ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

若年性だよ!

2013-06-23 23:47:46 | 日記
いかん、いかん、すっかり脳が汚染されている。
勉強のしすぎか!?
(な台詞、今まで吐いたこともない。なんだかカッコいいぞ)

休みだった今日の昼下がり、待望の昼寝を楽しんだ。
そこまで言えば、少しでも私を知っている人なら
ああ、また変な夢ね。と気づくだろう。
ご明察。
そう、おかしな夢、いや恐い夢の話である。

私は高校の校舎のようなところにいる。
教室には、教師と20~30人の生徒。
教師は、今通っている職業訓練校の指導員だ。
杖の持ち方を習っているから、介護の授業なのだろう。

私以外の生徒たちはみんないかにも慣れた感じで
指導に従う。
が、私だけは何がなんだかわからない。
今までそこに座ってノートを取っていたようなのだが
学習した内容も、これから何を行なうかも、さっぱりわかならい。
それどころか、どうして自分かそこにいるのかも理解できない。
頭の中は真っ白だ。
どうすればいいんだろう…呆然としているうちに
気づくと教室には誰もいなくなっている。

みんなはどこに行ったのか?
わたしはどこへ行けばいいのか?

雨上がりなのか、ぬかるんだ校庭を彷徨い
泥だらけになった素足で校舎を徘徊し…
“忘れてしまった”ことの恐怖を胸に抱きながら
オロオロするしかない。

そこで、目が覚めた。
起きてからも、恐怖はしばらく残っていた。

おっさんの帰宅を待ち構えて、その話をする。
「ねえ、聞いて。恐い夢を見たの。
私が若年性アルツハイマーになっちゃう夢なの」

はい、はい、と適当に相槌を打ちながら聞いていたおっさんが
最後になんと言ったか。
「もう、“若年性”じゃあないでしょ?」

ひどい……


思わず説教

2013-06-23 00:27:52 | 日記
昨夜の追加。
仲間との打ち上げでの話である。

以前もブログに書いたが
クラスにA子さんという60歳の女性がいる。
話の内容や立ち居振る舞いがあまりにもオバアサンなので
最初は70を超えているだろうと思ったのだが
若いころ航空会社に勤務していただけあって
センスはいいし、よくよく見れば美人。
しかしこの人、とにかく愚痴と言い訳が多い。

60歳で離婚することになったこと
これから一人で生きていかねばならないこと
事故で車椅子生活を余儀なくされた息子がいること…
(といったって、息子さんはその後一流大学→テレビ局入社→結婚という
人生を送っているらしいから、なんのこっちゃ?と思うのだが)
口を開けばそうした“不幸話”か愛猫の話で
クラスメートはおろか、講師たちも辟易としている。

そんな彼女が打ち上げに参加した。
みんな楽しく飲んで喋っているのに
A子さんはまたしてもの不幸話。
「こんな不幸な人間、いないでしょう?」
カッチ~ン!!!
これは言ってやらねばならぬ。
―A子さん、大変なのはアナタだけじゃないのよ。
―だからアナタも頑張って!
他の女性たちがA子さんに向かって優しい言葉をかけている。
それを遮って、私はガンガンと説教した。

あのさあ、A子さん
何にもない人なんかいないのよ。
アナタは言う。でも、ここにいるメンバーは言わない。
それだけの違いよ。
60歳? 私だって55歳。同世代よ。
でもこの学校に来たからにはそんなもん関係ない。
むしろ経験値があるんだから
若い人たちに教えてあげることだってあるんじゃないの?

かなり荒っぽい口調だったが、この際だ、言ってやる。
しばらくは神妙にうなづいていたA子さん。
しかし、口癖の「でも」が口をつく。
「でも、チカさんにはご主人がいらっしゃるでしょう?
私より幸せじゃないの」

またしてもカッチ~ン!!!

あのね、A子さん
夫がいればいいってもんじゃないのよ!

自ら発したこの言葉に、あとで苦笑。

夫がいればいいってもんじゃないのよ!

うん、これだけは言い過ぎたかも。
おっさん、ごめん。