恐れていた地獄のような夜勤から、無事、生還!
放尿ジジイ・サイゾーは3回ばかりベッドでやらかしてくれたが
病院から帰ってきた認知症のサワコは
驚いたことに一度もコールボタンを押してこなかった。
あとで知ったのだが、骨折によりまだ絶対に歩いてはいけない彼女は
事前の厳しい注意を忘れて何回も一人でトイレに行っていたらしい。
オムツ交換のたびにキレイだったから不審に思ってはいたのだが…
まあ、今回の危険人物2人はそんな感じであり
危惧していたほどの強敵ではなかった。
しかし、こういう日には必ず
予想しない方向から敵が現れるものなんだなあ。
先日ここで愚痴ったとおり
ウチの夜勤は休憩がたった1回、1時間だけしかなくなってしまった。
2時から3時までと予定されたその時間は
本当に本当に貴重な休憩時間なのである。
事務所で座る間もないほどビッシリ詰め込まれたラインをこなして
さあ、ようやく2時。
一服してから少し横になろうと
喫煙所を目指してエレベーターを降りた。
と、そこで遭遇してしまったのが
『エイコ日記』でお馴染みのエイコである。
パジャマの上からジャケットを羽織り
何を詰めたのやらパンパンに膨らんだトランクを引きずりながら
こちらに向かって歩いてくる。
む、嫌な予感。顔が険しいぞ。
どうしたのエイコさん?
声をかけると彼女は興奮しながら言った。
「私、ここを出て行きます」
心の中で、私、号泣。
だって、こんな彼女と出くわしたらすぐには立ち去れない。
エイコさ~ん、お願いよお、私を少し休ませて~!
しかしそう言っても通用する相手ではないので
今は夜中で電車もバスも走っていないからー
パジャマのままだしお化粧だってしていないからー
と、なんだかんだ言葉を重ねて、とりあえず部屋に戻した。
そこから20分、傾聴。
休憩を取りたい私の情熱が伝わってか
意外なほどあっけなく、エイコはベッドに入ってくれた。
ささ、急げ!
もう一服はあきらめて、少しでも横になろう。
残り30分。
よほど疲れていたのか、私はすぐに眠りに落ちた。
と、ところが3時にセットしたアラームより5分早くコールが鳴る。
だ、誰だあ! この貴重な眠りを妨げたヤツは!?
「すびませ~ん。起こしてくださ~い」
おいおい、今度はお前か。
コールしてきたのはエイコの夫、全身拘縮のハルオである。
最近時間の認識ができなくなって
夜中に「起こしてください」とコールしてくることの多くなったハルオ。
普段は「まだ夜中ですよぉ」とやさしく返すが
このタイミングではさすがに腹が立つ。
別にここで宣言する必要もなかろうが
私は睡眠と食事を妨げられると、平常心を保てなくなるタチなのだ。
ガバッと飛び起きて彼の部屋まで走ると
私はプンプンしながら言った。
「今はまだ、よ~な~かっ!!!」
いやはや、今回の夜勤はこの夫婦にやられたぜ。
放尿ジジイ・サイゾーは3回ばかりベッドでやらかしてくれたが
病院から帰ってきた認知症のサワコは
驚いたことに一度もコールボタンを押してこなかった。
あとで知ったのだが、骨折によりまだ絶対に歩いてはいけない彼女は
事前の厳しい注意を忘れて何回も一人でトイレに行っていたらしい。
オムツ交換のたびにキレイだったから不審に思ってはいたのだが…
まあ、今回の危険人物2人はそんな感じであり
危惧していたほどの強敵ではなかった。
しかし、こういう日には必ず
予想しない方向から敵が現れるものなんだなあ。
先日ここで愚痴ったとおり
ウチの夜勤は休憩がたった1回、1時間だけしかなくなってしまった。
2時から3時までと予定されたその時間は
本当に本当に貴重な休憩時間なのである。
事務所で座る間もないほどビッシリ詰め込まれたラインをこなして
さあ、ようやく2時。
一服してから少し横になろうと
喫煙所を目指してエレベーターを降りた。
と、そこで遭遇してしまったのが
『エイコ日記』でお馴染みのエイコである。
パジャマの上からジャケットを羽織り
何を詰めたのやらパンパンに膨らんだトランクを引きずりながら
こちらに向かって歩いてくる。
む、嫌な予感。顔が険しいぞ。
どうしたのエイコさん?
声をかけると彼女は興奮しながら言った。
「私、ここを出て行きます」
心の中で、私、号泣。
だって、こんな彼女と出くわしたらすぐには立ち去れない。
エイコさ~ん、お願いよお、私を少し休ませて~!
しかしそう言っても通用する相手ではないので
今は夜中で電車もバスも走っていないからー
パジャマのままだしお化粧だってしていないからー
と、なんだかんだ言葉を重ねて、とりあえず部屋に戻した。
そこから20分、傾聴。
休憩を取りたい私の情熱が伝わってか
意外なほどあっけなく、エイコはベッドに入ってくれた。
ささ、急げ!
もう一服はあきらめて、少しでも横になろう。
残り30分。
よほど疲れていたのか、私はすぐに眠りに落ちた。
と、ところが3時にセットしたアラームより5分早くコールが鳴る。
だ、誰だあ! この貴重な眠りを妨げたヤツは!?
「すびませ~ん。起こしてくださ~い」
おいおい、今度はお前か。
コールしてきたのはエイコの夫、全身拘縮のハルオである。
最近時間の認識ができなくなって
夜中に「起こしてください」とコールしてくることの多くなったハルオ。
普段は「まだ夜中ですよぉ」とやさしく返すが
このタイミングではさすがに腹が立つ。
別にここで宣言する必要もなかろうが
私は睡眠と食事を妨げられると、平常心を保てなくなるタチなのだ。
ガバッと飛び起きて彼の部屋まで走ると
私はプンプンしながら言った。
「今はまだ、よ~な~かっ!!!」
いやはや、今回の夜勤はこの夫婦にやられたぜ。
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