いかん、いかん、すっかり脳が汚染されている。
勉強のしすぎか!?
(な台詞、今まで吐いたこともない。なんだかカッコいいぞ)
休みだった今日の昼下がり、待望の昼寝を楽しんだ。
そこまで言えば、少しでも私を知っている人なら
ああ、また変な夢ね。と気づくだろう。
ご明察。
そう、おかしな夢、いや恐い夢の話である。
私は高校の校舎のようなところにいる。
教室には、教師と20~30人の生徒。
教師は、今通っている職業訓練校の指導員だ。
杖の持ち方を習っているから、介護の授業なのだろう。
私以外の生徒たちはみんないかにも慣れた感じで
指導に従う。
が、私だけは何がなんだかわからない。
今までそこに座ってノートを取っていたようなのだが
学習した内容も、これから何を行なうかも、さっぱりわかならい。
それどころか、どうして自分かそこにいるのかも理解できない。
頭の中は真っ白だ。
どうすればいいんだろう…呆然としているうちに
気づくと教室には誰もいなくなっている。
みんなはどこに行ったのか?
わたしはどこへ行けばいいのか?
雨上がりなのか、ぬかるんだ校庭を彷徨い
泥だらけになった素足で校舎を徘徊し…
“忘れてしまった”ことの恐怖を胸に抱きながら
オロオロするしかない。
そこで、目が覚めた。
起きてからも、恐怖はしばらく残っていた。
おっさんの帰宅を待ち構えて、その話をする。
「ねえ、聞いて。恐い夢を見たの。
私が若年性アルツハイマーになっちゃう夢なの」
はい、はい、と適当に相槌を打ちながら聞いていたおっさんが
最後になんと言ったか。
「もう、“若年性”じゃあないでしょ?」
ひどい……
勉強のしすぎか!?
(な台詞、今まで吐いたこともない。なんだかカッコいいぞ)
休みだった今日の昼下がり、待望の昼寝を楽しんだ。
そこまで言えば、少しでも私を知っている人なら
ああ、また変な夢ね。と気づくだろう。
ご明察。
そう、おかしな夢、いや恐い夢の話である。
私は高校の校舎のようなところにいる。
教室には、教師と20~30人の生徒。
教師は、今通っている職業訓練校の指導員だ。
杖の持ち方を習っているから、介護の授業なのだろう。
私以外の生徒たちはみんないかにも慣れた感じで
指導に従う。
が、私だけは何がなんだかわからない。
今までそこに座ってノートを取っていたようなのだが
学習した内容も、これから何を行なうかも、さっぱりわかならい。
それどころか、どうして自分かそこにいるのかも理解できない。
頭の中は真っ白だ。
どうすればいいんだろう…呆然としているうちに
気づくと教室には誰もいなくなっている。
みんなはどこに行ったのか?
わたしはどこへ行けばいいのか?
雨上がりなのか、ぬかるんだ校庭を彷徨い
泥だらけになった素足で校舎を徘徊し…
“忘れてしまった”ことの恐怖を胸に抱きながら
オロオロするしかない。
そこで、目が覚めた。
起きてからも、恐怖はしばらく残っていた。
おっさんの帰宅を待ち構えて、その話をする。
「ねえ、聞いて。恐い夢を見たの。
私が若年性アルツハイマーになっちゃう夢なの」
はい、はい、と適当に相槌を打ちながら聞いていたおっさんが
最後になんと言ったか。
「もう、“若年性”じゃあないでしょ?」
ひどい……