「ペコロスの母に会いに行く」という漫画がある。
“ペコロス”こと、ハゲチャビンの岡野雄一さんが
認知症の母親の
温かくて、かわいらしくて、そしてちょっと切ないエピソードを
ほのぼのとしたタッチで描いた4コマ漫画だ。
以前NHKでもドキュメンタリータッチのドラマとして放送され
(ペコロス役はイッセー尾形さんだった)
一時期、書店でも平積みされるほど売れていた。
その人気ぶりに、映画化も決定したという。
自然と、頬が緩む。なんだかじんわり、心が温まる。
あまりのボケ具合に、思わず声を出して笑ってしまったり
後半は切なくなって、目を潤ませてしまったり…
介護職についている人、私のように勉強中の人はもちろん
介護とは無縁に生きている人にも、お勧めしたい一冊である。
その中に、「忘れていくことは悪いことばかりでもない」という
フレーズがあった。
きのうから実習で老人ホームにお邪魔している私も
そう思わせてくれる高齢者の姿、言葉と度々出会う。
今日ホームで入浴した99歳の女性は
介助担当の男性スタッフを最初は名前で呼んでいたのだが
いつの間にか「朝日新聞の方」と呼称を変え始めた。
「すみませんねえ、朝日新聞の方に
お風呂の世話までしていただいて…」
―違うよ、○○さん、ボクは△△だよ。
「あれ、そうですか?」
そんなやり取りがしばらく続き
最後には
「てっきり朝日新聞の方かと思っていました。
でも、なんでそんなウソをついたんですか?」
もちろん、彼はひと言も自分を朝日新聞の人間だとは
騙っていないのだが…。
そんなご高齢の方を見ていると
忘れるのもまんざら悪いことばかりではないと思えてきて
むしろ穏やかにかわいくボケていけるのなら
それは幸せな歳のとり方だなあと思ってしまうのである。
追伸
これはあくまでも他人事であり
実際に認知症の高齢者を抱えているご家族のご苦労を
軽視するものではありません。悪しからず。
“ペコロス”こと、ハゲチャビンの岡野雄一さんが
認知症の母親の
温かくて、かわいらしくて、そしてちょっと切ないエピソードを
ほのぼのとしたタッチで描いた4コマ漫画だ。
以前NHKでもドキュメンタリータッチのドラマとして放送され
(ペコロス役はイッセー尾形さんだった)
一時期、書店でも平積みされるほど売れていた。
その人気ぶりに、映画化も決定したという。
自然と、頬が緩む。なんだかじんわり、心が温まる。
あまりのボケ具合に、思わず声を出して笑ってしまったり
後半は切なくなって、目を潤ませてしまったり…
介護職についている人、私のように勉強中の人はもちろん
介護とは無縁に生きている人にも、お勧めしたい一冊である。
その中に、「忘れていくことは悪いことばかりでもない」という
フレーズがあった。
きのうから実習で老人ホームにお邪魔している私も
そう思わせてくれる高齢者の姿、言葉と度々出会う。
今日ホームで入浴した99歳の女性は
介助担当の男性スタッフを最初は名前で呼んでいたのだが
いつの間にか「朝日新聞の方」と呼称を変え始めた。
「すみませんねえ、朝日新聞の方に
お風呂の世話までしていただいて…」
―違うよ、○○さん、ボクは△△だよ。
「あれ、そうですか?」
そんなやり取りがしばらく続き
最後には
「てっきり朝日新聞の方かと思っていました。
でも、なんでそんなウソをついたんですか?」
もちろん、彼はひと言も自分を朝日新聞の人間だとは
騙っていないのだが…。
そんなご高齢の方を見ていると
忘れるのもまんざら悪いことばかりではないと思えてきて
むしろ穏やかにかわいくボケていけるのなら
それは幸せな歳のとり方だなあと思ってしまうのである。
追伸
これはあくまでも他人事であり
実際に認知症の高齢者を抱えているご家族のご苦労を
軽視するものではありません。悪しからず。