ウチは介護サービス付き高齢者住宅、つまり住宅であるから
自立の人たちも住んでいる。
注:自立とは介護サービスを必要としない、自立生活を送っている高齢者。
しかしその方たちだって、いずれどうなるかわからない。
その日に備えて
今から健康状態や生活状況を把握しておきましょう!
というわけで
先月から常勤職員6名がそれぞれ4名の自立利用者を担当し
毎月モニタリングを行うことになった。
さて、私の担当の中に89歳の素敵な女性
宇田川さん(仮称)がいる。
介護サービスどころか
食堂を利用することなく毎日部屋のキッチンで食事を作り
買い物に行ったりお友達に会ったり
家にいるときは長年の趣味である書道に精を出している。
いいなあ、こんな風に暮らせるなら
年を取るのも悪くないなあ。
そう思わせてくれる、理想の高齢者だ。
今日、彼女の部屋を訪ね、最近の様子を伺った。
健康状態についてひとしきりモニタリングを終えると
私のために用意してくれたらしい紅茶をお菓子をテーブルに運び
彼女は意を決したように、自身の経歴を語り始めた。
10年ほど前に亡くなったご主人と不動産業を営まれていたと聞いていたので
さぞかし知と富に恵まれた人生なのだろうと思っていたが…
20代のころに大恋愛した既婚の男性との間に子どもを儲け
しかしついに結ばれることなく
子どもは相手とその妻に託して自分は去った。
その後、仕事一筋で生きてきたが、50歳のときに結婚。
老後は一緒に起業しようと大手企業のエンジニアである夫を説得し
二人で宅建取引主任の資格を取る。
それが、なんと彼女が58歳のときだったというのである。
ええっ? 58歳で宅建取引主任の資格を取ったあ?
ワタクシ現在、57。
ほとんど私と同じ年頃に、あの超難関試験にパスしたとは・・・
「ちかちゃん(彼女は私をかわいがってくれており、いつもそう呼ぶ)
人生はこれからよ。
まだまだ57歳。いろんなことに挑戦しなくちゃ!」
は、はい。
思わず居住まいを正さずにいられない。
高齢者の慰問気分でゆるゆると部屋を訪ねた私だったが
反対に喝を入れられる。
久しぶりに、尊敬できる先輩に出会った喜び。
うん。いいぞ、いいぞ、この感覚!
自立の人たちも住んでいる。
注:自立とは介護サービスを必要としない、自立生活を送っている高齢者。
しかしその方たちだって、いずれどうなるかわからない。
その日に備えて
今から健康状態や生活状況を把握しておきましょう!
というわけで
先月から常勤職員6名がそれぞれ4名の自立利用者を担当し
毎月モニタリングを行うことになった。
さて、私の担当の中に89歳の素敵な女性
宇田川さん(仮称)がいる。
介護サービスどころか
食堂を利用することなく毎日部屋のキッチンで食事を作り
買い物に行ったりお友達に会ったり
家にいるときは長年の趣味である書道に精を出している。
いいなあ、こんな風に暮らせるなら
年を取るのも悪くないなあ。
そう思わせてくれる、理想の高齢者だ。
今日、彼女の部屋を訪ね、最近の様子を伺った。
健康状態についてひとしきりモニタリングを終えると
私のために用意してくれたらしい紅茶をお菓子をテーブルに運び
彼女は意を決したように、自身の経歴を語り始めた。
10年ほど前に亡くなったご主人と不動産業を営まれていたと聞いていたので
さぞかし知と富に恵まれた人生なのだろうと思っていたが…
20代のころに大恋愛した既婚の男性との間に子どもを儲け
しかしついに結ばれることなく
子どもは相手とその妻に託して自分は去った。
その後、仕事一筋で生きてきたが、50歳のときに結婚。
老後は一緒に起業しようと大手企業のエンジニアである夫を説得し
二人で宅建取引主任の資格を取る。
それが、なんと彼女が58歳のときだったというのである。
ええっ? 58歳で宅建取引主任の資格を取ったあ?
ワタクシ現在、57。
ほとんど私と同じ年頃に、あの超難関試験にパスしたとは・・・
「ちかちゃん(彼女は私をかわいがってくれており、いつもそう呼ぶ)
人生はこれからよ。
まだまだ57歳。いろんなことに挑戦しなくちゃ!」
は、はい。
思わず居住まいを正さずにいられない。
高齢者の慰問気分でゆるゆると部屋を訪ねた私だったが
反対に喝を入れられる。
久しぶりに、尊敬できる先輩に出会った喜び。
うん。いいぞ、いいぞ、この感覚!