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27.Brazil

2007-02-15 22:58:52 | 『万国巡覧記』

ブラジル連邦共和国 
(Federative Republic of Brazil)

1.面 積  851.2万km2(我が国の22.5倍)
2.人 口  1億8,352万人(2005年地理統計院推定)
3.首 都  ブラジリア
4.人 種  欧州系(55%)、混血(38%)、その他(アフリカ系東洋系等)
5.言 語  ポルトガル語
6.宗 教  カトリック教徒約90%
7.主要産業 製造業、鉱業(鉄鉱石他)、農牧業(砂糖、オレンジ、コーヒー、大豆他)
8.GDP 7,963億ドル(2005年)
9.一人当たりGDP 4,323米ドル(2005年)
10.通貨・為替レート レアル、1米ドル=2.1レアル(2007年2月現在)(1レアル=約57円)
11.3文字コード BRA
(外務省HP)

南米のブラジルといえば、幼稚園の子だって知っている世界の中でもかなりの知名度を誇る大国ですね。
人口、面積とも世界第5位につけており、成長著しく、BRICsの一角でもあります。
南米大陸の中で、唯一のポルトガル語圏でもあります。
1500年にポルトガルの探検家ペドロ・アルヴァレス・カブラル(1467/68~1520)が到達すると、1549年には総督府が置かれ、ポルトガル人総督が大西洋岸のバイーア(現在の、国内第3位の都市サルヴァドール)に着任します。
その後、数回の遷都を経て首都が現在のブラジリアになったのは1960年のことです。
そのポルトガルからの独立は1822年のことでしたが、事実上のポルトガル支配が続いていましたが、ブラジル人による政治がはじまったのは1889年の軍事クーデター以降ということになります。

政治に関しては1980年代までは冷戦下軍事政権が掌握し、様々な障害があったということですが、現代では格差の撤廃を目標に掲げているルイス・イナシオ・ルーラ・デ・シルヴァ(1945~)を大統領として、発展を続けている状況です。

南米一の広大の面積を持つブラジルは、ウルグアイ・アルゼンチンなど10の国と境を接しています。
北は世界一の流域面積を持つアマゾン川、南はブラジル高原を中心として、さらに湾岸部と内陸部でわかれて、違った気候・文化を持ちます。
住んでいる人たちは大きく分けて4つ。
ポルトガル到達以降入植してきた白人とその奴隷として連行されてきたアフリカ系黒人、さらに先住民と近現代に移り住んできたヨーロッパ、アジア、アフリカ系の移民です。
今では白人と黒人の別もなく、血に血を混ぜているような感じでしょうか。

経済は発達途上とはいえ、国民総生産(GNP)が世界第9位(2004)といいますから、よほどのものです。
ちなみに、日本は世界第2位(2004)です。
戦後、精密機械工業を中心に爆発的に成長したブラジルは、1970年代のオイルショックで一時破綻しましたが、1990年代には復活。
現在は豊富なエネルギー資源を武器に、BRICsの一角として成長を続けています。

話の事欠かないのがブラジルですが、まずはやはりサッカーでしょう。
「セレソン」(「選ばれし者」という意味)という愛称を持つ代表チームはまさしくスタープレイヤーの集まりといえるでしょう。
また、代表選手だけでなくクラブチームも高い水準を誇り、日本など外国で活躍するブラジルのサッカー選手も多くいます。
日本でなじみが深いと言えば、前日本代表監督のジーコ(1953~)さん、鹿島アントラーズのストライカーだったアルシンド(1967~)、ひざまずいて神に祈りを捧げるポーズで人気を博したビスマルク(1969~)さんなど、数々います。
わたしの住んでいる山梨で言えば、去年までヴァンフォーレ甲府で活躍していたバレー選手がブラジル出身と言うことで、しかも今期からバレー選手の抜けた穴を埋めるジョジマール選手、アルベルト選手もまたブラジル出身と言うことで、ぜひ期待したいと思います。

また、ブラジルはモータースポーツも盛んで、「音速の貴公子」アイルトン・セナ(1960~1994)が著名なところです。
セナは1994年5月1日、F1グランプリ第3戦サンマリノGP決勝にて、時速200km/hを超える速度でコンクリートウォールに激突し、4時間後に死亡が確認されました。
わたしの記憶は非常にあいまいです。まだ小学生で、F1のおもしろさが理解できていなかったのです。
なので、いい年をした大人の男の人たちが号泣しながら伝えるセナの死亡事故を、わたしは怪訝な顔つきで見ていたと思います。
しかし、セナの存在は祖国ブラジルでは、ペレやジーコ並の人気を誇ります。
彼の葬儀は国葬を持って行われ、彼の命日である5月1日を「交通安全の日」と定めたほどだそうです。

それから、ブラジリアン柔術などに代表されるように、ブラジルでは格闘技が盛んですし、恵まれた身体能力を生かしたバレーボールも、世界レベルの強さを誇ります。
このようにブラジルでは、広大な土地と多様な自然環境、さらに長い歴史によって培われた豊富な人材を有し、世界に立とうとしているのです。

まだまだブラジルについては書ききれません。
例えば、ブラジルの文化について。あるいは、建築。
また、独特の音楽やリオのカーニバル。
日本から移住した日系ブラジル人のことだって、それはそれはたいそう興味深いことです。
書くことは、山のようにあります…話題に事欠かないのも、高い知名度を誇る大国だからこそでしょう。
これらについてはまた書くこともあることを信じて。今日はここまでです。


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