、ファンサイト『ももクロ侍』さんより引用させていただきました。いつも勝手に使わせていただいております。申し訳ございません。
そうだ!伊勢神宮参拝で通りました東近江市の近くを! でも私が通ったのは23日でした…/(^o^)\
ももクロちゃん&モノノフさんたち、さすがですね!!笑顔は確実に届いていますね!
うちの近くにもひょっとすると来てくれる可能性もあるのかなぁ〜。
こうしたイベント一番の問題はゴミの処理で、東近江市はライヴ当日、各所にゴミ箱を設置し職員を配置、ゴミ箱がいぅぱいになる前にゴミ袋を取り換えるなど非常に細かい心配りをしていたようです。ゴミ収集車も待機させていたようですね。これに対しモノノフさんたちも協力的で、ちゃんと分別してゴミ箱にゴミを捨てていたとか。ペットボトルのキャップをちゃんとはずして別々に捨てている姿を見た市の職員さんが、大変感激していたという話が伝わっています。
このようにこのライヴの大成功の要因は、ももクロとモノノフと自治体の三位一体の全面協力体制が上手く行った結果なんですね。自治体の「本気度」が試されるとはまさにこういうことなんです。
この大成功で来年の開催地に名乗りを上げる自治体は激増するかもしれません。しかし安易な気持ちでは、富士見市や東近江市のような成功は得られないということを、肝に命じて応募していただきたいですね。