わがまま老婆・カヨコの言動―
それは職員のストレスであることは確かだが
時として、事務所に爆笑と元気をもたらすサプリにもなる。
記憶機能がおかしくなってきたのは去年の夏ごろからだったか。
夜中にコールしてきて、突然
「新しい年が来ました。おめでとうございます」
と、言った。
それが爆笑エピソード1だったと覚えている。
最近のコールは「トイレは何時?」と
「ご飯はまだ?」がほとんど。
今トイレに行ったばかりでしょ?
ご飯はさっき食べたばかりよ。
どんなに言っても、数分後には再びコールが鳴る。
まったくなぁ。
しかし部屋を訪ねてみると、たまに面白いことが…。
トイレ、トイレとうるさいのでトイレに連れて行くと
便座を見て
「こんなおおきな穴が開いてたら、私、落ちちゃうよ!」と
蓋を閉めてから座ろうとする。
(お~い、蓋をしたらウンコうまく出ないぞ~。笑)
間に合わずに便器横に落ちてしまった自分のウンコを見て
「やだねぇ、人のウチで誰かがウンコしたんだ」と
憎々しげにそれを踏み潰す。
(お~い、そのウンコはアナタのだよ~。笑)
(あ、こういうことって、家で介護をしている人からしたら
笑えないんだろうなあ)
この間は
「何日間後なの? ねえ、何日後なの?」と
唐突に、しかも、しつこく聞いてくる。
どんなに聞き返しても意味がわからないので
「1週間後、かな?」とテキトーに答えた。
するとカヨコは安心したように言った。
「ああ1週間後ね。ありがとう」
(あれ、こんな回答でよかったんだ。
それにしてもナンのことか、いまだにわからない)
そしてきのう、夜勤だったT君に聞いた話。
夜中にコールしてきて、カヨコは言ったという。
「きのう、五木ひろしに無理やりここに連れてこられたんだよ。
私はかよわい女なのに、ひどいことをするよね」
五木ひろし~?
かよわい女~?
妄想・妄言も、ここまでくれば大笑い。
あまりのことに
わがままも老婆もかわいく思えてくるのである。
それは職員のストレスであることは確かだが
時として、事務所に爆笑と元気をもたらすサプリにもなる。
記憶機能がおかしくなってきたのは去年の夏ごろからだったか。
夜中にコールしてきて、突然
「新しい年が来ました。おめでとうございます」
と、言った。
それが爆笑エピソード1だったと覚えている。
最近のコールは「トイレは何時?」と
「ご飯はまだ?」がほとんど。
今トイレに行ったばかりでしょ?
ご飯はさっき食べたばかりよ。
どんなに言っても、数分後には再びコールが鳴る。
まったくなぁ。
しかし部屋を訪ねてみると、たまに面白いことが…。
トイレ、トイレとうるさいのでトイレに連れて行くと
便座を見て
「こんなおおきな穴が開いてたら、私、落ちちゃうよ!」と
蓋を閉めてから座ろうとする。
(お~い、蓋をしたらウンコうまく出ないぞ~。笑)
間に合わずに便器横に落ちてしまった自分のウンコを見て
「やだねぇ、人のウチで誰かがウンコしたんだ」と
憎々しげにそれを踏み潰す。
(お~い、そのウンコはアナタのだよ~。笑)
(あ、こういうことって、家で介護をしている人からしたら
笑えないんだろうなあ)
この間は
「何日間後なの? ねえ、何日後なの?」と
唐突に、しかも、しつこく聞いてくる。
どんなに聞き返しても意味がわからないので
「1週間後、かな?」とテキトーに答えた。
するとカヨコは安心したように言った。
「ああ1週間後ね。ありがとう」
(あれ、こんな回答でよかったんだ。
それにしてもナンのことか、いまだにわからない)
そしてきのう、夜勤だったT君に聞いた話。
夜中にコールしてきて、カヨコは言ったという。
「きのう、五木ひろしに無理やりここに連れてこられたんだよ。
私はかよわい女なのに、ひどいことをするよね」
五木ひろし~?
かよわい女~?
妄想・妄言も、ここまでくれば大笑い。
あまりのことに
わがままも老婆もかわいく思えてくるのである。