ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

どうか成仏してください。

2015-02-12 18:23:23 | 日記
認知症でパーキンソン症状を持つかわいいおばあちゃまが入居してきた。

自分の部屋が覚えられない。
「トイレはここです」と太いマジックで矢印を描いた紙を貼っておいても
毎朝、訪室すると玄関がおしっこの池になっている。
パーキンソン症状だから歩行も危なっかしく
ちょこちょこ、ちょこちょこ。

それでもいつも穏やかに微笑んでいて
だから母親としても、おばあちゃんとしても愛されているのだろう。
毎日のようにやってくる息子やお嫁さん、孫たちの
彼女を見る目がなんと温かいことか。

そのおばあちゃまが、私をとても気に入ってくれて
息子たちにいつも
「この方がとてもよくしてくださるの」と言ってくれる。

それは嬉しいのだが
きのう、ちょっと怖いことをおっしゃった。

食事時間にお部屋まで迎えに行ったときのこと。

「あ、あなたね。いつも本当にありがとうございます。
あら、きのうは赤ちゃんをおんぶしてらしたわよね。
今日はお一人?」

ちょいと、ちょいと。
もちろん私は赤ちゃんなんか背負っちゃいない。
幻視? 記憶障害? ただの勘違い?
ならいいけど…

背中の赤ちゃんが成仏してくれるよう、祈っておこう。

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