死のグループ、きょう完結

　今夜はとうとう、“ 死のグループ ”、Group Cの最終戦だ。絶好調オランダ（1位）vs粘りのルーマニア（2位）。そして、敗退の危機に立たされた者同士の、ナショナルチーム版 “ クラシコ ”、フランスvsイタリア（同率3位）。フランスもイタリアも今夜負けた次点で帰国の便に乗り、監督は即刻、更迭となるだろう。

　個人的には、ルーマニアを推したい。正直言ってフランスもイタリアも今回は、チーム一同、心機一転心を入れ替えてくれるのでなければ、特に上がってほしいとは思わない。粘り気でここまで残ってきたルーマニアに、昨年の予選時のような本領を発揮しつつオランダを正々堂々と攻め立てて決勝ラウンドまで登り、カンヌ映画祭やヴェネツィアなどに続いて、ルーマニア旋風を巻き起こしてほしい。CBゴイアンを警告累積で、アンカーMFのラドイを顔面骨折で欠くのは痛いが。

　オランダvsルーマニア、フランスvsイタリア共に、日本時間のきょう深夜3:45に同時キックオフ。デジタル191chと193chで同時生中継なので、両刀遣いの場合ザッピングしながら見る形となる。191chだけを見ている視聴者のために、193chでゴールがあった場合には、速報的にインサートをカットインしたいところだが、そうした映像的なサービス措置が、UEFA本体によって禁止されているためだ。したがって、デジタル視聴者はザッピングできるけれども、アナログ（BS 5ch）視聴者は、2階建ての「てれこ」中継を立て続けに見るしかない。


P.S.
ミシェル・プラティニは、Group Cは “ 死のグループ（groupe de la mort）” ではない、好試合続出の “ 幸福のグループ（groupe de bonheur）” だと言っているのだが…。