ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

小さな訴え、聞き流すと危険!

2019-10-04 02:32:00 | 日記
昼の食堂で、シゲルが私を手招いている。
どうしたの?
「右腕が痛くて上がらないんだよ」
いつから?
「3日前かな?
病院に行ったら圧迫骨折の跡があるって言われてさ
そのせいか、どうも右手の調子がおかしいんだ」

圧迫骨折のことは聞いていた。
しかしそれは跡があったというだけで
今は特に問題ないという話だった。

ということは
ははぁん、こりゃ精神的なもんだ。
過去とはいえ病名をあげられたことによって
シゲルめ、具合が悪いと思い込んでるに違いない。

はいはい、少し様子を見ましょうね。

事務所に戻ってその話をすると
他の職員もみんな同じ訴えを受けたという。

シゲルさん、心配性だからねえ。
そう言って軽く済ませ
登録ヘルパーが
「これから入浴なんですけど、大丈夫ですか?」
と聞いてきたときも
大丈夫、大丈夫。
痛いんだったら尚更、温めたほうがいいからと
シゲルの入浴援助をすすめたのだった。

帰宅後、同僚からラインがあった。

ーーシゲルさん、入院だって!

あんまり不調を訴えるからかかりつけ医に来てもらったら
これはちゃんと検査を受けたほうがいいという話になり
大きな病院に行ったら
なんと軽い脳梗塞を起こしていたというのだ。

それから3日。
幸いにもシゲルの右手は正常に機能するようになり
来週には退院の見込みらしい。

しかしそれにしても
私も他のメンバーも介護職失格だ。
シゲルよ、ごめん!

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